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遅ればせながら、3日になってやっとこんな風にあけおめなものを食べてふと思いつき・・・

スイッチロッドとラインを理解する
原文参照先:RIO社の Making sense of Switch rods and lines 

一般に売られているスペイロッドの長さと適合ラインウェイトの傾向はここ数年間で変化がありました。1990年代後半から2000年代前半にかけて、2ハンドロッドは14フィートの9番が一般的な売れ筋でしたが、そのスペックは合衆国のフィッシング環境に十分合っていたわけではなく、数多くは売れていませんでした。この頃からメーカーは合衆国における釣り環境をよく考慮し、それを反映した短くてライトなスペイロッド、つまりスティールヘッドやトラウト向けのロッド、あるいは普通のフライフィッシャーが小規模河川で狙う魚に合うようなロッドの製作に取り組みました。この結果、短くてライトラインに対応したスペイロッドが生み出され、”スイッチ”ロッドと称されました。

この”スイッチ”ロッドというネーミングの背景にあるのは、釣り人の能力と釣りの環境に応じて2ハンドとシングルハンドのどちらにも持ち替えが可能というアイデアです。これを実現するためシングルハンドキャスターも労せずに使える(従来の2ハンドロッドよりも)軽くて短いロッド(=従来のシングルハンドよりも長くて重いロッド)が開発されました。こうしたロッドは必要に応じてシングルハンド的な使い方も可能という優位性を持つミニ・スペイロッドと位置付けられました。

スイッチロッドのどこがいいのでしょう?そう、2ハンドロッドに比べて軽くて短いから扱いがずっと楽なうえ、手にして使ってみたときの好バランスは非常に快適かつ楽しいものであり、一般のスペイロッドよりもずっと狭いエリアでのキャスティングを可能にすることです。

シングルハンドロッドに対する優位性としては、その長さがドリフトとスイングのコントロール、そしてラインメンディングを容易にします。オーバーヘッドキャストでも、その長さがシングルハンドロッドに勝る遠投力を生み出すのでサーフや湖の釣りでは有利な選択肢となります。

スイッチロッドの番手は3番から9番まであり、ロッドの長さは10’6”から11’9”くらいが一般的ですが多種にわたっています。これからスイッチロッドを手に入れようとしているスイッチロッドのビギナーは、どの番手のロッドを選べばいいのか混乱しやすいのですが、スイッチロッドのビギナー向けガイドラインはつぎのとおりです。

スイッチロッドの番手と対象魚
#3 トラウト、シー・カットスロート(サイズ5ポンドまで)
#4 トラウト、サマーランスティールヘッド、シー・カットスロート、シー・ブラウン(サイズ8ポンドまで)
#5 トラウト、サマーランスティールヘッド、シー・カットスロート、シー・ブラウン(サイズ10ポンドまで)
#6 大型トラウト、スティールヘッド、シー・カットスロート、シー・ブラウン、グリルス(サイズ12ポンドまで)
#7 スティールヘッド、銀サケ、グリルス、シー・ブラウン、ストライパー(サイズ15ポンドまで)
#8 スティールヘッド、キングサーモン、アトランティックサーモン、ストライパー(サイズ20ポンドまで)
#9 キングサーモン、アトランティックサーモン、ストライパー(サイズ25ポンドまで)
(注)グリルス:アトランティックサーモンの若魚

対象魚によるロッド選択は単なる入リ口にすぎません。

実際のタックル選択においては川の水位(流れの強さ)、使用するフライのサイズ、使用するシンクティップの沈下速度が大きな要素として加味されます。対象魚と河川の状況に合ったロッドを選んだあとは、ロッドに合わせるラインを選択します。

ラインマッチングは簡単なようですが、スイッチロッドの多種多様なラインの選択肢は釣り人にとって悩みの種です。

スイッチロッドの番手はAFTTAの2ハンドロッド規格に従っており、AFTMAのシングルハンドロッドの規格に準拠していません。このためスイッチロッドのライン番手はシングルハンドロッドの番手とは異なりますシングルの5番は180-200グレイン指定に相当しますが、スイッチの5番は300-330グレイン指定となります。

AFTTA規格(原文のママ)のスイッチロッド・ダブルハンド向けグレインウィンドウ
(ライン重量指定、
1グレイン=0.0648グラム)

#3 200-275グレイン
#4 250-325
#5 300-375
#6 350-425
#7 400-525
#8 475-550
#9 500-600

(注)AFTTA(原文のママ)は米国の釣り具メーカーの任意団体らしい。

上のグレイン・ウィンドウはAFTTAが各メーカーに提示しているガイドラインです(これを守らせる強制力はない)
したがって、ロッド番手はメーカーごと、ユーザーごとで様々という状況です。

ラインの選択について
スイッチロッドにおけるライン選択においては、まずスイッチロッドを主にオーバーヘッドで振るのか、あるいはスペイキャストを主とするのかにより、それぞれに好ましいラインのタイプ、長さ・重量の設定が存在します。

オーバーヘッドキャストを主とする場合のライン選択
ライン先端部分(ライントップパート)に重量配分されたフロント・ロード・タイプのテーパーはロッドティップから最低限の長さのラインを出すだけでロッドにロードをかけやすいのでオーバーヘッドキャスト向きであるといえます。
  • RIOの InTouch OutBound Shortライン
    ヘッド長:30ft。大抵のオーバーヘッドキャストの状況に対応します。ライン番手の選択は(各ラインのヘッド重量をみて)上述のグレインウィンドウのロッド番手に合ったヘッド重量を持つラインを選択をしましょう。6番のスイッチロッドにWF6をのせた場合、(スイッチ・ロッド6番のグレインウィンドウに比べてヘッド重量が軽いため)ほとんどの人がロード不足と感じることになるでしょう。

  • InTouch Switch ライン
    ヘッド長:55ft。InTouch OutBound Shortよりも長いヘッドはメンディングが容易になります。インディケ―タ―やニンフ/エッグのリグの使用に適しており、長い距離のドリフトを容易にします。

    スイッチラインの番手指定は5/6など、2つの番手にまたがっている場合があり混乱を招きますが、これはAFTTAの2ハンドライン規格に準拠しており、オーバーヘッドキャスト向けには後ろの番手で合わせます。つまり6番のスイッチロッドでオーバーヘッド向けラインを選ぶ場合は、5/6のラインを選択します。

スペイキャスト主体とする場合のライン選択
(同じスイッチロッドに対してでも)スペイ系のキャストに向いているラインを探すとなると、勝手が違ってきます。スペイキャストをする場合、D-ループを形成したときロッドにロードをかけやすくするため、ウェイト・ポイントが後ろ側に設定された(ライン後部重量が重め:バック・パート・ウェイテッド)ラインが好まれるでしょう。

一般にスペイキャスト用ラインのヘッドの長さはロッドの長さの3倍が適当とされており、それ以上のヘッドの長さではスペイキャストの難度が上がるといわれています。このことはスカジット・ライン、スカディナビアン・ラインいずれの場合にも相当します。
  • スカンディナビアン・ライン
    スカンディナビアン・ラインはフロントテーパーが長く、ヘッドの後部に重量配分されたテーパー形状をしています。これがスムースでタイトなテーパーを形成すると考えられられています。

    スイッチロッド向けレングスのSTヘッド:RIO Scandi Short、Scandi Short VersiTip
  • InTouch Switch ライン:
    スペイキャスト中心でこのラインを選択する場合、2番手にまたがる番手指定の前の番手で合わせます。つまり6番のスイッチロッドでスペイ向けラインを選ぶ場合は、6/7のラインを選択します。