「 おやぁ ? どちらに いるのでしょう ? 」
オオカミは 藁の家に 入りました。
家の中は複雑な迷路のような作りになっていました。
オオカミは 子豚が見当たらないので
奥まった所に入りました。
「 おかしいな ? 豚の姿が 見当たらないぞ ? 」
その時 家の中央の かまどの火が
藁に 燃え移っているのが見えました。
「 うわ ! やばい ! 火事になる ~! 」
火の手は 素早く燃え広がりました、
オオカミは 慌てて 逃げようとしましたが、
しかし 迷路のような家の中で 混乱して、
火に包まれそうになりました。
「 あちちち ! ごほごほ
俺様 ロースト・オオカミになっちゃう ~! 」
オオカミは 恐ろしい声で 怒鳴りました。
「 最強の最凶オオカミの俺様を なめんなよ ~!
ならば、こんな家など、俺様の自慢の肺活量で
一息に 吹き飛ばしてやるぞ ~! 」
オオカミが 深呼吸して、
< ブゥウウ ~~ ッ ! > と
息で火を吹き消しました、
藁の家の側壁は炎とともに吹き飛んでしまいました。
オオカミは 辛くも
燃えるワラの家から 逃げ出しました。
藁の家は 火に包まれ 赤々と燃え上がりました。
「 バカな豚め オオカミの俺様に気づいて
パニックでも起こしたのか、
火の不始末で 火事にしやがって。
そもそも 藁で家なんか作りやがって、
しょせん 豚の考えなど 浅はかなものだなぁ、
身から出たサビ、いや 火事。
これでは ビックも 家と一緒に
焼けてしまったのだろう、
俺様も危ないところだった、火の用心 火の用心 」
まだまだ 家は 燃えていました。
「 仕方ない 火が消えたら 焼き豚を 食べに来よう
今は とりあえず 他の豚の家に行こう 」
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
オオカミは 次に木の家へ行きました。
「 ふ~ん 木の家か 少しは知恵があるようだな 」
表の表札を見て 仔豚を呼びました。
「 ミッドさん、書留ですよ ~ !
認印くださ~い ! 」
続 く