「 なぁ かぁさんや 」
「 なんですか おとうさん 」
「 今年も もう終わりだなぁ 」
「 そうですね お父さん 」
「 もう 何年になるかのぅ 」
「 何がですか ？ 」
「 うちの家族が ここで暮らし始めてからさ 」
「 何年に なるのでしょうねぇ
忘れてしまいましたよ おほほほ ♪ 」
「 何だか とても 長いような気もするし 」
「 そうですねぇ 」
「 短いような 気もするし 」
「 そうですねぇ 」
「 毎年 毎年 新年を迎えるけれど
いつまでたっても ちっとも
歳を とらないような気がするよ 」
「 いいんじゃないですか おほほほ ♪ 」
「 それで 本当に良いのだろうか ？ 」
「 良い事ですよぉ 」
「 わしらは いつまで ここに いるのだろうなぁ ？ 」
「 わたしたちは まだまだ
ここで 生きていくんですよ
望む人がいて 望まれるままに 望まれる限り
いつまでも いつまでも いつまでも 、、、 」
