世界トップクラスを目指す マーケティング戦略 -25ページ目

世界トップクラスを目指す マーケティング戦略

超ー本気で行くぞ!世界トップクラスを目指す

いくつかの重要な分野で従来の知識やアプローチが陳腐化した一方
まったく新しい分野で新しい分野で新しいニーズが現れている。
いずれも、マネジメント・ブームが始まったころには、
研究はおろか予想すらされていなかったものだった。

①まず、マネージメントとは、すでに確立された事業の管理的な活動を意味していた。
企業家的な活動やイノベーションは、中心となるべき重要事項とは見られていなかった。
しかしいまや、既存のものの最適化に加えて、新しいものの創造に関わらなければ
ならなくなっている。
マネージャーは起業家でなければならない。
イノベーションの為の組織を作り、動かす事を学ばなければならない

②次に、マネジメント・ブームとは、企業のマネジメント・ブームだった。
マネジメントに関する研究のほとんどが企業のマネジメントを扱っていた。
今日我々は、企業のみならずあらゆる組織がマネジメントを必要とする事を
知っている。
マネジメントに関わる最大の問題の一つが、企業以外の組織をマネジメントし、
しかも成果をあげさせることである。

③さらに、これからの課題は知識の生産性を高める事です。
肉体労働に関わる闘いは揉め手の問題である。
基礎的な資源、投資、コストセンターとなるものは知識労働者である。
彼らは、肉体的な筋肉や技能ではなく、体系的な教育から学び取るもの、
すなわちコンセプト理論によって働く

④最後に、企業のマネジメントはグローバルに行う必要が出てきた。
今日先進社会は、経済的には一つの市場を形成している。
しかも途上国社会と先進社会の違いは、供給能力の差だけである。
全世界は、たとえ政治的には分裂していても、需要、欲求、価値の観点からは
一つのショッピングセンターとなっている。
したがって、国境を越え、生産資源、市場機会、人的資源を最適化すべく
グローバル化することは、必然的かつ正常な対応である。

そしてもっとも重要な変化が、社会の願望、価値、存続そのものが、
マネジメントの成果、能力、意志、価値観に依存するようになったことである。
「ブームの時代は終わり、実績の時代が始まった」との言葉こそ
マネージメントのスローガンとならなければならない

第二次世界大戦前、マネジメントの本は、全て集めても普通の本棚に収まった。
ところが、六十年代の後半にはアメリカだけでも年間数百点が出版された。
大戦前のものを全部集めた数の4倍から5倍が1年間に出版された。
かつてマネジメントを教えていたのはハーバード・ビジネス・スクールだけだったが
六十年代の末には世界中で数百校にのぼった。

マネジメントのブームも、他のブームと同じように終わった。
華々しく終わりを告げたわけではなかったために、
一見したところでは何が起こったかは解らなかった。
実は、マネジメントの魔力が突然消えてしまったのだ。
最大の原因は、マネジメントが万能薬ではなく、
挑戦であり仕事であること、いかに洗練されようとも
魔法の杖ではないことがわかったからだった。

同時に、マネジメント・ブームの基礎となっていた
第二次世界大戦前の薄明の時代に得られた知識が、
いずれも現実に合わなくなったことが明らかになったからだった。
新しい知識、アプローチ、理解が必要になっていた。
せっかくのマネジメント・ブームも、それらを物を与える事が出来なかった。

こうして、ブームは終わった。
だがマネジメントは、すでに世界の経済や社会を変えていた。
もはやマネジメントを知らない時代に戻る事は出来ない。
マネジメントは、これからも一つの力、機能、責任、規範で有り続ける。
このこそこそ、ブームが残したもっとも重要な成果であり、
唯一の成果だった。

マネジメント・ブームの中心となったコンセプトは七つあった。
それは、
①生産性向上の為の科学的管理法(サイセンテフィック・マネジメント)
②組織構造としての連邦分権組織
③人を組織に適合させるための人事管理
④明日のためのマネジメント開発
⑤管理会計
⑥マーケッティング
⑦長期プランニング
だった。

これら七つのコンセプトは、いずれもマネジメント・ブームの前から使われ
成功を収めていた。
言い換えれば、マネジメント・ブームは洗練し、追加し、修正したが、
なにも創造し得なかった。
しかしそれは、それまで少数の専門家の知識だったものを広く分け与え、
それまで例外だったものを一般化した。

ところが今日、マネジメント・ブームの中心となっていた知識では不十分な事がはっきりした。
基礎的な分野でさえ、新しい知識が必要になってきた。

新左翼は、我々の社会を企業社会という。
しかしこれは、今日の新左翼の論法全体がそうであるように、
時代遅れである。
確かに先進国社会は企業社会だった。
だが今日、その地位は確実に低下した。
それは、企業が小規模になったり弱体化したりしたからでは無かった。
他の組織が成長し、社会が多元化したためだった。

しかるに、企業以上にマネジメントを必要としているものが、
それら企業以外の組織である。
今後それらの組織において、マネジメントに対する関心が急激に高まる。
すでに、市の水道局や大学など企業以外の組織におけるマネジメントの
欠如が大問題となっている。