、
降り出した 雨が
歩道を 濡らす
木々の 葉々を
染め 直す
わたしの 髪を
わたしの 肩を
冷たく 濡らす
街は 薄墨で描いたよう
朧気に 霞んでいる
人々が足早に 通り過ぎる
雨やどりしながら
あなたを待って
わたしの足もとも 濡れてしまった
心 さえも冷えてしまった
雨が 熱を奪い去るように
こんなにも こんなにも