賀名生の里と十津川大水害の関係 【賀名生の里 歴史民俗資料館】
この看板は、明治22年の十津川大水害の折り、五條から十津川への主要道・西熊野街道にある「賀名生皇居」堀家住宅(国重要文化財)に掲げられたものです。
台風12号の復興支援チャリティーライブの折りに展示されました。
当主の堀元夫さんが、明治に起こった大水害のことも知ってもらいたいという思いで「賀名生の里 歴史民俗資料館」に寄託されたのでした。
看板には、
「大塔村以南十津川水難地方御出張員御休息被降度候」
・・と記されています。
明治22年8月に被災地へ訪れた役人に休息を勧めた内容です。
その裏には、
「十ツ川移住者附属吏員御休息被降度候」
・・・と記されています。
同年10月には、被災者たちが、十津川から新天地・北海道やハワイへ移住するため五條から、神戸港をめざします。
そんな彼らにむけたものでした。
堀元夫さんの曾祖父である重信さんは、被災者へ炊き出しを行い、宿泊施設を提供したのでした。
これを見た人びとが、堀家へ大挙したのでした。
堀家では七竈では間に合わず、お湯で米をとぎ、被災者をもてなしたのでした。
また私財、土地を金銭にかえ、移住の資金としてわけあたえたそうです。
賀名生の里は、今回の台風12号の災害でも自衛隊の駐屯地として解放し、その後も義捐金活動を積極的おこなわれていました。
先の明治の時も、今回の水害でも賀名生の里は大いに貢献されたのでした。
■賀名生の里 歴史民俗資料館
南朝三帝ゆかりの賀名生皇居跡や、西吉野地区の歴史や文化を紹介しています。
営業時間:9時~17時
休館日:月曜日
入館料:大人300円、子供100円
堀家をはじめ、賀名生の里のみなさんの、
無心の奉仕、無償の愛、深く感銘いたしました。
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