首都 『 ラピュタ 』 と言うのじゃ
聞いたことあるかのう ? 」
「 えぇぇえ !
ラッラララ ラ ピ ュ タ ~ ! 」
「 ほぅ 知っておったか ウホホ ♪ 」
「【 バXス! 】 って女の子が言うと
崩れ落ちる 空中浮遊する島ですか 」
「 何じゃ それ ?
そんな事はないぞ
なんなら言ってみてもいいぞ
バ ル ス ! 」
「 きゃぁぁ ~ ! 怖いよ ~! 」
「 うははは 何も 起こらないぞ 」
「 オイラ 昔 高速紙芝居で
崩れ落ちる 空飛ぶ島の お話を
観たことがあるんですよぅ
何度も 繰り返し 再演するんですよぅ
それでも飽きずに 観客が集まるんですよぅ 」
「 そんな 簡単な呪文なら子供でも
ラピュタを 崩壊させられるではないか 」
「 その子供が 島の構造物を
崩壊させてしまったんですよぉ ~ 」
「 うはははっ ♪
そんな 話を信じてはいかんぞ
どこかの誰かが 金儲けで作った与太話じゃ
いい大人が 『 バ ル ス 』 とか
高速紙芝居を観て 言っていてはいかんな 」
「 それなら 一安心
そうそう ここの貴族の人たちは
いつも何か考え事をしているようなんですが
なぜですか ? 」
「 もともと我々は 思慮深く 思索が好きなのだ
森羅万象 この世のありとあらゆるものを
深く考察しておるのじゃ
そして今 大きな問題を抱えておるのじゃ 」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200711/16/ff22302370/75/e1/j/o0259019414787367084.jpg?caw=800)
「 ほぅ それで皆さん 考え事をして
ボ~っとしているんですかぁ 」
「 皆で色々と複雑な計算をしておったのじゃ
ようやく問題の解決法を出しつつあるのじゃが
計画を実行するべき 気力体力に優れた
単独で飛行経験のある人材がいなかったのじゃ 」
「 へ ~ 」
「 我々 ラピュタの民は 頭脳は明晰ではあるが
体力的には 虚弱なのじゃ 」
「 ふん ふん 」
「 崇高な ミッションを
成し遂げるべき人材を求めておったのじゃが
適任者が おらぬのじゃ 」
「 大変な お仕事なんですかぁ ? 」
「 いや 頑強な体と体力があればいいのじゃ
知力は あまり必要ない 」
「 じゃぁ オイラでも できそうですね
一宿一飯のお礼に お手伝いしましょうか? 」
「 おぉ ! そうしてくれるか
それは 願ってもないことじゃ
我々ラピュタの民の スリムな体とは違い
頑強な ビア樽のような体型をしておるから
それに貴殿は 飛行経験も あるからのう 」
続 く
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200703/18/ff22302370/f4/ec/j/o0350014414783618059.jpg?caw=800)