偽作 不思議の国のアリス 25 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




「 ハードル あげないでくれるぅ、

  じゃぁ あたしの 今日の話でいいかしら 」

  と アリス。


「 かまわないさ 」

  と 三月うさぎ。 


「 じつは あたし 今日 、、、 」

  アリスは 白ウサギを追いかけて、穴に落ちてから 

  長い廊下の出来事、巨大化したり小さくなったり、

  水に浸かって 動物たちと駆けっこした事、

  白ウサギの家での大騒ぎ、

  森で首が伸びたり、イモムシに遭って会話して

  キノコで 体を大きく小さく出来るようになった事、

  公爵夫人の家のカエル顔のメイドや

  コショウ大好きのコック、

  公爵夫人のあやす豚の赤ちゃんの事、

  チェシャ猫に会った事まで、

  身振り手振り付きで今日の出来事を

  事細かく話しました。


「 ふ~ん ありふれた日常だね 」

  と 帽子屋。


「 特に珍しいことでもなさそうだ 」

  と 三月うさぎ。


「 ち っ ! 

  なんだよ 面白く無いんかい ! 」

  と 舌打ちをして 怒鳴るアリス。


「 あぁ そんな話じゃ 仮にブログを書いても、

  読んでくれる人は ほとんどいないだろうねぇ、

  読んだ人も かわいそうに ふふふふ ♪ 」

  と 三月うさぎ。


「 ホント ホント 凡庸で ありきたりだな、

  遥か昔 似たような話を聞いたこと

  あるような、ないような 」

  と 帽子屋。


「 ブログ用サイトのサーバーの 無駄遣いだよ、

  PCサイトが重くなっちゃうよ。

  ふふふふ ♪ 」

  と 三月うさぎ。

 
<< ギシ ギシ ギシ ! >>

  アリスは悔しくて 激しく歯ぎしりをしました。


「 じゃぁ ヤマネに 話をさせよう ! 」

  と 帽子屋は言いました。


「 おい ヤマネ、起きろよ ! 」

  ヤマネは 目を開けました。

「 むにゃ むにゃ 、、、 

  いっ いや 寝てないよぉ、

  君たちの話、全部 聞いてたよぉ 」

  と ヤマネ。

「 では 何か面白い話してくれたまえ 」

  と 三月うさぎ。


「 聞きたい 聞きたい 面白い話 ! 」

  と アリスも せがみます。


「 さっさと ちゃっちゃと やってくれよ。

  そうじゃないと、終わらないうちに

  君は また寝ちゃうだろ、

  *ナルコレプシー じゃないのか ? 」

  と 帽子屋。


( *ナルコレプシー 【 narcolepsy 】 とは、

  日中に場所や状況を選ばず起きる

  強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害、

  極東の島国の某政治家は 睡眠障害と偽って

  汚職疑惑から逃れ国会を長期にサボっていました ) 
 

「 一度 診察してもらいに病院にいけよ 」
  
  三月うさぎが言います。


「 えぇぇ ~! てなわけでぇぇ ~!

  昔々の その昔、ゴ~ジャス美人三人姉妹が 

  田舎に住んでおりましてな 」

  ヤマネは 話を始めました。


「 どのくらい 田舎なの ? 」

  と アリス。


「 携帯 スマホの電波が入らないくらいかな 」

  と ヤマネ。

「 絶望的な田舎ね、光ケーブル来てるかしら ? 」


「 来てないんじゃないか ? 

  携帯基地局が無いくらいなら 需要が無いかも 」

  と 帽子屋。


「 三姉妹の名前は、エルシー、レイシー、ティリー。

  この姉妹は、井戸の底に住んでおりましてな 」

  と ヤマネ。




「 貞子が 出てくるの ? 」 と アリス。


「 それは極東の島国のホラー 」 と ヤマネ。


「 井戸には 水があったの ? 」 と アリス。


「 どうだと思う ? 」 と ヤマネ。


「 水があったら 呼吸出来ないじゃない ? 」


「 エラ呼吸するかもね 」 とヤマネ。


「 哺乳類じゃないんかい ! 」

  とアリス。


「 水棲動物にだって 哺乳類は多いぞ 」

  と 三月うさぎ。


「 半魚人は 魚か ? 哺乳類か ?

  何に 属するんだ ? 」

  と 帽子屋。


「 人魚姫は ? 」

  と 三月うさぎ。


「 あぁ もう 何でも良いわよ !

  で 何食べて 生きてるの ? 」

  と じれてきたアリス。


「 糖 蜜 ( とうみつ ) 」 とヤマネ。


「 糖 蜜 ? 

  壇 蜜 ( だんみつ ) みたいな ~? 」


「 壇蜜は 食べ物じゃないだろう、

  どっちかといえば オトコを

  食い物にするタイプじゃないのかい ? 」

  と ヤマネ。


「 それは 女を見かけで判断する男の 偏見だわ、

  今はエロいオネェさんから文化人系に移行したのよ、

  某公共放送局にも 気に入られてるみたいだもの、

  賢い立ち回り方よねぇ、

  駐車場経営もしてるらしいわぁ 」 

  と アリス。


「 そうだね 某 A✖B48とか、某坂46とかのほうが 

  現実世界から眼を背けている

  貧乏で 愚かで 哀れな男たちの 

  なけなしの金を巻き上げて

  より、えげつないかもね、

  握手券付きのCD 握手券だけ手にいれたら

  不要のCD 大量投棄されてたらしいじゃない、

  ふふふ ♪ 」 

  と 三月うさぎ 


「 顔を いじりまくって豊胸手術したキャバクラ嬢に

  入れあげるようなものよねぇ、(偏見)

  裏方の悪どいメガネデブの大人連中の

  養分になる無駄金を使わないで

  ちょっとブサイクでも整形していない

  身近な普通の女の子に お金を使えばいいのにね、

  でも化粧でスッピンから そうとう変わるのよね 」

  と アリス。


「 ブサイクなキモメンたちは現実社会の

  非情で酷薄な 愛想笑いもしない  

  普通の女の子に立ち向かえないのだ、

  拒絶されるのが怖いんだよ、

  自己肯定感が 低いのさ 」
 
  と 帽子屋。

「 健気なものじゃないか、

  彼らは お金を払ってでも女の子の笑顔が見たいのさ、

  CDを買って お金で握手会で握手という

  肉体接触もできるしね うひひひ 」

  と 三月うさぎ。


  アリスは 顔をしかめました。


「 あっ ! 君 今キモいと思ったろう ? 」

  と 帽子屋。


「 まぁ 少しキモいけどね、

  お金を払って 女の子と握手なんてねぇ、

  いっそ風俗に行けばいいじゃない、って

  極東の島国の オ~サカシティの元トップが

  外国軍兵士に勧めて ヒンシュク買ったけどね。

  あたし お金をもらっても

  ハゲ、デブ、オタク、ブサイクは お断り ~ ! 」


  三月うさぎたちは 眉をひそめました。


「 あっ でも ブサイク・キモメンにも

  優しい普通の女の子もいるわよ、

  まぁ 100人に 3・1415 、、人 くらい ?

  当然、ベントレーとか マセラッティーとか

  フェラーリとか ポルシェとか乗ってて、

  潤沢な お金がなければ 

  お話にならないけどね、かかか ねねね ♪ 」


「 円周率も 人の心も 割切れないものなのだね 」

  と 帽子屋。


「 女の子の気持ちは 繊細かつ複雑なのよ、

  愛も 美形も お金もほしいのよ、

  だってブランド品や 連れて歩く男の顔や財力が 

  女の子の価値を担保するんですもの、

  女の子同士の 見栄張りの戦いは激しいのよ ! 」

  と アリス。


「 やれやれ 男の子の生きにくい世の中だこと 」

  と 帽子屋。


「 少子化も やむなしですな、

  まぁ 変な髪型の おバカトップ同士が暴発して

  熱核兵器で 爆破され、焼けたり、溶けたり、

  蒸発する未来より ましかも、

  極東の島国の人たち 戦争推進与党で ご愁傷様 ~ 」

  と 三月うさぎ。


「 続けるよ ~!

  さて 井戸の三姉妹の 主食は 糖蜜でした 」

  と ヤマネ。


「 でも井戸の底でしょう、糖蜜を食べられるはずないわ 」

  と アリス。


「 糖蜜の湧き出る 井戸なのさ 」

  と ヤマネ。


「 何だか ネバネバしそう 」


「 慣れればいいんじゃないかぁ ? 」

  と 三月うさぎ。


「 栄養が偏って 病気になっちゃうんじゃない ? 」

  と アリス。


「 病気で、おしっこが甘いと思うだろ ? 」

  と ヤマネ。

  アリスは、そんな 変な生き物のいる

  変な環境を 想像してみました。


「 でも3姉妹とも 中性脂肪も 血糖値も正常でした 」

  と ヤマネ。


「 でも、なぜ井戸の底に住んでたの ? 」

  と アリス。

  ヤマネは 答えません。


「 糖蜜を入れ 紅茶を もっと飲みたまえ 」

  と 話をそらすように 三月うさぎ。


「 あんたら 紅茶を出してもくれてないじゃないの、

  だから もっと って どうゆうこと ? 」

  アリスは ムっとしました。


「 過去に 紅茶を飲んだ事あるだろう ?

  そこに 新しく飲むという想像の経験値を

  注ぎ足せばいいのさ 」

  と 帽子屋。


「 あんた紅茶を入れる素振りも見せないじゃないの ! 」 

  と アリス。


「 人のこと とやかく言うなって言ったの、

  確か 君だったよねぇ ? 」

  と 帽子屋。


<  ギリ ギリ ギリ ! >

  アリスは 目を剥き 歯ぎしりをしました。


「 じゃぁ早く 紅茶をカップに つぎなさいよ ! 」


  帽子屋はティポッドを 思いっきり高々と掲げて、

  ティカップに 注ぎ込みました。


「 あんたは 杉下右京か ?

  あぁ もう そんなに高くから注ぐから、
 
  ビシャビシャ飛び散るでしょうが ! 」


「 飲みねえ 飲みねえ 紅茶を飲みねえ、

  そうかい あんた エゲレスっ子だってね 」

  と 帽子屋。


「 そうよ こちとら オックスフォードの生まれよ 」

  と アリス。

「 そうかい そうかい

  クッキーを食いねぇ、クッキーを 」

「 クッキーなんて無いじゃない ! 」

「 くった気~ になればいいのさ 」

「 まぁいいわ、このやり取り 飽きた、

  で、その三姉妹たち

  何で井戸の底に住んでたの ? 」

  と アリス。


「 そこに 糖蜜井戸があったからです、

  山高きが故に貴からず、井戸深きが故に貴からず、

  でも糖蜜が湧けば それは尊い 」

  と ヤマネ。


「 そもそも そんな井戸 この世に、

  あるわけないでしょうがぁぁあああ ~ ! 」

  アリスはテキトーな返答に怒り叫びました、

 
「 お静かに ! 」


「 声を荒らげないでください ! 」


  帽子屋と三月うさぎが言いました。


「 マナー良くできないのなら君が話の続きをしてくれよ 」

  と ヤマネ。


「 なんで あんたの話の続きを あたしがするのよ、

  リレー小説 作ってんじゃないわよ ! 」

  アリスは言いました。


「 じゃぁ ゴ~ジャス、ナイスバディ三姉妹の話は

  おしま~い 」


「 えぇ やめちゃうの !

  まぁ そうね 糖蜜井戸も、

  一つくらいなら どっかにあるのかもぉ ~ 」


「 一つくらい、だとぉおお !

  メイプルシロップはどうやって作るか

  知っているか ?

  木の甘い樹液が染み出しているのかも知れないだろう、

  ミツバチの巣が あるかもしれないし、

  サトウキビがニョキニョキ生えてるかも知れないだろう、

  世間には都合の良いことも ありえるのさ、

  可能性を否定してはいけない ! 」

  ヤマネは 不満気です。

「 はいはい じゃあ 続けてちょうだい 」

  と アリス。


「 えぇっとねぇ 、、、 」

  ヤマネは 話を続けるようでした。


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