![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200527/09/ff22302370/01/d2/j/o0900048014764893773.jpg?caw=800)
老婆は 液体を男に浴びせました。
しかし、液体は目にはかからず
服にかかりました。
「 ば ~ か め !
同じ手に ひっかかるかい ! 」
男は ナイフを振りかざし 襲いかかりました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200526/22/ff22302370/15/00/j/o0164030714764766000.jpg?caw=800)
「 ババア ! 地獄に落ちろぉぉぉおお ~! 」
「 ふん、バカはどっちかなぁ ? 」
老婆が 懐から取り出した
二つの火打ち石を叩き合わせると、
火花が 男に向かって飛びました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20200526/23/ff22302370/06/dd/j/o0300030014764775370.jpg?caw=800)
<< ボ ッ ! >>
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男は 炎に包まれました。
「 うわっ 火だぁぁぁああ ~ !
ぐわぁぁああ ~!
あっちいようぉぉおお ~! 」
服が燃え上がった男は 店から外へ転げ出ました。
「 アルコール度数の ものすごく高い
炎の酒の お味は いかがかなぁ ~?
たっぴり唐辛子を漬け込んでもあるのさ、
強烈な刺激があるんだよ、
どうだい 体が あたたまるだろう ? 」
老婆は 火の酒を口に含み 霧状に吹き
次々と火球を飛ばし 火柱を吹き上げました、
誰も 手を出せません。
「 なんて恐ろしいババアだ まるで悪魔、
いや 魔 女 だ 、、、 」
と 店主。
店は大騒ぎになり、
誰かが 店のケツ持ち( 用心棒的存在 )の
街の顔役を 呼びに行きました。
「 婆さんが 火を吹いて大立ち回り ?
なんじゃぁ そりゃぁ ? 」
「 助けてくださいよ、俺達じゃ手に負えない 」
「 しょうがねぇなぁ 」
街の顔役が手下を連れ 駆けつけました。
「 婆さん相手に なにを大騒ぎしてるんだ、
あ っ ! 」
と 顔役。
「 このババアが 娘を返せと
殴りこんできたんでさあ、
うちの若い衆が 目を潰されるやら、
火だるまにされるやら、とんでもないババアです、
何とかしてください 」
と 店主。
顔役は口から火柱を吹き上げている老婆に
ゆっくりと近づきました。
続 く