「 ハードル あげないでくれるぅ、
じゃぁ あたしの 今日の話でいいかしら 」
と アリス。
「 かまわないさ 」
と 三月うさぎ。
「 じつは あたし 今日 、、、 」
アリスは 白ウサギを追いかけて、穴に落ちてから
長い廊下の出来事、巨大化したり小さくなったり、
水に浸かって 動物たちと駆けっこした事、
白ウサギの家での大騒ぎ、
森で首が伸びたり、イモムシに遭って会話して
キノコで 体を大きく小さく出来るようになった事、
公爵夫人の家のカエル顔のメイドや
コショウ大好きのコック、
公爵夫人のあやす豚の赤ちゃんの事、
チェシャ猫に会った事まで、
身振り手振り付きで今日の出来事を
事細かく話しました。
「 ふ~ん ありふれた日常だね 」
と 帽子屋。
「 特に珍しいことでもなさそうだ 」
と 三月うさぎ。
「 ち っ !
なんだよ 面白く無いんかい ! 」
と 舌打ちをして 怒鳴るアリス。
「 あぁ そんな話じゃ 仮にブログを書いても、
読んでくれる人は ほとんどいないだろうねぇ、
読んだ人も かわいそうに ふふふふ ♪ 」
と 三月うさぎ。
「 ホント ホント 凡庸で ありきたりだな、
遥か昔 似たような話を聞いたこと
あるような、ないような 」
と 帽子屋。
「 ブログ用サイトのサーバーの 無駄遣いだよ、
PCサイトが重くなっちゃうよ。
ふふふふ ♪ 」
と 三月うさぎ。
<< ギシ ギシ ギシ ! >>
アリスは悔しくて 激しく歯ぎしりをしました。
「 じゃぁ ヤマネに 話をさせよう ! 」
と 帽子屋は言いました。
「 おい ヤマネ、起きろよ ! 」
ヤマネは 目を開けました。
「 むにゃ むにゃ 、、、
いっ いや 寝てないよぉ、
君たちの話、全部 聞いてたよぉ 」
と ヤマネ。
「 では 何か面白い話してくれたまえ 」
と 三月うさぎ。
「 聞きたい 聞きたい 面白い話 ! 」
と アリスも せがみます。
「 さっさと ちゃっちゃと やってくれよ。
そうじゃないと、終わらないうちに
君は また寝ちゃうだろ、
*ナルコレプシー じゃないのか ? 」
と 帽子屋。
( *ナルコレプシー 【 narcolepsy 】 とは、
日中に場所や状況を選ばず起きる
強い眠気の発作を主な症状とする睡眠障害、
極東の島国の某政治家は 睡眠障害と偽って
汚職疑惑から逃れ国会を長期にサボっていました )
「 一度 診察してもらいに病院にいけよ 」
三月うさぎが言います。
「 えぇぇ ~! てなわけでぇぇ ~!
昔々の その昔、ゴ~ジャス美人三人姉妹が
田舎に住んでおりましてな 」
ヤマネは 話を始めました。
「 どのくらい 田舎なの ? 」
と アリス。
「 携帯 スマホの電波が入らないくらいかな 」
と ヤマネ。
「 絶望的な田舎ね、光ケーブル来てるかしら ? 」
「 来てないんじゃないか ?
携帯基地局が無いくらいなら 需要が無いかも 」
と 帽子屋。
「 三姉妹の名前は、エルシー、レイシー、ティリー。
この姉妹は、井戸の底に住んでおりましてな 」
と ヤマネ。
「 貞子が 出てくるの ? 」 と アリス。
「 それは極東の島国のホラー 」 と ヤマネ。
「 井戸には 水があったの ? 」 と アリス。
「 どうだと思う ? 」 と ヤマネ。
「 水があったら 呼吸出来ないじゃない ? 」
「 エラ呼吸するかもね 」 とヤマネ。
「 哺乳類じゃないんかい ! 」
とアリス。
「 水棲動物にだって 哺乳類は多いぞ 」
と 三月うさぎ。
「 半魚人は 魚か ? 哺乳類か ?
何に 属するんだ ? 」
と 帽子屋。
「 人魚姫は ? 」
と 三月うさぎ。
「 あぁ もう 何でも良いわよ !
で 何食べて 生きてるの ? 」
と じれてきたアリス。
「 糖 蜜 ( とうみつ ) 」 とヤマネ。
「 糖 蜜 ?
壇 蜜 ( だんみつ ) みたいな ~? 」
「 壇蜜は 食べ物じゃないだろう、
どっちかといえば オトコを
食い物にするタイプじゃないのかい ? 」
と ヤマネ。
「 それは 女を見かけで判断する男の 偏見だわ、
今はエロいオネェさんから文化人系に移行したのよ、
某公共放送局にも 気に入られてるみたいだもの、
賢い立ち回り方よねぇ、
駐車場経営もしてるらしいわぁ 」
と アリス。
「 そうだね 某 A✖B48とか、某坂46とかのほうが
現実世界から眼を背けている
貧乏で 愚かで 哀れな男たちの
なけなしの金を巻き上げて
より、えげつないかもね、
握手券付きのCD 握手券だけ手にいれたら
不要のCD 大量投棄されてたらしいじゃない、
ふふふ ♪ 」
と 三月うさぎ
「 顔を いじりまくって豊胸手術したキャバクラ嬢に
入れあげるようなものよねぇ、(偏見)
裏方の悪どいメガネデブの大人連中の
養分になる無駄金を使わないで
ちょっとブサイクでも整形していない
身近な普通の女の子に お金を使えばいいのにね、
でも化粧でスッピンから そうとう変わるのよね 」
と アリス。
「 ブサイクなキモメンたちは現実社会の
非情で酷薄な 愛想笑いもしない
普通の女の子に立ち向かえないのだ、
拒絶されるのが怖いんだよ、
自己肯定感が 低いのさ 」
と 帽子屋。
「 健気なものじゃないか、
彼らは お金を払ってでも女の子の笑顔が見たいのさ、
CDを買って お金で握手会で握手という
肉体接触もできるしね うひひひ 」
と 三月うさぎ。
アリスは 顔をしかめました。
「 あっ ! 君 今キモいと思ったろう ? 」
と 帽子屋。
「 まぁ 少しキモいけどね、
お金を払って 女の子と握手なんてねぇ、
いっそ風俗に行けばいいじゃない、って
極東の島国の オ~サカシティの元トップが
外国軍兵士に勧めて ヒンシュク買ったけどね。
あたし お金をもらっても
ハゲ、デブ、オタク、ブサイクは お断り ~ ! 」
三月うさぎたちは 眉をひそめました。
「 あっ でも ブサイク・キモメンにも
優しい普通の女の子もいるわよ、
まぁ 100人に 3・1415 、、人 くらい ?
当然、ベントレーとか マセラッティーとか
フェラーリとか ポルシェとか乗ってて、
潤沢な お金がなければ
お話にならないけどね、かかか ねねね ♪ 」
「 円周率も 人の心も 割切れないものなのだね 」
と 帽子屋。
「 女の子の気持ちは 繊細かつ複雑なのよ、
愛も 美形も お金もほしいのよ、
だってブランド品や 連れて歩く男の顔や財力が
女の子の価値を担保するんですもの、
女の子同士の 見栄張りの戦いは激しいのよ ! 」
と アリス。
「 やれやれ 男の子の生きにくい世の中だこと 」
と 帽子屋。
「 少子化も やむなしですな、
まぁ 変な髪型の おバカトップ同士が暴発して
熱核兵器で 爆破され、焼けたり、溶けたり、
蒸発する未来より ましかも、
極東の島国の人たち 戦争推進与党で ご愁傷様 ~ 」
と 三月うさぎ。
「 続けるよ ~!
さて 井戸の三姉妹の 主食は 糖蜜でした 」
と ヤマネ。
「 でも井戸の底でしょう、糖蜜を食べられるはずないわ 」
と アリス。
「 糖蜜の湧き出る 井戸なのさ 」
と ヤマネ。
「 何だか ネバネバしそう 」
「 慣れればいいんじゃないかぁ ? 」
と 三月うさぎ。
「 栄養が偏って 病気になっちゃうんじゃない ? 」
と アリス。
「 病気で、おしっこが甘いと思うだろ ? 」
と ヤマネ。
アリスは、そんな 変な生き物のいる
変な環境を 想像してみました。
「 でも3姉妹とも 中性脂肪も 血糖値も正常でした 」
と ヤマネ。
「 でも、なぜ井戸の底に住んでたの ? 」
と アリス。
ヤマネは 答えません。
「 糖蜜を入れ 紅茶を もっと飲みたまえ 」
と 話をそらすように 三月うさぎ。
「 あんたら 紅茶を出してもくれてないじゃないの、
だから もっと って どうゆうこと ? 」
アリスは ムっとしました。
「 過去に 紅茶を飲んだ事あるだろう ?
そこに 新しく飲むという想像の経験値を
注ぎ足せばいいのさ 」
と 帽子屋。
「 あんた紅茶を入れる素振りも見せないじゃないの ! 」
と アリス。
「 人のこと とやかく言うなって言ったの、
確か 君だったよねぇ ? 」
と 帽子屋。
< ギリ ギリ ギリ ! >
アリスは 目を剥き 歯ぎしりをしました。
「 じゃぁ早く 紅茶をカップに つぎなさいよ ! 」
帽子屋はティポッドを 思いっきり高々と掲げて、
ティカップに 注ぎ込みました。
「 あんたは 杉下右京か ?
あぁ もう そんなに高くから注ぐから、
ビシャビシャ飛び散るでしょうが ! 」
「 飲みねえ 飲みねえ 紅茶を飲みねえ、
そうかい あんた エゲレスっ子だってね 」
と 帽子屋。
「 そうよ こちとら オックスフォードの生まれよ 」
と アリス。
「 そうかい そうかい
クッキーを食いねぇ、クッキーを 」
「 クッキーなんて無いじゃない ! 」
「 くった気~ になればいいのさ 」
「 まぁいいわ、このやり取り 飽きた、
で、その三姉妹たち
何で井戸の底に住んでたの ? 」
と アリス。
「 そこに 糖蜜井戸があったからです、
山高きが故に貴からず、井戸深きが故に貴からず、
でも糖蜜が湧けば それは尊い 」
と ヤマネ。
「 そもそも そんな井戸 この世に、
あるわけないでしょうがぁぁあああ ~ ! 」
アリスはテキトーな返答に怒り叫びました、
「 お静かに ! 」
「 声を荒らげないでください ! 」
帽子屋と三月うさぎが言いました。
「 マナー良くできないのなら君が話の続きをしてくれよ 」
と ヤマネ。
「 なんで あんたの話の続きを あたしがするのよ、
リレー小説 作ってんじゃないわよ ! 」
アリスは言いました。
「 じゃぁ ゴ~ジャス、ナイスバディ三姉妹の話は
おしま~い 」
「 えぇ やめちゃうの !
まぁ そうね 糖蜜井戸も、
一つくらいなら どっかにあるのかもぉ ~ 」
「 一つくらい、だとぉおお !
メイプルシロップはどうやって作るか
知っているか ?
木の甘い樹液が染み出しているのかも知れないだろう、
ミツバチの巣が あるかもしれないし、
サトウキビがニョキニョキ生えてるかも知れないだろう、
世間には都合の良いことも ありえるのさ、
可能性を否定してはいけない ! 」
ヤマネは 不満気です。
「 はいはい じゃあ 続けてちょうだい 」
と アリス。
「 えぇっとねぇ 、、、 」
ヤマネは 話を続けるようでした。
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