金子みすゞと、矢崎節夫先生の影菩薩 ~ 當麻寺 聖衆来迎練供養会式 | 奈良ふしぎ歴史徹底攻略! 学校・教科書では教えてくれない奈良を親子でも100倍楽しめる観光ガイドブックブログ

金子みすゞと、矢崎節夫先生の影菩薩 ~ 當麻寺 聖衆来迎練供養会式

旅では、思いもかけない出会いがあります。

だから、おもしろいのです。

・・・

続・大和七福八宝巡り【2010年12月奈良ミステリー開運ツアー!】。

最後におとずれた當麻寺 でのことでした。

ふらりと立ち寄ったお土産屋さんで、當麻名物の「ケハヤ団子」とお茶をいただきます。

ちいさなヨモギ餅を、串団子にしたものです。

とてもカワイらしい。

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気さくなおかみさんにまねかれて、あつかましくも、お店の中でいただきます。

お店の中で、まっさきに目についたのは、金子みすゞさんのパネルでした。

よくよくみてみると、お店の中には金子みすゞさんの関連書物が、所せましに並べられていました。

・・・おかみさんの愛読書かな?

他にも、金子みすゞを見出し、世にしらしめた矢崎節夫先生の著者も多く見受けられました。

さて、おかみさんからこんなお話を伺いました。

聖衆来迎練供養会式」です。

毎年5月14日、當麻寺では「聖衆来迎練供養会式」(しょうじゅらいごうねりくようえしき)がとりおこなわれます。

お練り供養とは、二十五菩薩に扮した人々が、人間の俗世界にみたてた東側の娑婆堂(しゃばどう)と、極楽浄土にみたてた西側の曼荼羅堂(まんだらどう)を結ぶ約110メートルの永い来迎橋を練り歩く儀式です。

いわゆる菩薩様のコスプレ行列ですね。
(うーむ。罰あたりだな・・・)
菩薩様のお面は、新しいもので350年前の仕立てになります。

二上山に陽が傾くころにおこなわれます。
差し込む日差しが、練供養の神々しさを引き立てます。
見る人々に、西方浄土を連想させます。

ことに當麻寺で行われる聖衆来迎練供養会式は、中将姫 が、生きたまま成仏したという伝承を再現しております。
お練供養の代表格といわれております。

この祭事に、かつて金子みすゞさんの研究家で名高い児童文学者の矢崎節夫が、参加されたことがあったそうです。
もちろん、おかみさんの口利きだそうです。

彼は、菩薩に扮し、来迎橋を練り歩いたそうです。

人々が二十五菩薩に扮した一行に注目する中、彼は、来迎橋に落ちる自らの影を見つめ、「影菩薩」と称しました。

だれもが夕陽をあびて黄金色にかがやく菩薩様の姿に気を取られる中、菩薩の姿をかりて、歩をすすめるため、自らの影をみつめ、そう呼んだのでした。

それは練供養に参加できたものが見ることができる菩薩様の姿だと、感極まり語っていたそうです。


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旅では、思いもかけない出会いがあります。

おかみさんから、おもしろいお話をうかがうことができました。

あ、前回の「當麻寺と、天満宮の天神さま~天神講 」のことも、おかみさんにおしえてもらいました。

さて、今年の五月、ぜひとも當麻寺聖衆来迎練供養会式をみてみたくなりました。

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金子みすゞ
明治36年(1903年)山口県生まれ。
大正末期、すぐれた作品を発表し、『若き童謡詩人の巨星』とまで称賛される。
昭和5年(1930年)26歳の若さで世を去った。
没後その作品は散逸し、幻の童謡詩人と語り継がれる

矢崎節夫
昭和22年 東京生まれ。
昭和57年「ほしとそらのしたで」で赤い鳥文学賞。
大正末の童謡詩人金子みすゞの全作品512編をさがしあて「金子みすゞ全集」にまとめて紹介。
昭和59年日本児童文学学会特別賞。
平成5年「童謡詩人 金子みすゞの生涯」で同学会賞をうけた。
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【2010年12月奈良ミステリー開運ツアー!】
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