世界迷作劇場 偽作 三匹の仔豚 2 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい


「 おやぁ ? どちらに いるのでしょう ? 」


  オオカミは 藁の家に 入りました。

  家の中は複雑な迷路のような作りになっていました。

  オオカミは 子豚が見当たらないので

  奥まった所に入りました。



「 おかしいな ? 豚の姿が 見当たらないぞ ? 」

  
  その時 家の中央の かまどの火が

  藁に 燃え移っているのが見えました。


「 うわ ! やばい ! 火事になる ~! 」


  火の手は 素早く燃え広がりました、

  オオカミは 慌てて 逃げようとしましたが、

  しかし 迷路のような家の中で 混乱して、

  火に包まれそうになりました。


  
「 あちちち ! ごほごほ 

  俺様 ロースト・オオカミになっちゃう ~! 」


  オオカミは 恐ろしい声で 怒鳴りました。


「 最強の最凶オオカミの俺様を なめんなよ ~! 

  ならば、こんな家など、俺様の自慢の肺活量で 

  一息に 吹き飛ばしてやるぞ ~! 」



  オオカミが 深呼吸して、


 < ブゥウウ ~~ ッ ! > と 

  息で火を吹き消しました、


  藁の家の側壁は炎とともに吹き飛んでしまいました。


  オオカミは 辛くも

  燃えるワラの家から 逃げ出しました。


  藁の家は 火に包まれ 赤々と燃え上がりました。


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「 バカな豚め オオカミの俺様に気づいて

  パニックでも起こしたのか、

  火の不始末で 火事にしやがって。

  そもそも 藁で家なんか作りやがって、

  しょせん 豚の考えなど 浅はかなものだなぁ、

  身から出たサビ、いや 火事。

  これでは ビックも 家と一緒に

  焼けてしまったのだろう、

  俺様も危ないところだった、火の用心 火の用心 」



  まだまだ 家は 燃えていました。


「 仕方ない 火が消えたら 焼き豚を 食べに来よう

  今は とりあえず 他の豚の家に行こう 」


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  オオカミは 次に木の家へ行きました。


「 ふ~ん 木の家か 少しは知恵があるようだな 」


  表の表札を見て 仔豚を呼びました。


「 ミッドさん、書留ですよ ~ !

  認印くださ~い ! 」



      続 く