王様と王妃様は音楽が好きで
宮廷では音楽会が度々開かれます。
フル・オーケストラの楽団が招かれました。
ガリバ~も テーブルの上に
箱を置いてもらって聞いたのですが、
なにしろ小さな耳には あまりにも大音響で、
耳の鼓膜の許容範囲を凌駕し
何もわからないのです。
ホーン楽器が、 << ブオ~ン ! >>
「 うひゃぁぁあ ~!
音圧がスゴすぎる ~! 」
コントラバスの 低周波は
<< ず ~ ん ず ~ ん ず ~ ん ♪ >>
ウィキペディア
「 胃袋が ぶん殴られてるようだよぉぉお ~!
ほとんど 衝撃波のようだよ ~! 」
ティンパニーが、
<< ド オ ~ ン ! >>
<< ド オ ~ ン ! >>
<< ド オ ~ ン ! >>
「 きゃぁぁああ ~ !
まるで地震だよぉぉお ~ ! 」
打撃音が ガリバ~の体をガンガン揺すります。
「 王妃様ぁ ~
このままでは 体がもたないよぉぉおお ~
はぁ はぁ ぜい ぜい ! 」
「 まぁ こんなに素敵な楽曲なのにぃ ~♪
ガリバ~ったら
音楽の素養を身につけなきゃダメよ ~♫ 」
「 ガリバ~は 繊細じゃのう
きっと 雷にもビビるタイプじゃろう
うほほほほ ♪ 」
そこでガリバ~は 部屋の一番遠い所に
箱を置いてもらい、
扉も窓も しっかり閉め、カーテンをおろし
ベッドに突っ伏し 布団をかぶりました、
それで、かろうじて 音楽として聞けるのでした。
「 音楽が あんまり 楽しくないよ ~!
音 ( おん ) が
苦 ( く ) だよ ~! 」
続 く