伊勢神宮紀行(7)・内宮参拝 -1-
外宮とうってかわって、内宮は人であふれかえっていました。
観光バスが宇治橋近くの駐車場にとまり、どやどやと観光客が大挙します。
EM氏が呆れたような声をあげます。
「内宮は、観光地ですねぇ」
「えっ、そんなこという!?」
ちょっと驚いてみせたものの、納得です。
「確かに、外宮とはずいぶんと雰囲気が違うね。
おかげ横丁の雰囲気がそのままやってきたようだ。」
だれしもが大きな声をあげて笑ったり、うんちくを話したり、
子供が駆け回ったり、それを怒鳴りつける母親。
にぎやかしいこときわまり。
元気な光景です。
雨があがり、木立に光がさしこみます。
森の中の大気はみずみずしさにみちみちて、陽光にキラキラ輝いています。
「本当に晴れたねぇ」とつぶやくと、EM氏が、”でしょ?”と得意そうにします。
「外宮では、曇っていてちょうどいい雰囲気でしたね。
内宮は、これでぴったりじゃないですか。」
「おっしゃるとおりで・・・用意されたようにぴったりのロケーションでしたよ。」
どんなに人があふれていても、どんなに騒がしくしても、
古い大きな木や、森、そして神殿の威容は、かわりません。
多分、わたしだけではないでしょう。
誰もが、なにか、言い知れぬ大きな存在の中に包まれていることを感じているのは。
ときおり足をとめるときがありました。
橋の上、または御手洗場で五十鈴川の清流に心うばわれます。
「写真、だめでしょうね。」といってとりあえず、EM氏、携帯のカメラを構える。
「うん。難しいだろうね。
撮ったのを後でみると、ひどくガッカリするんだろうね。」
本物の迫力を、写真におさめるのは難しいのです。
それでも、撮らざるえない衝動に駆られます。
(つづく)
観光バスが宇治橋近くの駐車場にとまり、どやどやと観光客が大挙します。
EM氏が呆れたような声をあげます。
「内宮は、観光地ですねぇ」
「えっ、そんなこという!?」
ちょっと驚いてみせたものの、納得です。
「確かに、外宮とはずいぶんと雰囲気が違うね。
おかげ横丁の雰囲気がそのままやってきたようだ。」
だれしもが大きな声をあげて笑ったり、うんちくを話したり、
子供が駆け回ったり、それを怒鳴りつける母親。
にぎやかしいこときわまり。
元気な光景です。
雨があがり、木立に光がさしこみます。
森の中の大気はみずみずしさにみちみちて、陽光にキラキラ輝いています。
「本当に晴れたねぇ」とつぶやくと、EM氏が、”でしょ?”と得意そうにします。
「外宮では、曇っていてちょうどいい雰囲気でしたね。
内宮は、これでぴったりじゃないですか。」
「おっしゃるとおりで・・・用意されたようにぴったりのロケーションでしたよ。」
どんなに人があふれていても、どんなに騒がしくしても、
古い大きな木や、森、そして神殿の威容は、かわりません。
多分、わたしだけではないでしょう。
誰もが、なにか、言い知れぬ大きな存在の中に包まれていることを感じているのは。
ときおり足をとめるときがありました。
橋の上、または御手洗場で五十鈴川の清流に心うばわれます。
「写真、だめでしょうね。」といってとりあえず、EM氏、携帯のカメラを構える。
「うん。難しいだろうね。
撮ったのを後でみると、ひどくガッカリするんだろうね。」
本物の迫力を、写真におさめるのは難しいのです。
それでも、撮らざるえない衝動に駆られます。
(つづく)
伊勢神宮紀行・外伝
お伊勢参りをするもうひとつの目的。
それは写真です。
電車の広告ポスターでみた朝日と鳥居のイメージ。
そこになんともいえないパワーを感じていました。
ああいう写真を撮りたい!
そして、いざ、訪れました。伊勢神宮の内宮です。
あれ・・・
鳥居が小さいのです。
3メートルほどのこじんまりとした鳥居と、五十鈴川にかかる橋もなんだか、ちいさい。
ふと顔をあげると、少し奥に大きな鳥居がみえました。
・・・なんだ、あっちかー。
スタスタ、かけていきます。
すると・・・
・・・ええ!
橋は・・・・
橋は、工事中でした。
後日、判明したことです。
2009年2月1日を最後に、翌日、宇治橋万度麻奉下式が行われ、解体が始まったそうです。
工事完了は2009年11月。
11月3日に渡始式が行われるそうです。
・・・と、例の電車のポスターに書いてありました。
それは写真です。
電車の広告ポスターでみた朝日と鳥居のイメージ。
そこになんともいえないパワーを感じていました。
ああいう写真を撮りたい!
そして、いざ、訪れました。伊勢神宮の内宮です。
あれ・・・
鳥居が小さいのです。
3メートルほどのこじんまりとした鳥居と、五十鈴川にかかる橋もなんだか、ちいさい。
ふと顔をあげると、少し奥に大きな鳥居がみえました。
・・・なんだ、あっちかー。
スタスタ、かけていきます。
すると・・・
・・・ええ!
橋は・・・・
橋は、工事中でした。
後日、判明したことです。
2009年2月1日を最後に、翌日、宇治橋万度麻奉下式が行われ、解体が始まったそうです。
工事完了は2009年11月。
11月3日に渡始式が行われるそうです。
・・・と、例の電車のポスターに書いてありました。
伊勢神宮紀行(6)・外宮参拝 -2-
正宮を後にし、亀石の橋をわたると、外宮の森はますます深く暗さを増す。
順路の先々に立ち尽くす巨木は、あたかも鎮守の防人のようだ。
突然、森が途切れ、視界がひらける。
シンとした広場に、別宮(べつぐう)が威容をあらわす。
風の宮、多賀の宮、土の宮を参拝する。
いずれも正宮の大神(おおみかみ)の荒御魂(あらみたま)を祀っている。
ひととおり、参拝を済ませる。
車へ戻ると、雨が再び降り始めた。
次は、内宮へと戻る。
内宮へ戻る道すがら、雨があがり、曇り空が晴れてきた。
町全体が明るく陽光に照らしだされる。
人出が多くなり、道が渋滞する。
おかげ横丁は、全ての店舗がひらき、人があふれかえっていた。
赤福の店先も、長蛇の列をなしている。
外宮の静謐な空気が一転して、こちらは活気でみちみちていた。
空がざっくりとおおきく裂けて、洗練された蒼天がのぞく。
日差しが強い。
山は、あざやかな緑に映えわたり、名残りおしげに靄をまとっていた。
(つづく)
順路の先々に立ち尽くす巨木は、あたかも鎮守の防人のようだ。
突然、森が途切れ、視界がひらける。
シンとした広場に、別宮(べつぐう)が威容をあらわす。
風の宮、多賀の宮、土の宮を参拝する。
いずれも正宮の大神(おおみかみ)の荒御魂(あらみたま)を祀っている。
ひととおり、参拝を済ませる。
車へ戻ると、雨が再び降り始めた。
次は、内宮へと戻る。
内宮へ戻る道すがら、雨があがり、曇り空が晴れてきた。
町全体が明るく陽光に照らしだされる。
人出が多くなり、道が渋滞する。
おかげ横丁は、全ての店舗がひらき、人があふれかえっていた。
赤福の店先も、長蛇の列をなしている。
外宮の静謐な空気が一転して、こちらは活気でみちみちていた。
空がざっくりとおおきく裂けて、洗練された蒼天がのぞく。
日差しが強い。
山は、あざやかな緑に映えわたり、名残りおしげに靄をまとっていた。
(つづく)