エゲレスとは またちがう趣であろう 」
ガリバ~は 執事に連れられ
ラピュタの見学に出かけました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200711/17/ff22302370/eb/d5/j/o0410042814787374887.jpg?caw=800)
いろいろな建物が建っています、
高層住宅や 工場のような建物
丸いお皿を模したような巨大な建造物が
島を取り巻くように設置されています。
ガラスに覆われた温室のような巨大建物もあります。
広い公園の庭園の中には ひときわ高い
細長い巨大な教会の尖塔のような塔が
そびえ建っていました。
「 ねぇ この島は 街以外どこを向いても
空しか見えないんだけど
ほんとに空中に 浮いているの ? 」
「 そうです、ご存じなかったのですか ?
このラピュタの底部に連結された
巨大な天然磁石の磁力によって、
磁鉄鉱の豊富なバルニバ~ビ国の
上空を 浮遊しているのです 」
「 また変な ややこしい所に来ちゃったなぁ ~! 」
「 このラピュタに来る方は 久しくおりません、
なにせ この時代
人が飛行するすべを持ちませんから 」
「 じゃぁ 今までに 誰が来たの ? 」
「 そうですな 古くは
レ・オナル・ドダビンチ様とか 」
「 どんな人なの ? 」
「 芸術家で 発明家です
彼の知識 知恵は
ラピュタの発展に役立ちました 」
「 ふ~ん 他には ? 」
「 ガリ・レオガリ・レイ様でしたかな 」
「 だ れ ? 」
「 高名な天文学者です
革新的な説を唱えられ
異端審問にかけられたとかで
興味を持った王様が 招かれました、
彼の助言でラピュタに天文台が作られました 」
「 ふ~ん で レオさんやガリさんは
どうやって ここまで登ってきたの ? 」
「 この島は底部の磁石を移動させることによって
高度を下げることができるのです、
低い位置まで下げて 長い長い縄梯子で
乗り組むことができるのです 」
「 え ぇ ? 」
「 大きな声では言えませんが、
かっては このラピュタの下に位置する
バルニバ~ビ国を搾取していたのです、
食料 財物などを貢がせていました、
逆らうと 島の高度を下げて
日傘のように 日光を遮り
雨さえ降らないようにし
食物生産ができないように
嫌がらせしていたのです 」
「 それは アコギな !
ブラック企業も びっくり ! 」
「 しかし 結果それは ラピュタ自身の
首を絞めるような行為ですから、非合理で
ラピュタの民も ひもじい思いをするわけです。
そこで ラピュタに巨大貯水池を作り
温室の植物工場を作りました、
なにせ 雲の上に出れば
日当たり抜群ですから 生育も早いのです。
畜産も 魚の養殖もしています、
現在では すべての食料の自給自足が可能です 」
「 へぇ ~ それじゃ 地上の楽園、
いや 空中の楽園だねぇ い~いね ♪ 」
「 でも なにやら大変な事が
起きるかもしれないんです 」
「 なに ? 」
「 それは また次回に 」
続 く