奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ -48ページ目

光明の乳粥 スジャータとの出会い ~ 仏教発祥の歴史(5)

4.ベナレスへ・・・シッダールタの苦難への旅立ち 」のつづきです。


シッダールタは、王室の贅沢を極めた暮らしを捨て、一転して苦行の日々を送っていました。
思慮は深くなるものの「老・病・死」の苦しみに対する解はえられません。
追い求めるごとに彼の苦行はエスカレートするばかりです。
そんなときに、セーナーニ村の村人の歌声がきこえました。

  琵琶の弦。

  きりりと締めれば、
   ・・・ぷつりと切れる。

  さりとてゆるめりゃ、
   ・・・べろんべろんよ音譜

はっと、シッダールタは雷にうたれたような衝撃をうけました。

琵琶の美しい音を奏でるためにとはいえ、きりりと締めれば、弦はぷつりと切れてしまう。

それは立派な人間になろうと苦行をつづけることで体をこわすこと。
自分の体を痛みつける無意味さを知ったのでした。

さすれば、ゆるんだ弦では琵琶は音を奏でることはできません。
それは贅沢な暮しの中で忍耐力をうしない、わがままな心だけが育ってしまうこと他なりません。


村の娘スジャータが、シッダールタに乳粥をもってきました。
シッダールタはそれを口にしたとき、
「いままで、これほど旨いものを食べたことはない」
シッダールタの表情が一変したのでした。
王子だったころに食した宮廷料理人による高級食材をつかった料理より、はるかにすばらしいと感じたのでした。
それまで世界中の罪や苦しみを背負った厳しい顔が晴れます。
すべてのものを温かく受け入れるやさしいまなざしをもつようになったのでした。

「私は、生まれて王族としての幸福な生活をすごした。
そして、激しい苦行をくりかえしてきたた。
極端な道を経験し、「中道 」の大切さをしることができた。」


無常 」、「中道 」を知ったシッダールタ。
次に目指すのは慈悲 の心でした。



(6)旅の終焉 ひろまる仏教 」へつづく





人気ブログランキングへ



ブッダ仏教発祥の歴史
(1)インダス文明の滅亡と、アーリア人の侵攻

(2)バラモンの教えと仏教へのリンク
(3)釈尊の誕生・「四門出遊」の故事
(4)聖地ベナレスへ・・・シッダールタの苦難への旅立ち
(5)光明の乳粥 スジャータとの出会い
(6)旅の終焉 ひろまる仏教


大仏2仏教を考えてみた
(1)仏教がよくわからないので考えてみた 世界の三大宗教のひとつ
(2)根本は「無常」、「中道」、「慈悲」の考え
(3)嗚呼、「無常」とは・・・?
(4)「中道」を行け!
(5)ありがとう。「慈悲」をもたらす笑顔




ブッダ全12巻漫画文庫/手塚 治虫
¥6,108
Amazon.co.jp



世界の歴史(3)古代インドの文明と社会/山崎 元一
¥2,650
Amazon.co.jp

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)/竹村 牧男
¥1,050
Amazon.co.jp

聖地ベナレスへ。シッダールタの苦難への旅立ち ~ 仏教発祥の歴史(4)

3.釈尊の誕生・「四門出遊」の故事 」のつづきです。




ゴーダマ・シッダールタは王子としてなに不自由なく暮らしていました。
三人の美しく賢い妻に、かわいい子供もいました。
誰もがうらやむ贅沢で幸福な日々をおくっていました。
それら全てを捨てて29才の夜、ひそかに城を抜けだしました。
シッダールタは「老・病・死」の解明をおいもとめ、僧衣をまとい旅立ったのでした。

向かった先は、ガンジス川の中流にあるバラモンの聖地ベナレスでした。
そこで二人の師匠に師事します。
一人目がアーラー仙人で、「無処有処定」を極めたひとでした。
それは徹底して執着をもたない生き方の教えでした。
二人目がウッダガ仙人で、「非想非非想処定」を極めた人でした。
それは一切の思いを否定した「無念無想」を極めた人でした。

この二人の思想は、後に仏教に受け継がれました。

しかしシッダールタは、それだけでは満足しませんでした。
セーナーニ村のそばの森に向かい、一人苦行にうちこむのでした。
そこで6年にわたりさまざまな苦行をおこないました。
それは肉体を極限まで痛めつけるものでした。
長時間の坐禅や断食を繰り返します。
ときに限界まで呼吸をとめます。
片足で立ちつづけたりしました。
苦渋に満ちた、かつて王室で過ごしていた日々と間逆の生活をおくっていたのでした。
それでも、彼が求める「悟り」を得られることはなかったのです。

ある日のことでした。
彼の耳に、村人の唄が聞こえてきました。
それは長年、闇の中にいたシッダールタに、光が差し込んだ瞬間でした。




人気ブログランキングへ



ブッダ仏教発祥の歴史
(1)インダス文明の滅亡と、アーリア人の侵攻

(2)バラモンの教えと仏教へのリンク
(3)釈尊の誕生・「四門出遊」の故事
(4)聖地ベナレスへ・・・シッダールタの苦難への旅立ち
(5)光明の乳粥 スジャータとの出会い
(6)旅の終焉 ひろまる仏教




大仏2仏教を考えてみた
(1)仏教がよくわからないので考えてみた 世界の三大宗教のひとつ
(2)根本は「無常」、「中道」、「慈悲」の考え
(3)嗚呼、「無常」とは・・・?
(4)「中道」を行け!
(5)ありがとう。「慈悲」をもたらす笑顔



ブッダ全12巻漫画文庫/手塚 治虫
¥6,108
Amazon.co.jp



世界の歴史(3)古代インドの文明と社会/山崎 元一
¥2,650
Amazon.co.jp

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)/竹村 牧男
¥1,050
Amazon.co.jp




釈尊の誕生・「四門出遊」の故事 ~ 仏教発祥の歴史(3)

2.バラモンの教えと仏教へのリンク 」のつづきです。






現在のネパールの南方の国境近くのタラーイ地方に小さな国がありました。
その名をカピラヴァストゥといい、シャカ族が治めていました。
シャカ族の国は、大国に囲まれ国の存続の危機に迫られていました。
(通説では)紀元前563年に、シャカ族の王子としてゴーダマ・シッダールタが生まれました。
後の仏教を築き、現代においても釈尊、仏陀、おしゃかさまと呼ばれ称えられるその人です。

母のマーヤ王妃は、シッダールタが生まれた七日後に亡くなりました。
このことがシッダールタに無常観 を与えたといわれています。

シッダールタは、父・シューッドーダナ王に自国の強くする王子として育てられてきました。
しかしバラモン教の教え に影響を受けていたシッダールタは、人生の意味を模索するようになっていました。
思いめぐらすシッダールタは、人間の老いと、病、死の問題にぶつかります。

若々しい己自身が無意味な存在であると考え始めたのでした。


「四門出遊」の故事

仏典ではこの頃のシッダールタを「四門出遊」(しもんしゅつゆう)の物語にしています。
シッダールタが宮殿の東西南北の四つの門で、さまざまな者に出会います。
 東の門では老人に出会います。
 南の門では病人に出会います。
 西の門では死人に出会います。
これによりシッダールタは、人間の3つの苦しみを学びます。
老い、病気、死でした。
その後、北の門で僧侶と出会いました。
彼は身なりは貧相でしたが、穏やかに満ち足りた表情をしていたのでした。

こうしてシッダールタは、人間の3つの問題を考えようと出家を決意したのでした。




人気ブログランキングへ




大仏2仏教を考えてみた
(1)仏教がよくわからないので考えてみた 世界の三大宗教のひとつ
(2)根本は「無常」、「中道」、「慈悲」の考え
(3)嗚呼、「無常」とは・・・?
(4)「中道」を行け!
(5)ありがとう。「慈悲」をもたらす笑顔



ブッダ全12巻漫画文庫/手塚 治虫
¥6,108
Amazon.co.jp



世界の歴史(3)古代インドの文明と社会/山崎 元一
¥2,650
Amazon.co.jp

インド仏教の歴史 (講談社学術文庫)/竹村 牧男
¥1,050
Amazon.co.jp