「 びぇぇぇ~えん え”ぇえ~え”ん ~!
もぉぉおお” ~! う”おぉお~ん” !
ウサギは逃げちゃうし だれか、来てよ ~!
げふぉげふぉ げほお~ん” ! 、
一人ぼっちで こんな場所にいるのは 淋しいし、
あたし すっごく あきあきしちゃったんだからぁぁあああ ~ !
びぇぇぇ~え”ん う”ぅえぇえ~えん ~! 」
アリスは大粒の涙を流して 文書交通費詐欺疑惑で
書類送検された どこかの市議のように泣き叫びました。
しばらく泣きながら ふと 涙を拭く手に目をやると、
ウサギの 小さな子ヤギ皮の手ぶくろが、
いつの間にか 手には はまっていました。
無意識に はめたのでしょうか ?。
「 あら どうして こんな小さな手袋が
あたしの手に はまったんだろう ? 」
とアリスは思いました。
「 どうしてだろう ? へんだなぁ ?
ん ! そうか ! あたし、また縮んでるんだ 」
3メートルあった身長が 今は 60センチくらいです、
しかも ますます 縮み続けています。
「 なぜ あたし 縮んでいるんだろ ?
何か 変なものでも食べたかしら ?
『 飲んで 』 という瓶の中身を飲んで 小さくなって、
その後 ケーキを食べて 大きくなったわ
じゃぁ その後は ? 」
アリスは それまでと何が違うのか 考えてみました。
「 そうだ ウサギの落し物を 拾ったんだわ 」
縮む原因が、扇子か 手袋か と考えました。
扇子を離しました、縮むのが止まりました。
「 やっべぇえ ! 危機一発だったわ。
危うく ケシ粒のようになって
分子 原子サイズになって
素粒子のようになって
やがて あたしという存在が 無くなってしまったかも ~ 」
アリスは まだ自分が存在している事を確認して
胸を撫で下ろしました。
「 人って 存在が消えたら
意識とか 魂とかって
どこに行っちゃうのかなぁ ? 」
アリスは 実存的な考察を ひとしきりしました。
「 まぁ いっか どうせ 考えたってわからないわ、
おし、せっかく縮んだんだから お庭に行ってみっか ! 」
アリスは 小さな扉に 駆け戻りました。
しかし 小さな扉は 閉まっていて、
金色の鍵は、ガラスのテーブルの上です。
「 届かないわ しかも あたし さっきよりも
小さくなってるじゃないの !
どうすればいいのよ ますます 手が届かないわ 」
アリスは 嘆き 地団駄を踏みました。
< ず る >
アリスの足がすべって、
< ボチャン ! >
あごまで塩水につかってしまいました。
「 う お っ ~ !?
海に落ちたわ ~ 溺れるぅぅうう ~!
でも何で ここに 海があるのぉぉおおお ~! 」
続 く