アメジストの雨

　　降り止まぬ　アメジストの雨に

　　紫陽花が　薄紫に染まる

　　哀しみを　宿し

　　憂いをたたえて


　　せめて　今　この一時　

　　美しく　艶やかに　

　　雨の旋律を聞き　佇むが良い

　　やがて来る　呵責の季節が

　　容赦なく　大地を　

　　悲しみの涙まで

　　干からびさせてしまう　その日まで　

　　アメジストに　輝け