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世界を見る目が変わる50の事実
ジェシカ・ウィリアムズ/酒井泰介訳


世界を見る目が変わる50の事実/ジェシカ・ウィリアムズ

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「何より、世界を取り巻く問題の多くは、富める先進国と貧しい途上国との、醜い不平等に起因している」
「悪評高いグローバリゼーション―貿易、通信、投資を通じて世界がより深く結ばれること―も、正しく用いられさえすれば、解決への強力な一助になる」
世界を変えるのに遅すぎることはない。しかし、行動は急を要する。
「いずれも容易なことではない。しかし、やらなければ、永遠に達成されない」
『思いやりがあり、行動力のある人々は、たとえ少人数でも世界を変えられる―それを決して疑ってはなりません。実際、それだけが世界を変えてきたのですから』(マーガレット・ミード)


私たちが知っておくべき「50の事実」
1.日本女性の平均寿命は84歳。ボツワナ人の平均寿命は39歳
2・肥満の人の3人に1人は発展途上国に住んでいる

「世界中の援助機関は明らかに飢餓の緩和を優先しているが、肥満の現状とそれに関連する様々な健康問題が危機的になりつつあることも認識している」
「栄養教育は解決手段の一環だが、経済的要因も大きいことは明らかである。…持続可能な農業・漁業を発展させることによって、より安価で健康的なかつての食習慣を取り戻せると示唆している」
確かに飢餓の問題は大きい。だからといって先進国で排出された不要な食べ物を安く売って解決しようなんてそうは上手くいかない。地域それぞれの生活があるんだから、そこに合わせて援助するのが本当の「援助」なのでは?今のただの先進国の金儲けではないだろうか?
「農業援助=健康問題解決」なんて一石二鳥!
3.先進国で最も妊娠率が高いのは、米国と英国の10代
4.中国でも4400万人の女の子が生まれてこない
5.ブラジルには軍人よりも化粧品の訪問販売員の方がたくさんいる
6.世界の死刑執行の81%はわずか3か国に集中している。中国、イラン、米国である
7.英国のスーパーマーケットは政府よりも多くの個人情報を持っている
8.EUの牛は1頭につき1日2.5ドルの助成金を受け取る。年額にすると世界旅行が可能だ
9.70か国以上で同性愛は違法、9か国で死刑になる
10.世界の5人に1人は1日1ドル未満で暮らしている

「貧困とは『解放を待ちながら牢獄にいるような、縛り付けられているような』暮らしである」
11.ロシアで家庭内暴力のために殺される女性は、毎年1万2000人を超える
12.2001年、何等かの形成外科手術を受けたアメリカ人は1320万人
13.地雷によって、毎時間1人は死傷している
14.インドでは4400万人の児童が働かされている

働いている子供たちは必ずしも仕事を辞めたいわけではなく、搾取をやめてほしいのだ
15.先進国の国民は年間に7キロの食品添加物を食べている
「『化粧添加物』は、原材料の品質の低さ、風味の乏しさをこうした物質でごまかし、実質以上によいものを食べていると錯覚を起させる」
「砂糖の代わりに人工甘味料を使うのは、コストという大きな利点のためでもある。1リットルのソフトドリンクを砂糖で甘くしようと思ったら6ペンスかかるが、最も広く用いられている人工甘味料アスパルテームなら2ペンス、サッカリンなら半ペンスもしない
「この問題は、ある程度私たちの選択の問題である。しかし、大部分は小売業者やメーカーが私たちのために行っている選択の問題である。…何か気に入らないものが入っていれば買わないことだ。メーカーも小売店も、やがてその意図を悟るだろう」
添加物が悪いと科学的に証明することは可能。しかしそれを聞いて文句を言うだけでなく、実際に行動に移さなければ意味がない。一番の被害者は小売業者やメーカーといった「組織」ではなく「消費者」なんだから。消費者が買わないものなんか売らないだろう。
16.タイガー・ウッズが帽子をかぶって得るスポンサー料は、1日当たり5万5000ドル。その帽子を作る工場労働者の年収の38年分
17.米国で摂食障害を患っている女性は700万人、男性は100万人
18.英国の15歳の半数はドラッグ体験済み。四分の一は喫煙常習者
19.ワシントンDCで働くロビイストは6万7000人。連邦議員1人に対し125人
20.自動車は毎分、2人を殺している

「WHOの推計によると、交通事故は国内総生産の1~2%を損なっておる。
発展途上国では、交通事故によって年間約1000億ドルの損失が出ており、これは開発援助額の二倍にあたる」
★途上国での自動車講習
21.1977年以降、北米の中絶病院では8万人近い暴力事件や騒乱が起きている
22.マクドナルドの黄色いアーチが分かる人は88%。キリスト教の十字架はたった54%

「ブランドはフィーリングを売るもの、おそらくライフスタイル全般を売るものだ。その点では宗教に通ずる。人生に迷い、将来に不安を感じたら、ブランドに訊け、というわけだ」
「『市民生活が順調に行われていれば、信仰は失われます。暮らしに満足で、救いを求める必要もないからです』」
23.ケニアでは家計の三分の一が賄賂に使われる
「腐敗が広まると、人々の意識も微妙に変わり、これも必要悪と諦め始める」
「腐敗を『私利私欲のために公権力を乱用すること』と端的に定義」
腐敗や賄賂そのものも悪いが、それを受け入れるように移り変わっていく世の中が一番悪いのかもしれない
24.世界の違法ドラッグの市場規模は4000億ドル。製薬市場とほぼ同じ
「文明も政治体制も、歴史を通じて移り変わってきたが、現実逃避への欲求は耐えたことがない」
単純に供給を断てばいいという考えは捨てるべきだ。…中毒者を犯罪に走らせて罰することは解決策にならない。彼らの保護こそ必要であり、いかなる社会もそこから始める必要がある」
25.アメリカ人の三人に一人は、エイリアンがすでに地球に来たと信じている
「宇宙人の存在を信じることは、人間の根源的な欲求を物語っている。品限は本sに伝手気に社会的動物であり、この宇宙に私たちだけしかいないと思うと、実にさびしい感じがする」
「『地球上の生命の本質を宇宙人の探索は、同じ問いの両面をなしています。私たちはいったい何者なのか、という問いです』」
人間を社会的な動物であると言ったのは確かアリストテレスでしたでしょうか。。
26.拷問は150か国以上で行われている
27.世界では七人に一人が日々飢えている

「多くの剰余作物は貧困国への援助となるが、援助機関はこれでは長期的な解決策にならないと主張する。問題は、貧困の原因に取り込むこと、つまり国民所得を上げて、貧しい人々やその政府に、必需品を買う力をつけさせることだ」
28.今日の米国に生まれる黒人新生児の三人に一人は刑務所に送られる
29.世界で三人に一人は戦時下に暮らしている

「元米国大統領ドワイト・アイゼンハウアーはかつて語った。『銃が作られ、軍艦が進水し、ロケット砲が発射されることは、食べ物や衣服さえもなく、寒さに震える人々に対する究極の窃盗を意味する』」
30.2040年に原油は枯渇するかもしれない
31.世界の喫煙者の82%は発展途上国の国民
「貿易の自由化も、発展途上国の喫煙習慣を促している」
32.世界の人口の70%以上は電話を使ったことがない
33.近年の武力紛争の四分の一は天然資源がらみ
34.アフリカのHIV陽性患者は約3000万人
35.毎年、10の言語が消滅している

「言語の絶滅には、どんな不都合があるのか?…言葉の大切さはたんなる利便性だけではない。言葉が失われれば、生活の仕方や知識全般がそっくり失われるかもしれないのだ。込み入った宗教的・社会的儀式は消滅し、口述伝承も絶える。世代を越えて蓄えられてきた植物、動物、環境についての知識も失われる。そして人間の発明した言語という豊かな力、知識や経験を話して聞かせるという人間特有の豊かな力は、はるかに貧弱になっていく」
『自分の言語を話さずに育てば、自分が何者なのかもわからなくなる』
「三か国語を話す『トライリンガリズム』の必要性を説いている。誰もが民族固有の言語、近隣言語、そして国際語の3つを話すべきだというのである」
私は日本語が好きだ。翻訳本も好きだけど、途中で息苦しくなる。それはきっと違和感が強く残るからだと思う。日本語には日本語で話すという独特のリズムがあると思っているし、同じような意味の違った言葉がたくさんあるからこそ、‘その言葉を選んだ’という独自性も生まれる。言葉選び一つでその人の深さが分かるに違いないのだ。
英語社会だけど、私は(英語嫌い云々もあったとしてもw)日本語が好き。
そしてトライリンガリズムに沿うなら、私にとっては日本語、中国語、英語のはず。中国語の習得に一層力を入れよう`∀´!!
36.武力紛争による死者よりも自殺者の方が多い
37.米国で、銃を持って登校し退学になる生徒の数は、平均して週に88人
38.世界には「良心の囚人」が少なくとも30万人いる
39.毎年、200万人の女性が性器切除される
40.世界中の紛争地帯で戦う子供兵は30万人
41.英国では総選挙の投票者数よりも、テレビ番組でアイドル選びに投票した人のほうが多い
42.米国のポルノ産業の規模は年間100億ドル。海外援助額と同じである
43.2003年、米国の防衛費は約3960億ドル。「ならず者国家」七か国の防衛費総計の33倍
44.世界にはいまも2700万人の奴隷がいる

「インドのある反奴隷制活動家が言うように、誰もが自由にならないかぎり、誰も自由ではないのだから」
45.アメリカ人が捨てるプラスチック・ボトルは一時間に250万本。並べると、三週間分で月に達する
「何より有望な解決法は、買い物や消費を減らし、リサイクルを増やすことである」
★案
46.ロンドンの住民は、監視カメラで一日300回撮影される
47.毎年、西欧向けに人身売買される女性は12万人
48.英国で売られるニュージーランド産キウイは、その重量の5倍の温室効果ガスを排出している

「スーパーマーケットは、顧客は安価で便利な食品を求めているので安い食品を調達せざるをえないと、経済的な必然性を主張する。しかしコストを綿密に調べてみると、輸入食品が安いとは限らない。ファーマーズ・マーケット(農家による自家作物の直販)の食品価格は、スーパーよりも平均して30~40%安い」
「『スロー・フード運動』―利便性や簡便性よりも味わいや食の喜びを重視する考え方―の人気の高まりは、この問題に気づき始めてのことかもしれない。」
49.米国は国連に10億ドル以上の未払い金がある
50.貧困家庭の子供たちは、富裕家庭の子供たちに比べて、3倍も精神病にかかりやすい

「英国には恥ずべき事実がある。世界で四番目の経済大国なのに、先進国のなかで最も貧困児童の割合が高いのである。…ロンドンは、単位人口当たり所得がヨーロッパで最も高く、億万長者も最も多いのに、都心部の子供たちの半分以上は貧困水準にある」
「先進国の貧困の定義は、途上国のそれとは違う。単純に世帯当たりの収入額を見るのではなく、物質的、文化的、社会的に認められる最低限の生活水準を保っているのかどうかで判断する」


あとがきより…
「『知らない』ということは罪深い。知らずにすませていることが、声なき人々のか細い叫びを聞き逃し、自らの快適な暮らしのつけを他者に押しつけ、期せずして他者を収奪する結果を招くことになるからだ」