巨人国編 ガリバ~旅行記 15 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

  ガリバ~は、王様と王妃様に

  からかわれながらも 可愛がられ 

  トラブルがありつつも

  樂しく巨人の国で 暮らしていました。


  しかし、いつかは他の国に行きたい、

  という気持がありました。

  でも どうしたらいいのか、

  それはわかりません。

  この国の海岸に流れ着いた船は

  ガリバ~の乗って来た船の他にありません。


「 お前も 小さくても いい大人なのだから

  妻を娶らなくてはいかんのう

  それには同じサイズの女性がいないといかんのう 」

 
  王様は、もしも また他の船が現れたら、

  船長や乗客を連れて来るようにと言い渡していました。
 
  王様は ガリバ~に結婚させることを望んでました。


「 でも それは ペットとして飼われる事に等しい、

  はたして人として本当に良いことなのだろうか ? 」


  ガリバ~は 少し考えてしまいました。
 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。




  ガリバ~は 王様と王妃様のお供をして、

  南の海岸へ行くことになりました。

  
  移動中のガリバ~は

  ハンモックを 天井の四隅から絹糸で吊し、

  振動を軽減して 過ごすことになりました。

  王様と王妃様は その海岸にある離宮で

  数日間、バカンスするのです。


  一行は ガリバ~を箱に入れて海岸へ来ました。

  しかし ガリバ~は移動で

  乗り物酔いをしてしまいました、


「 うぅぅ 乗り物酔いで気持ち悪~いぃぃい ~!

  オイラに 海岸の空気を吸わせてくださ~い 」


「 あら 船乗りなのに ガリバ~は情けないのねぇ

  お~っほほほほほ ♪ 」


「 この箱は 船とは違う揺れ方するんんだよ ~!

  うっぷ  」


  ガリバ~は 下におろしてもらうと、

  窓を開けて、海の方をじっと眺めていました。


「 あぁ 海は気持ちいいよなぁ 船乗りの血が騒ぐよ、

  行ってみたいな よその国 ~♪ 」


  しばらく 海を見つめていました、

  そのうち、少し眠くなったので、

  ガリバ~は ハンモックの中で眠りにおちました。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。





「 海に来たら スイカ割りがしたいのぅ 

  誰か スイカを買ってまいれ うほほほ ♪ 」


  王様が 言いました。 

  侍従の者は海の家に行き スイカを求めました。


「 いらっしゃいませ ~♪ 」

  
  海の家のおやじが 応対しました。


「 スイカを 所望だ 」




「 そうですか 今年は何かと物価高で お高いですよ

  これくらいになりますなぁ パチパチ ! 」


  海の家のおやじは 侍従の良い身なりを見て

  高値を ふっかけました。


「 なんと それは あまりに高いのではないか ? 」


「 いや そのくらい いただかないと 

  ウチの経営も苦しいもので うひょひょひょ 」


「 しばし 待たれよ 上の者に相談してまいる 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 不当に暴利を貪る あこぎな海の家というのは

  ここの 海の家ですかぁぁあ ~!? 」


  海の家のおやじは その声に ギョッとしました、

  ガリバ~を連れ去った 王妃様だったからです。


「 また お前ですか !

  だれか この者のドタマを

  スイカの代わりに 叩き割っておしまい ! 」


「 ひぇぇぇえ ~! ご勘弁を

  よろこんで 献上いたしますぅぅ

  わたくしめの頭で スイカ割りは

  お止めくださいぃぃ ~ 」


「 そ~うですか 

  では ありがたく スイカ 頂いていきます 

  あまり強欲な心は やがて我が身を滅ぼしますよ

  お~ほっほほほほ ♪ 」


  王様と王妃様たちは 海岸で

  スイカ割りを始めました。


     続 く