巨人国編 偽作ガリバ~旅行記 13 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




  王様と王妃様は音楽が好きで

  宮廷では音楽会が度々開かれます。

  フル・オーケストラの楽団が招かれました。

  ガリバ~も テーブルの上に

  箱を置いてもらって聞いたのですが、

  なにしろ小さな耳には あまりにも大音響で、

  耳の鼓膜の許容範囲を凌駕し

  何もわからないのです。


  ホーン楽器が、 <<  ブオ~ン ! >>




「 うひゃぁぁあ ~! 

  音圧がスゴすぎる ~! 」 


  コントラバスの 低周波は 


<< ず ~ ん ず ~ ん ず ~ ん ♪ >>



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「 胃袋が ぶん殴られてるようだよぉぉお ~!

  ほとんど 衝撃波のようだよ ~! 」


  ティンパニーが、


<< ド オ ~ ン ! >>

<< ド オ ~ ン ! >>

<< ド オ ~ ン !  >> 





「 きゃぁぁああ ~ !

  まるで地震だよぉぉお ~ ! 」 


  打撃音が ガリバ~の体をガンガン揺すります。


「 王妃様ぁ ~

  このままでは 体がもたないよぉぉおお ~

  はぁ はぁ ぜい ぜい ! 」


「 まぁ こんなに素敵な楽曲なのにぃ ~♪ 

  ガリバ~ったら

  音楽の素養を身につけなきゃダメよ ~♫ 」


「 ガリバ~は 繊細じゃのう 

  きっと 雷にもビビるタイプじゃろう

  うほほほほ ♪ 」


  そこでガリバ~は 部屋の一番遠い所に

  箱を置いてもらい、

  扉も窓も しっかり閉め、カーテンをおろし

  ベッドに突っ伏し 布団をかぶりました、

  それで、かろうじて 音楽として聞けるのでした。


「 音楽が あんまり 楽しくないよ ~!

  音 ( おん ) が

  苦 ( く ) だよ ~! 」

       続 く