ラピュタ編 ガリバ~旅行記 4 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

「 とりあえず ラピュタを 色々見学されるがよい

  エゲレスとは またちがう趣であろう 」

  ガリバ~は 執事に連れられ

  ラピュタの見学に出かけました。





  いろいろな建物が建っています、

  高層住宅や 工場のような建物

  丸いお皿を模したような巨大な建造物が

  島を取り巻くように設置されています。

  ガラスに覆われた温室のような巨大建物もあります。

  広い公園の庭園の中には ひときわ高い

  細長い巨大な教会の尖塔のような塔が

  そびえ建っていました。

「 ねぇ この島は 街以外どこを向いても

  空しか見えないんだけど

  ほんとに空中に 浮いているの ? 」

「 そうです、ご存じなかったのですか ?

  このラピュタの底部に連結された

  巨大な天然磁石の磁力によって、

  磁鉄鉱の豊富なバルニバ~ビ国の

上空を 浮遊しているのです 」

「 また変な ややこしい所に来ちゃったなぁ ~! 」

「 このラピュタに来る方は 久しくおりません、

  なにせ この時代 

  人が飛行するすべを持ちませんから 」

「 じゃぁ 今までに 誰が来たの ? 」

「 そうですな 古くは

  レ・オナル・ドダビンチ様とか 」

「 どんな人なの ? 」

「 芸術家で 発明家です

  彼の知識 知恵は 

  ラピュタの発展に役立ちました 」

「 ふ~ん 他には ? 」

「 ガリ・レオガリ・レイ様でしたかな 」

「 だ れ ? 」

「 高名な天文学者です

  革新的な説を唱えられ

  異端審問にかけられたとかで

  興味を持った王様が 招かれました、 

  彼の助言でラピュタに天文台が作られました 」

「 ふ~ん で レオさんやガリさんは 

  どうやって ここまで登ってきたの ? 」

「 この島は底部の磁石を移動させることによって

  高度を下げることができるのです、

  低い位置まで下げて 長い長い縄梯子で

  乗り組むことができるのです 」

「 え ぇ ? 」

「 大きな声では言えませんが、

  かっては このラピュタの下に位置する

  バルニバ~ビ国を搾取していたのです、

  食料 財物などを貢がせていました、

  逆らうと 島の高度を下げて

  日傘のように 日光を遮り

  雨さえ降らないようにし

  食物生産ができないように

  嫌がらせしていたのです 」

「 それは アコギな !

  ブラック企業も びっくり ! 」

「 しかし 結果それは ラピュタ自身の

  首を絞めるような行為ですから、非合理で

  ラピュタの民も ひもじい思いをするわけです。

  そこで ラピュタに巨大貯水池を作り

  温室の植物工場を作りました、

  なにせ 雲の上に出れば

  日当たり抜群ですから 生育も早いのです。

  畜産も 魚の養殖もしています、
 
  現在では すべての食料の自給自足が可能です 」

「 へぇ ~ それじゃ 地上の楽園、

  いや 空中の楽園だねぇ い~いね ♪ 」

「 でも なにやら大変な事が

  起きるかもしれないんです 」

「 なに ? 」

「 それは また次回に 」


      続 く