ーーあの事件から1週間が経ったーー
私はシバにあの伝説の星の羽の話や、その他にこのことを知っている人がいるのかなど、様々なことを聞き漁った。
どうやら彼が選ばれし者だということは今のところ私しか知らないようだ
自分から名乗り出るのも恥ずかしいし、まず岡山の伝説の逸話を知っている者がそもそもいないらしい。
「先輩逆によくスターウイングのこと知ってましたね笑 岡山に興味あるんですか?」
と聞かれたが、正直岡山になんて興味はなかった。というかあるはずがないのだ。
まず西日本は有名所しか知らないし、
砂丘で有名な鳥取とか
あとは島根くらいだ。というのもそこは私が中学の頃ハマっていたバンド、SPRINGMANのTKMさんが島根出身だという噂があったからだ。 今度3/6に5年振りの復活ライブをするらしい。是非見たいものである。
話がそれたが、岡山に関してはただシバが岡山出身というだけのために調べあげた知識であった。その時、伝説の翼なんてバカみたいな噂があったから衝撃的で覚えていたのだ。まさかその伝説が本当にあるなんて思ってもいなかったし、目の前でそんなことを言えるはずもなかった。
ー そういえば、岡山の都市伝説のサイトを見た時は、伝説の翼、スターウイングの継承者は常に律儀で清純、無礼者を許さない堅実な人柄と記されていたが、、、
「おいブス早くしろよ!! 」
「だからお前はカスなんだよwww」
2028年、伝説の翼の継承者は見事に時代と東京という魔法に呑み込まれていたのであった
ブスにカスなど果たして今の日本の安全を担うヒーローが放っていいセリフなのだろうか?
また自分はどれほど身分の高いものなのだろうか、、
色々と考え込んでしまう案件であった。
「せんぱい?せんぱい!?」
色々考えているうちにフリーズしてしまったようだ。
私は我に返り、ふいにこんな質問をなげかけた、
「シバは毎回怪獣が出たら全てを倒しに行ってるのか?」
純粋な質問であった。
現状、怪獣の出現により衰退し切った日本では、1日に多い時は役50体、少なくとも20体は現れる。
ニュースを見る限り東京でも毎日5体程度は出現していることだろう。
「いや~流石に全部は無理っすよ笑 めっちゃ距離が遠かったり交戦中とかだったらもう防衛軍に任せちゃいますね笑 それにあんま長時間戦ってると僕のスターエナジーもなくなっちゃいますし笑」
スターエナジー
説明しよう、スターエナジーとは選ばれし戦士が伝説の翼、スターウイングを発動する時に必要とするエナジーのことである。スターウイング状態になるとエナジーは徐々に消費していき、それが0になるとその日はもうスターウイングにはなれずに、ただの口の悪い大学生に戻ってしまうのだ。
「ヒーローも色々大変なんだね…」
私は純粋にそう思った。
小さい頃などは仮面ライダーになりたいなどと思ったものの、実際本物のヒーローを目の当たりにしてしまうとかなり忙しく大変なのだなと思ってしまう。
私の夢が壊された瞬間であった。
「最近はなんか知性を持った怪獣がでてきたというか、なんか向こう側もレベルが上がってきてるんすよねぇ~」
果たして向こう側とはなんなのか、というか私達一般市民は怪獣がどのようにして湧いているのかを知らない、
もしや怪獣には怪獣なりの組織があるのか?そのボスを叩けばこの日本は救われるのか?様々な質問がでてきた。
先程の質問がバカみたいに思え、怪獣のシステムについてシバに質問しようとしたその時であった。
ピピッ!!
"東京板橋区 上空二鳥類型怪獣ヲ観測、タダチニ向カウヨウニ"
ほぉ~ヒーローにとっては便利な機械があるものだ。やはりシバにも仮面ライダーの時のような助けてくれる仲間というのがいるんだな、と感じた。
構成は博士みたいなのと、やっぱヒロイン
ポジとかもいるのだろうか?など下らないことを考えながらサイレンがなっている時計を凝視していた。
「あっこれっすか?笑これ俺が地球で怪獣が見つかりやすいようにってスターウイング星の人達が作ってくれたんすよ~」
まて、スターウイング星だと?
私は大きな勘違いをしていたのかもしれない。てっきりあの伝説は岡山のものだとばかり思い込んでいた。だがよく考えてみればそんなはずはなかった。
まず伝説の翼で怪獣を倒すなど普通じゃありえないしもはや映画の話だ。
だが別の星の奴らが絡んでいるとしたら信ぴょう性が生まれてくる。
さらに伝説の翼が岡山でたまたま発見されただけで、実際は宇宙から降ってきたものだと考えれば、、、というかシバの家系は宇宙人?
ダメだいろんな仮説が思い浮かび頭がパンクしそうだ、、
もしやこの日本に怪獣が現れたのもこのスターウイングのせいなのでは、、?
というかスターウイング星ってなんだ
日本語にしたら星羽星だぞ
言語チョイスが馬鹿すぎる
この星の名付け親に是非会いたいものである。
いやもうやめよう、考えれば考えるほど沼にハマってしまいそうだ。
だが着実にシバの正体に近づいている気がする。
私は妙な親近感に浸った。
「先輩!!ごめんなさいそういうことなんで!!ちょっと行ってきますね!!ラーメンはまた今度で!!」
そう言い放ち、彼はスターウイングを広げ板橋へ飛び立って行った。
(...目立ちたくないのにここは羽で飛んでくんだ....)
今日も彼は元気であった。
ー次回予告ー
新たな怪獣を倒しに板橋へ!!
そこには、敵の幹部を名乗る謎の男が現れた!!
次回、白銀のスターウイング第3話
「ライバル登場?無駄にイキった闇の首輪」
お楽しみに
バイバイ、みんな