ガリバ~は、王様と王妃様に
からかわれながらも 可愛がられ
トラブルがありつつも
樂しく巨人の国で 暮らしていました。
しかし、いつかは他の国に行きたい、
という気持がありました。
でも どうしたらいいのか、
それはわかりません。
この国の海岸に流れ着いた船は
ガリバ~の乗って来た船の他にありません。
「 お前も 小さくても いい大人なのだから
妻を娶らなくてはいかんのう
それには同じサイズの女性がいないといかんのう 」
王様は、もしも また他の船が現れたら、
船長や乗客を連れて来るようにと言い渡していました。
王様は ガリバ~に結婚させることを望んでました。
「 でも それは ペットとして飼われる事に等しい、
はたして人として本当に良いことなのだろうか ? 」
ガリバ~は 少し考えてしまいました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
ガリバ~は 王様と王妃様のお供をして、
南の海岸へ行くことになりました。
移動中のガリバ~は
ハンモックを 天井の四隅から絹糸で吊し、
振動を軽減して 過ごすことになりました。
王様と王妃様は その海岸にある離宮で
数日間、バカンスするのです。
一行は ガリバ~を箱に入れて海岸へ来ました。
しかし ガリバ~は移動で
乗り物酔いをしてしまいました、
「 うぅぅ 乗り物酔いで気持ち悪~いぃぃい ~!
オイラに 海岸の空気を吸わせてくださ~い 」
「 あら 船乗りなのに ガリバ~は情けないのねぇ
お~っほほほほほ ♪ 」
「 この箱は 船とは違う揺れ方するんんだよ ~!
うっぷ 」
ガリバ~は 下におろしてもらうと、
窓を開けて、海の方をじっと眺めていました。
「 あぁ 海は気持ちいいよなぁ 船乗りの血が騒ぐよ、
行ってみたいな よその国 ~♪ 」
しばらく 海を見つめていました、
そのうち、少し眠くなったので、
ガリバ~は ハンモックの中で眠りにおちました。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 海に来たら スイカ割りがしたいのぅ
誰か スイカを買ってまいれ うほほほ ♪ 」
王様が 言いました。
侍従の者は海の家に行き スイカを求めました。
「 いらっしゃいませ ~♪ 」
海の家のおやじが 応対しました。
「 スイカを 所望だ 」
「 そうですか 今年は何かと物価高で お高いですよ
これくらいになりますなぁ パチパチ ! 」
海の家のおやじは 侍従の良い身なりを見て
高値を ふっかけました。
「 なんと それは あまりに高いのではないか ? 」
「 いや そのくらい いただかないと
ウチの経営も苦しいもので うひょひょひょ 」
「 しばし 待たれよ 上の者に相談してまいる 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 不当に暴利を貪る あこぎな海の家というのは
ここの 海の家ですかぁぁあ ~!? 」
海の家のおやじは その声に ギョッとしました、
ガリバ~を連れ去った 王妃様だったからです。
「 また お前ですか !
だれか この者のドタマを
スイカの代わりに 叩き割っておしまい ! 」
「 ひぇぇぇえ ~! ご勘弁を
よろこんで 献上いたしますぅぅ
わたくしめの頭で スイカ割りは
お止めくださいぃぃ ~ 」
「 そ~うですか
では ありがたく スイカ 頂いていきます
あまり強欲な心は やがて我が身を滅ぼしますよ
お~ほっほほほほ ♪ 」
王様と王妃様たちは 海岸で
スイカ割りを始めました。
続 く