偽作 不思議の国のアリス 6 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい

 
 

「 びぇぇぇ~えん え”ぇえ~え”ん ~!
  
  もぉぉおお” ~! う”おぉお~ん” !

  ウサギは逃げちゃうし だれか、来てよ ~!

  げふぉげふぉ げほお~ん” ! 、

  一人ぼっちで こんな場所にいるのは 淋しいし、

  あたし すっごく あきあきしちゃったんだからぁぁあああ ~ !

  びぇぇぇ~え”ん う”ぅえぇえ~えん ~! 」


  アリスは大粒の涙を流して 文書交通費詐欺疑惑で

  書類送検された どこかの市議のように泣き叫びました。



  しばらく泣きながら ふと 涙を拭く手に目をやると、

  ウサギの 小さな子ヤギ皮の手ぶくろが、

  いつの間にか 手には はまっていました。

  無意識に はめたのでしょうか ?。

「 あら どうして こんな小さな手袋が 

  あたしの手に はまったんだろう ? 」 

  とアリスは思いました。


「 どうしてだろう ? へんだなぁ ?

  ん ! そうか ! あたし、また縮んでるんだ 」 


  3メートルあった身長が 今は 60センチくらいです、

  しかも ますます 縮み続けています。


「 なぜ あたし 縮んでいるんだろ ?

  何か 変なものでも食べたかしら ?

『 飲んで 』 という瓶の中身を飲んで 小さくなって、

  その後 ケーキを食べて 大きくなったわ

  じゃぁ その後は ? 」  


  アリスは それまでと何が違うのか 考えてみました。

「 そうだ ウサギの落し物を 拾ったんだわ 」

  縮む原因が、扇子か 手袋か と考えました。

  扇子を離しました、縮むのが止まりました。


「 やっべぇえ ! 危機一発だったわ。

  危うく ケシ粒のようになって

  分子 原子サイズになって

  素粒子のようになって 

  やがて あたしという存在が 無くなってしまったかも ~ 」


  アリスは まだ自分が存在している事を確認して

  胸を撫で下ろしました。


「 人って 存在が消えたら

  意識とか 魂とかって

  どこに行っちゃうのかなぁ ? 」


  アリスは 実存的な考察を ひとしきりしました。
 

「 まぁ いっか どうせ 考えたってわからないわ、

  おし、せっかく縮んだんだから お庭に行ってみっか ! 」


  アリスは 小さな扉に 駆け戻りました。

  しかし 小さな扉は 閉まっていて、

  金色の鍵は、ガラスのテーブルの上です。


「 届かないわ しかも あたし さっきよりも

  小さくなってるじゃないの !

  どうすればいいのよ ますます 手が届かないわ 」

  アリスは 嘆き 地団駄を踏みました。


 <  ず る  > 


  アリスの足がすべって、


 <  ボチャン ! > 


  あごまで塩水につかってしまいました。


「 う お っ ~ !? 

  海に落ちたわ ~ 溺れるぅぅうう ~!

  でも何で ここに 海があるのぉぉおおお ~! 」


 

      続 く