頭目が 20頭のロバを連れた旅の油商人に変装し、
ロバの背中に2つずつ振り分けて積んだ
計40の壺の中に
一人ずつ 39人の手下たちが隠れました、
一つの油壺には 本物の油が入っています。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「 ごめんくさ~い、いや、くださ~い 」
「 おやぁ 誰か来たみたい、出てみて 」
と アリババ。
「 もう 護衛はいないのです、
大丈夫でしょうか ? 」
「 いいんじゃね、
盗賊ならもっと早くに来ただろうし 」
モルジアナが 用心して玄関に出ました。
「 はい どなたでしょう ? 」
「 私は 見ての通りの油商人です 」
男は たくさんのロバを引き連れていました。
「 もう、すっかり日も暮れてしまいました、
一晩の宿を お願いしたいのですが、
この頃出没するという野盗に 盗まれないよう、
油壷を乗せたロバを
中庭に 入れさせて欲しいのです、
もちろん お礼はいたします 」
「 しかし、、、この家の主は不在ですし、
知らない人を お泊めするわけには 、、、 」
と モルジアナは答えました。
「 ほう それは お困りでしょう 」
いつの間にかアリババが しゃしゃり出てきました、
「 あなたさまは どなたでしょうか ? 」
「 おいらは この家の主人の弟、アリババです 」
「 あっ ! アリババ さま 、、ですか、
よろしいでしょうか ? 」
「 どうぞ、お泊まりください、
そうですよねぇ、
タダというわけには行きませんよねぇ、
ふふふふふ ♪ 」
いくらかでも 小銭を稼ぎたかったようです。
モルジアナが 断るようにと目配せをしましたが
目先の稼ぎに目がくらんだアリババは
気が付きませんでした。
「 民泊で稼ぐのもいいかも ~
これからのトレンドだよねぇ ~ うひひ ♪ 」
まんまと盗賊たちは
カシムの家に入ってしまいました。
続 く