偽作 アリババと40人の盗賊 7 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

 


  頭目が 20頭のロバを連れた旅の油商人に変装し、

  ロバの背中に2つずつ振り分けて積んだ

  計40の壺の中に

  一人ずつ 39人の手下たちが隠れました、

  一つの油壺には 本物の油が入っています。


。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。


「 ごめんくさ~い、いや、くださ~い 」

「 おやぁ 誰か来たみたい、出てみて 」

  と アリババ。

「 もう 護衛はいないのです、

  大丈夫でしょうか ? 」

「 いいんじゃね、

  盗賊ならもっと早くに来ただろうし 」


  モルジアナが 用心して玄関に出ました。

「 はい どなたでしょう ? 」


「 私は 見ての通りの油商人です 」

  男は たくさんのロバを引き連れていました。

「 もう、すっかり日も暮れてしまいました、

  一晩の宿を お願いしたいのですが、

  この頃出没するという野盗に 盗まれないよう、

  油壷を乗せたロバを 

  中庭に 入れさせて欲しいのです、

  もちろん お礼はいたします 」


「 しかし、、、この家の主は不在ですし、

  知らない人を お泊めするわけには 、、、 」

  と モルジアナは答えました。


「 ほう それは お困りでしょう 」

  いつの間にかアリババが しゃしゃり出てきました、

「 あなたさまは どなたでしょうか ? 」

「 おいらは この家の主人の弟、アリババです 」

「 あっ ! アリババ さま 、、ですか、

  よろしいでしょうか ? 」

「 どうぞ、お泊まりください、

  そうですよねぇ、

  タダというわけには行きませんよねぇ、

  ふふふふふ ♪ 」

  いくらかでも 小銭を稼ぎたかったようです。

  モルジアナが 断るようにと目配せをしましたが

  目先の稼ぎに目がくらんだアリババは

  気が付きませんでした。


「 民泊で稼ぐのもいいかも ~ 

  これからのトレンドだよねぇ ~ うひひ ♪ 」


  まんまと盗賊たちは 

  カシムの家に入ってしまいました。


      続 く