巨人国編 偽作ガリバ~旅行記 11 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

 

 
  王様はガリバ~から航海の話を聞いたりしました。

  あるときガリバ~に、

「 お前は帆やオールの使い方を知っておるのか ? 」

  と聞きました。


「 オイラ 船員だったので

  帆でも オールでも 当然使えますよ 」

  と ガリバ~は答えました。


  それを聴いて 王妃は、

「 そうだ 良いこと考えたわ

  お~っほほほほ ♪ 」


  王妃は ガリバ~に帆船の設計をさせました。

  お抱えの指物師に それを作らせ、

  まず試しに ガリバ~を その船に乗せて、

  大きなたらいに水を張り 船を浮かべました。


  ガリバ~は そのたらいの中を漕ぎまわって、

  王様や王妃を 面白がらせました。

  帆を上げると 王妃が扇で風を送ります。


「 面白いものじゃのう

  子供の頃 風呂で おもちゃを浮かべて

  遊んだのを思い出すのう 童心にもどるのう 」


<<  ザブ~ン  ザブ~ン !!  >>


「 うわぁ 何すんですかぁあああ ~! 

  王さまぁ ~ ! 」

「 航海に 嵐や時化 ( しけ )は 

  つきものなのじゃろう ?

  ほれほれほれ うほほほほ ♪ 」


  王様は手桶で 船に水をドバドバとかけました。


「 王様 いじめちゃ可哀想ですよ 

  お~ほっほほほほ ♪ 」

「 王妃様 ~! 

  笑ってないで 王様を止めて ~! 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  たらいの水は三日おきに替える事になっていました。

  ある時、水を替える役目の召使が気づかずに、

  カエルを手桶から たらいに流し込んでしまいました。


<<  ち ゃ ぽ ん !  >>





  最初、カエルはじっと隠れていたのですが、

  船が たらいに戻されガリバ~が船に乗り込むと 

  カエルは良い場所を見つけたとばかりに

  船に這い上って来ました。


「 うわぁ なんだ なんだ ? 」

  船は ひどく揺られました。


「 あぁ カエルが 無賃乗船 ! 」

  ガリバ~は 船がひっくりかえらないように、

  その反対側に力を入れてバランスを取りました。

 
「 このやろ ! カエルめ ! 

  船が 転覆したらど~すんだ !

  いろいろな国で 大問題になっただろうが !

  オイラは 船長として 

  さっさと 無責任に逃げ出したりしないぞ

  叩き出してやる ~! 」

  
  ガリバ~は いきり立ちましたが

  カエルは船の中を ひょい ひょいと跳びまわり、

  ガリバ~の 頭の上を前や後へ

  ぴょんぴょんと跳び越えるのです。

  そのたび カエルの

  ぬらぬらぬめぬめべとべととした粘液が 

  ガリバ~の顔や服に べっとりと付くのでした。


「 うわぁ ぬらぬらぬめぬめべとべととして

  きもいよぉぉ ~ 」


  ガリバ~と カエルの目が合いました、

  そのツラの大きく ふてぶてしいこと、

  あらためて 巨大なカエルを見て驚きました。


「 う わ ぁ ぁ あ あ !

  こんな醜い動物が 世の中にいたのか

  なんだか 力説した前言を簡単にひるがえし

  自分が当選した時の党の公約を ないがしろにして

  景気回復など考えず 財務省の操り人形のように

  税金を上げることだけに躍起になり

  結果 庶民を苦しめることになり

  選挙で国民に見放され 

  惨敗した党の 反省会に出席もせず

  プロレス観戦していた 面の皮の分厚い

  水生生物に例えられた 東方の国の

  ずっと昔の権力者に似てるようだな ~ 」


<  ゲコゲコ ゲゲゲゲゲ  >


  ガリバ~は目を剥き 歯を剥きだして怒鳴りました。

「 カエルは国政を司る王室にいてはいけない のだ !

  自分の住処に かえる のだ ~ ! 」


  しかし カエルは 知らんぷりな のだ った 。


「 まぁ まぁ ノーサイドに しましょうよ 」

  とでも言うように カエルは 平然と 


< ゲロゲロゲロ グァッグァッグワッ ♪ > と 


  ガリバ~を あざわらうように 鳴きました。

  ガリバ~の威嚇はカエルの面に

  ショ▽△”ン な のだ。

  どこの国の どこの政党の政治家連中も

  国民の怨嗟の声など 

  やはり カエルの顔に ションベンなのだ。

     
「 まぁ 醜いカエル !

  あんたには 用はない のだ シッシ ! 」

  王妃は カエルを追い払いました のだ。


       続 く