世界迷作劇場 偽作 三匹の仔豚 3 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

「 は~い、家に お入りください ~! 」


  家の中から 声が聞こえました。


「 ぷぷぷ ちったぁ 用心しろって ♪

  しょせん 豚は豚 

  俺様に 食われる運命なんだなぁ 」


  オオカミは 含み笑いをしました。


「 では 失礼します ~♪ 」


  オオカミは 木造の家に入りました。

  屋根が重そうで 柱が細く 歪に作られています。

  いかにも素人の作りに見えました、

  またもや 迷路のような作りの家でした。


「 ふん、藁の家と同じだ、こんな作りにして 

  侵入者を 防ごうとしているのか、

  豚の浅知恵だな、

  けっ! オオカミを なめんなよ !

  おまけに、家の強度計算も できていないようだ、

  風が吹くだけで ぐらつきそうだぜ、うははは ♪ 」


  オオカミは 迷路を進み 仔豚を探しました。


「 何処に居るんだ 豚野郎め !

  俺様が 美味しく食ってやる がるるるる ~! 」


  腹立ちまぎれに家の柱を 自慢の脚力で蹴りつけました。



< ボ キ ン ! >


  柱は 呆気無く折れ 

  木造の家は 音を立てて崩れ始めました。



< メキ メキ メキ ! >


「 やべぇ ! 俺様の脚力が 強すぎた ~! 」


< ガラン ゴロン グワシャ ! >



「 ぎゃぁああああ ~! 」


  木造の家は 簡単に潰れました。



<<< ズ シ ~ ン ! >>>


     続 く