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山賊の武装集団も 仲間に加わりました。
先頭を行くメロスは タイマツを持たされて
夜の野原も 突き進まされます。
「 夜は 休もうよ ~
疲れたよ ~ 許してよ ~ 」
メロスは 泣き言を言います。
「 いいえ、いけません !
この先 何があるかわからないでしょう、
ギリギリに帰って 時間切れにでもなったら
卑怯者の そしりは免れません。
我々の行動は 水泡に帰してしまいかねませんよ ! 」
義弟が 叱責します。
「 お兄ちゃんは ナマケモノなんだから、
おまけに 足が短いんだから
余計に 急がなくちゃダメでしょう ! 」
妹もメロスを責めます。
「 前門の虎、後門の狼かぁ 、、、 とほほ 」
Anonymous
暗い野原で 焚き火をして その周りで、
酒宴を開いている集団が おりました。
踊りを踊ったり 歌を歌ったり 笛を吹いたり、
太鼓を叩いたり 大騒ぎです。
「 お や ぁ ?
これは なんの行進れすかぁ ? れれれのれ 」
酔っぱらいが メロスたちに声を掛けました。
「 酔っ払いどもめが この方は
我々の新しい時代を切り開くために
神の御意志で この世に使わされた
ありがた~い 救世主さまだぞ !
道を開けなさい ! 」
元兵士の 山賊の親分が
ニヤリと笑い 大げさに答えました。
「 え ぇ ぇ ?
そんな立派な御方様とは つゆ知らず
失礼いたひまひた~。
私たちもぅ 市中でぇ酒を飲んでぇ ~
騒ぐわけにゃいかぁずぅ,
こんな時代の 鬱積ひた気分を晴りゃすためにぃ、
こんにゃ場所で 夜に密かに
酒宴を開いていたのれ~す。
にゃんだか 楽しそうなので、
ぜひ お供に加えてくらさい ~ 。
さぁ お近づきゅに 一杯どうじょぉ~
酒壺に たぁ~っぷり はいってますよぉ、
れれれのれ ~ 」
「 そうかい わるいねぇ きゅ~っ ごくごく ♪ 」
酒に目のないメロスは 遠慮せずに飲みました。
「 い~い飲みっぷりゃぁにゃいですきゃぁあ、
さぁすがぁぁあ 救世主しゃまぁ もう一杯ぃぃ 」
「 お兄ちゃん そんなに飲んじゃぁ ダメよ 酒乱のくせに 」
「 そんな 酒でも飲まなきゃ やりきれないよ ~ 」
「 では 代わりに私が頂きます 」 と義弟
「 我々も いただきますかな 」
もと兵士の 山賊の親分も言いました
「 お兄ちゃん あたし スイーツがほしいわ ♪ 」
「 すいません 妹は未成年なもので
何か甘いモノはありますかぁ ? 」
「 申し訳にゃい 私たち 飲ん兵衛ばかりにゃもにょで
塩辛いものしかにゃいんですよぅ れれれのれ ~ 」
「 つまんな~い !
ショッパイ奴ら ! ぷりぷり !
わたしの体内の エストロゲンが
甘いものを求めさせているのよぉぉおお ~ ! 」
「 もしも~し ?
ハイキングや 食べ歩きと間違えてないか~い ?
オイラ これから怖い所に行かなきゃならないのに ~ 」
「 うるさいわよ !
元はと言えば お兄ちゃんが、
厄介事を 持ち帰ったからじゃないの ~!
が る る る ~! 」
「 やっぱり 前門の虎、後門の狼かよ 、
トホホ、、、 」
そんなこんなで賑やかな酒飲み集団も加わりました、
歌、笛、太鼓、鳴り物で大騒ぎです。
皆に酒が振舞われ 酔って陽気に踊り出す者たちもいます、
さながら、カーニバルのようです。
タイマツを使いファイヤーダンスを披露する者もいます、
旅芸人の ドサ回り一座のような ありさまです。
「 なんだか 大げさで凄まじいことになってきたぞぅ
このままで 進んでいいのかなぁ ?
どうしょうかなぁ ?
収集が つかないかもね
この先が怖いなぁ ~ 」
「 こらぁぁ ~ 救世主しゃまぁ ~
辛気臭い顔ひてぇ ~! だめだよ~ん !
陽気に行かなきゃあ、ぎゃはははっ ♪ 」
酔っぱらいが 絡んできました。
「 ほんとに こんなことで いいのかなぁ ~ 」
メロスは 行く末が思いやられました。
続 く