人魚姫 ブルーマーメイド22 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

 



  高速艇は 王子の祖国の海岸に近づき

  燃料が切れました 波に漂いながらも

  王子一人を乗せた 高速船が 

  自国の海岸に 流れ着きました


「 おやぁ ? 見慣れない船が漂着しているぞ ! 」

  漁師は 海辺に乗り上げた高速艇を見つけました


「 おぉぉおおお ! この人はぁぁあああ ~! 」


  王子は また あの漁師に発見され

  お城に送り届けられました

  再会で運命を感じ 喜んだ漁師でしたが

  当然の事ですが 何かが起こるわけもなく
   
  また褒美だけをもらい 寂しくお城を去りました


「 うぅぅ 愛しの 王子様ぁぁぁ ~ 」 


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


  王子の 怪我の顛末を知った国王は 

  怒り心頭で 強行に全面戦争を開始しようとしました


「 ごぉらぁぁああ” ~!

  なめやがってぇぇええ ~!

  いてもうたるぅぅうう” ~!

  がぁるるぅぅぅう” ~ ! 」


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  隣国の王室は 自国のプリンセスのしでかした
  
  あまりといえば あまりの破廉恥な行為を 

  国内的に 国際的にも 公にされることを恐れました


「 プリンセスよ 

  お前は なんちゅう事をしでかしたのだ !

  あまりにも 破廉恥で 世間体が悪いではないか 」


「 えぇ ~ べつにぃ ~

  私 全然 恥ずかしくないんだけどぉ

  今まで 国際紛争で たくさんの命が散ったわぁ

  それに比べれば な~んてことないわよぉ ~ 」


「 しょせん兵隊は いくら死のうが

  使い捨てのチェスの駒じゃ

  安い 命 じゃ

  レッド・ポストカードで簡単にかき集められるからのう

  しかし そいつらと 王室の お前とは違うのじゃ

  お前は 生まれついての恥知らずで お気楽じゃが

  ワシは 大国の王としての 立場や面子があるのじゃ

  とりあえず 他の国に嫁にいけ 後妻じゃがな 」


「 あっそう 

  じゃぁ 経済顧問の 従者を連れていきます 」


「 あぁ それも良かろう

  あの男は 我が国にいないほうが良い 

  だいたい変態の噂もあり 無能じゃからなぁ

  それから これから お前が行く その国の

  国王は 暗愚だそうだ しっかり篭絡して

  いずれ 我が国の属国としてしまうのじゃ

  だから お前は その尖兵として赴くのじゃ

  よいな ! 」


「 は~い お父様 ♪ 」


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「 プリンセス様 ~

  な~んだか 想定どおりに 事が進みましたねぇ 」

「 まぁ いいわ 過去は忘れて 

  今度は別の国で ひと暴れしてやるわ 

  お~ほっほほほほ ♪ 」

「 また プリンセス様のせいで 

  酷いお話に なりそうですなぁ うひひひ ♪ 」

「 お前も 荷担するんだよ !

  気ぃぬくんじゃぁ無いよ ! お~ほっほほほほ ♪ 」

「 また きれいな若い娘を

  ひどい目に合わせようと思ってるんでしょう ?

  いけず 悪女 鬼畜 サディスト うっひひひ ♪ 」

「 美人で若い娘は 生かしておくわけにはいかないのさ

  私のプライドが許さないのさ

  お~ほっほほほほ♪ 」                              

「 どうして 若い娘に敵愾心を燃やすのでしょう ?

  歳にあらがおうと 悪あがきしているのでしょうかねぇ

  自己中心的で醜いですね 老醜って事でしょうか ?

  次の国では 違うお話だけど 

  雪のように白い肌の綺麗な  

  お姫様がいるようですから

  すっごく 残忍にイジメられちゃいそうですよ ~

  わたくしめのファンの 女子小中高生の皆さんや

サディストで外道の皆さんも お楽しみにね ~

  まぁ 誰も期待してないだろうけどね ~

  うっひひひひひひひひひひひひ ~♪

  げほほほっ ! 」

   
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  そんなわけで 隣国は プリンセスを

  国外追放と称して 別の国の王に 

  後妻として 無理やり押し付け
   
  うやむやなうちに 拉致事件は処理されました

 

  一方 王子へは謝罪の使者を遣わし 

  多額の 賠償金を支払いました


  国王は渋々ながら 平和を強く望む

  王子の意見を聞き入れ

  正式に和平条約を 締結する事となりました


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  衰弱していた王子は 手厚い看護を受け 

  日一日と 快方に向かい

  また 海岸を散歩できるまでに 体力も回復しました

  今度はシークレットサービスが 

  密かに護衛していました


    続 く