では、何が有効か?
それはマクレガーのY理論ではない
人は機会さえ与えられれば、成果をあげるべく働くなどとは仮定することはできない
強者に対してさえ、責任の重荷を背負わせるためには、多くのものが必用である。
もちろん人を追い立てることに依存することはできない
アメにもムチにも依存することはできない
しかもX理論における命令と保護による安定に代わるべきものを与えなければならない
そのような組織とは、いったい如何なるものか?
それはいかに機能するか?
幸い、それを推測する必要はない
そのような組織は現実に存在し、研究する事が出来る。
一般に、働くことと働く者の歴史は、とりたてて幸福なものではなかった
しかし、例外はあった。
働く事が成果と自己実現を意味した時期や組織があった。
その典型が国家存亡の時だった。
働く者は、自らが大儀に貢献していることを自覚していた。
ダンケルク撤退時のイギリスがそうだった
第二次世界大戦参戦後のアメリカがそうだった。
仕事が変わったわけではない
上司が特に知的になったり、人間的になったわけではない
しかし当時は、限られた機関だったにせよ、働く事から得られる充実感が完全に変化していた。
しかし、これは国が重大な危機が訪れなくても、あるいは外部からの刺激を受けなくとも起こしうることである。