ガリバ~旅行記 5, | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい



  ガリバーは くるりと敵艦隊に背を向けました。


「 おぉ! 見たか 

  化け物の巨人兵が 怯んだぞ 」


「 臆したか ぐわははっは ♪ 」


「 意気地が無いのう とんだ見掛け倒しだ 」


「 圧倒的な砲弾で じわじわと弱ってきたのだろう 」


「 我々の勝利は 近いぞ ~!! 」



「 巨大なダムも 蟻の一穴から 崩壊すると言う 

  できるだけ着弾位置を 集中させるのだ 」


  ガリバ~は 砲弾を避けるかのように

  腰を折り曲げました。 



「 休まず 砲撃を続けるのだ ! 

  化け物の 息の根を止めるのだ 」



  ガリバ~の膝が 少しずつ曲がり 

  徐々に 腰の位置が低くなりました。



「 ふふん さしもの怪物も 

  我々の砲弾に 耐えられなくなってきたと見える

  何という 無様な姿 カッコ悪~い

  これでいいのだ ! うははっはほ ♪ 」










  その時 突然、

























<<< ブ ォ ォ オ オ オオオ ~~ ン !! >>>



  連合戦艦に背を向け腰を落としたガリバーの臀部から

  強烈なガスが 爆風のように噴射されました 。



「 うわぁぁあ ! 

  凄まじい 暴風だぁぁあ ~! 」


「 どひゃぁぁああ !

  風で 船が揺れるぅぅううう ~! 」


「 ぎゃぁぁああ ! 物凄く クッサイ~! 」


「 怪物が 毒ガスを 噴出した ~! 」


「 こっ 呼吸がぁああああ ~! 」


「 やばい 吸い込むと 死ぬかも ~! 」


「 毒ガスとは 卑怯なり ~!

  国際法 違反だぁぁあ ~! 」


「 総司令 乗組員たちが 口から泡を吹き

  大巨人の毒ガス攻撃で悶絶していま~す 」


「 我々は 化学兵器の防御策は用意してませ~ん 」


「 うぬぬ 化け物め ! 」


「 怪物が 我が方の攻撃にたまらず

  大量殺戮用の 化学ガス兵器を使用したのでしょう 」


「 どうしましょう ? 」


「 むむむ えぇい 止む負えない !

  ひとまず退却して 態勢を整えるのだ ! 」


「 ごほん ごほん それがいいですぅ ~! 」


「 ごほごほ 化け物め 覚えてやがれ ~! 」 


「 今日は このへんで 勘弁してやる ~!

  次は 防毒マスクを 用意するのだ ! 」


「 全 艦  転 進 ~! 」


  連合艦隊は 大混乱の中、

  慌てて逃げ帰りました。






「 すごい ! 敵の船を 追い返したぞ ! 」


「 一時は どうなるかと思ったが 」


「 ばんざい、ばんざい、

  ガリバ~、ばんざぁぁい ~ ! 」

 
「 とんだ間抜け顔だが やるときゃやるねぇ ! 」


「 今後も 祖国の防衛を 頼むぞ ~! 」


「 いよ ! 大統領  いや 大巨人 ! 」


  国民は 大喜びで ガリバ~を褒め称えました。

  ガリバ~さえいれば、

  この国の平和も万全だと 皆が思いました。



< ぐっぐぅぅうううう ~♪ >


「 あぁ 腹の虫が鳴いた ~!

  勲章より 腹いっぱい飯がくいたいなぁ ~ 」


  久しぶりに 少し運動をして 腸内に 

  たまりに たまったガスを 大放出したので

  ガリバ~は 空腹です。


「 あぁぁん しまった 思いっきり リキんだので

  少し実も 出ちゃったぁ ~

  あとで おパンツ洗わないとなぁ ~ とほほ 」



「 くんくん うわぁ くっさぁ ~ 」


「 うげげげ ! 」 「 ごほほほほ ! 」

「 げほほほ ! 」 「 しぬぅぅうう ~! 」


  高みの見物していた国民達は 

  海風に漂ってきた悪臭に

  一斉に 鼻をつまみ 悶絶しました、

  気絶して 昏倒する人たちも多数です、

  病院に 搬送される人も大勢いました。



「 味方の 俺達も 殺す気か ~!
  

  訴 え て や る ~! 」



    続 く