母の特養へ | 在宅介護から特養への日々

在宅介護から特養への日々

一人暮らしの母が83才で脳梗塞で倒れ半身麻痺になり車椅子生活になり、施設は断固拒否のワガママな母を引き取り同居。姉は介護拒否で音信不通。
介護離職して家族に助けてもらいながら在宅介護を8年。
2024年5月から特養ロングステイ。

施設のコロナ感染も落ち着いたので、短時間の面会の許可がおりた。


泣き喚かれて電話を切ってからの初めての面会。


2週間で4回の面会って多いのか少ないのか。


頭の片隅で鳴り響く母の泣き声が消えないから、覚悟を決めて会いに行く。


電話ではさめざめと毎回泣くんだけど、昼間の特養のリビングでは人の目が気になるのか孫の写真を見せると笑顔を見せた母。


よしよし、しめしめ、その調子とばかりに制限時間を孫の写真の閲覧と次回に欲しい物の御用聞きをして、「またね」と特養を後にした。


ちょっとホッとした。


人目を気にする母の性格は失われてなくて、電話で帰りたいと泣き喚く言動も誰も知らなくて、私にだけ見せる母の依存と甘えだと分かった。


なるべく電話は止めて人目のある時間に顔を見せに行こう。


スタッフの皆さんに感謝の気持ちでいっぱいで、「よろしくお願いします」と頭を下げて回った。



私の心の安定の為にも母の外面の良さを活用させてもらおう。


外出の許可が出たら母の好きなお寿司屋さんに行こうと伝えたら頷く母。


「何にいらん! 何も持ってくんな!」と電話で怒鳴ってた母とは別人の母に会えたから、久しぶりに熟睡できるかもしれない。