偽作 白雪姫 14 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい



「 やっておしまい ! 」


  ミラー▽ンのお面をかぶった 変態従者は

  しかたなく 短刀を振り回し

  白雪姫に襲い掛かりました


「 おりゃぁぁああ ~!

  お命頂戴 お覚悟を ~ ! 」


「 き ゃ ~ ぁ ぁ ぁ あ あ ! 」























  招待客たちの 悲鳴が上がりました

  その時 影のような一団が飛び出しました


「 ドロップ、キ~ック ! 」

「 うがぁ ! 」

  従者の短刀が 蹴り飛ばされました


「 フライング、クロスチョップ ! 」

「 げぼっ ! 」

  従者の喉笛に ヒット

「 フライング、ラリアット ! 」

「 ぐぇっ ! 」

  後頭部に ヒット


「 低空ドロップキック ! 」

「 ぎゃぁ ! 」

  膝頭に ヒット
 
  怒涛の四連打で 従者は床に倒れました


「 アキレス腱固め ! 」

「 ぎゃぁぁあ ~! 」

「  ヒール・ホールド ! 」

「 いっ いたいぃぃ ~! 」

「 腕ひしぎ十字固め ! 」

「 ぐわぁぁ ~! 」

「 キー、ロック ! 」

「 ひいぃぃぃい ~! 」

「 フェイス、ロック ! 」

「 ぐきぃぃぃ ~! 」

「 お面を外して 鼻の穴を上に引っ張って

  豚鼻にして 辱めてやる 

  どうだ 鼻フック攻撃は

  恥ずかしいだろう ? 」

「 ぶひひぃぃぃ ~ 」

「 さらに両手で口を 左右に広げてやる !

  学級文庫と言え ! 」

「 いやだぁぁああ ~ 恥ずかしいぃぃ ~ 」

「 言わないと 口が裂けちゃうよ ~ 」

「 ううっ がっきぃゅうぅ う ● こ ~! 」


  両手 両足 首を 関節技で極められて

  従者は 身動きが出来ません


「 ぎゃぁぁぁああ! いたいぃぃぃ 

  ぐるじいぃぃぃいいい ~ 」

  従者は 悲鳴を上げました


「 姫には 手を出させない !」

「 そうだ 俺達が 許さん ! 」

「 どうだ ギブアップするか ? 」

「 ノ~ ! ノ~ ! 」

「 ギブアップ ? 」

「 ネバー、ギブアップ ! 」

  変態従者は 変態なりに意地を見せました

「 往生際が悪いね じゃあ 決めちゃうよ ♪ 」


<  ぼき! ぼき ! ぼっきん ! >

「 ぐ え っ ~! 」

< がくっ ><  どた ! >


  従者の身体から 力が抜け 

  糸の切れた 操り木偶人形のように崩れました 


「 さぁ 一丁上がり っと 」

  従者を 片付けると

  男たちは 王妃の前に立ちはだかりました


「 おっ おまえらは 私の嫌いな

  フリークス・レスラーたち ! 」


「 失礼な レイシストめ ! 」

「 小ぶりで可愛らしいレスラーと言ってくれる ? 」

「 おいらたちをラッキー・ボーイと呼ぶ国もあるんだよ 」

「 そうです 私たちが 」

「 お前さんに 興行を禁止されて 」

「 失業させられた 」

「 7人の レスラーです ! 」

「 俺たちの 恨みを知れ ! 」

「 不寛容で差別主義者の 王妃 許すまじ ! 」



     続 く