歩けメロス 21 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい



 <<  ガァキ~ン ! >> 

 <<  バキ~ン ! >>


 「   ぁあああ ~! 」










   近衛隊長の剣が折れ

   刃が あらぬ方向へ飛びました。


  <<  ビユ~ン ! >>


   折れた剣の刃が メロスの鼻をかすめて 

   だらしなく伸びた鼻毛の先端を 

   切断しながら飛んで行きました。


 「 う”ひゃぁぁぁあ” ~ ! 

   ささったら死んじゃうだろうが ~!

   オイラを 殺す気か ~! 訴えてやる ~! 」
 
   メロスは腰が抜け 少し おもらしました。

  「 あぁぁ~ おまたが なま温かいぃ ~ 」





 「 ふふ 自慢のダマスカス鋼の剣も折れてしまったな、

   貴様の剣が薄刃のカミソリならば 俺の剣はナタだ、

   この剣は 二本の剣を合わせ一本に あつらえた

   分厚く折れにくい 実戦向きの剣なのだ 」


 「 く そ ~ ! 

   卑怯な剣を使いおって !

   この剣は  すご~く 高かったんだぞ ~! 」


 「 もう自慢の剣がないぞ、どうだ降参するか ! 」


 「 ふざけるな ! 

   貴様などには 拳で十分だ !

   お前に 素手で戦う度胸があるか ? 」


 「 よし、かかってくるがいい ! 」


   ケントリュウスは 剣を 投げ捨てました。


   近衛隊長は スーパーヘビー級の体重を乗せた

   右ロングフックを繰り出しました、

   パンチは空気を切り裂き 唸りを上げました。


  <<  ブ~ン ! >>


       続 く