「 は~い、家に お入りください ~! 」
家の中から 声が聞こえました。
「 ぷぷぷ ちったぁ 用心しろって ♪
しょせん 豚は豚
俺様に 食われる運命なんだなぁ 」
オオカミは 含み笑いをしました。
「 では 失礼します ~♪ 」
オオカミは 木造の家に入りました。
屋根が重そうで 柱が細く 歪に作られています。
いかにも素人の作りに見えました、
またもや 迷路のような作りの家でした。
「 ふん、藁の家と同じだ、こんな作りにして
侵入者を 防ごうとしているのか、
豚の浅知恵だな、
けっ! オオカミを なめんなよ !
おまけに、家の強度計算も できていないようだ、
風が吹くだけで ぐらつきそうだぜ、うははは ♪ 」
オオカミは 迷路を進み 仔豚を探しました。
「 何処に居るんだ 豚野郎め !
俺様が 美味しく食ってやる がるるるる ~! 」
腹立ちまぎれに家の柱を 自慢の脚力で蹴りつけました。
< ボ キ ン ! >
柱は 呆気無く折れ
木造の家は 音を立てて崩れ始めました。
< メキ メキ メキ ! >
「 やべぇ ! 俺様の脚力が 強すぎた ~! 」
< ガラン ゴロン グワシャ ! >
「 ぎゃぁああああ ~! 」
木造の家は 簡単に潰れました。
<<< ズ シ ~ ン ! >>>
続 く