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「 おやぁ ? どちらに いるのでしょう ?
うひょひょひょ ♪ 」
狼は 藁の家に 入りました。
家の中は複雑な迷路のような作りになっていました。
狼は 子豚が見当たらないので
奥まった所に入りました。
「 おかしいなぁ ~?
子豚の姿が 見当たらないぞ ? 」
<< メラ メラ メラ ~ ! >>
その時 家の中央の かまどの火が
藁に 燃え移っているのが見えました。
「 うわ ! やばい ! 火事になる ~! 」
火の手は 素早く燃え広がりました、
狼は 慌てて 逃げようとしました、
しかし 迷路のような家の中で混乱して、
火に包まれそうになりました。
「 あちちち ! ごほごほ !
おいら ロースト・オオカミになっちゃう ~! 」
狼は 恐ろしい声で 怒鳴りました。
「 最強の最凶オオカミ( 自称 )のおいらを
な め ん な よ ~!
ならば、こんな家など、おいらの自慢の肺活量で
一息に吹き飛ばしてやるぞ ~! 」
狼が 深呼吸して、
< ブゥ フウゥ ウウ ~~ ッ ! >
と 息で火を吹きました。
炎は 一瞬の内に 消え 、、、
、、、る わけもなく
藁の家の 側壁は よけい 炎で燃え上がりました。
「 あちちち ~! 失敗した ~ 逆効果 ~! 」
狼は 途方にくれました。
「 とほほ ここで こんがり 美味しく
シシカバブー・オオカミになっちゃうよ ~! 」
狼は ビビりました。
「 あちぃよぉぉお ~ ぶるぶる
こわいよぉぉおお ~ がたがた あぁぁ ~ 」
情けない声を出したオオカミは
おまけに ちびってしまいました。
< じょび じょば ! じょん じょろりん ! >
「 あぁぁ カッコ悪ぅ もらしちまったぁぁ 」
しかし 大量の放水で一部火の勢いが収まりました。
「 しめた ! あそこから 逃げられるかも 」
狼は 辛くも 燃えるワラの家から逃げ出しました。
藁の家は 火に包まれ 赤々と燃え上がりました。
「 バカな豚め 狼の おいらに気づいて
パニックでも起こしたのか、
火の不始末で 火事にしやがって。
そもそも 藁で家なんか作りやがって、
しょせん 豚の考えなど 浅はかなものだなぁ、
身から出た サビ、いや 火事。
これでは ビックも 家と一緒に
焼けてしまったのだろう、
おいらも 危ないところだった、
火の用心 火の用心 」
まだまだ 家は 燃えていました。
「 仕方ない 火が消えたら 焼き豚を食べに戻ろう
今は とりあえず 他の豚の家に行こうかな 」
狼は 次に 木の家へ行きました。
「 ふ~ん 木造の家か 少しは知恵があるようだな 」
表の表札を見て 子豚を呼びました。
「 ミッドさん、書留ですよ ~ !
認印くださ~い ! 」
嗚呼 子豚のミッドの運命は いかに ?
続 く