偽作白雪姫 番外編2 近未来戦争 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい





    <<<  どっし~ん ! >>>


    <<<  どっし~ん ! >>>



   「 お~ほっほほっ ♪ 

     わが祖国の 科学技術力を 思い知るがよい 

     新兵器 巨大人型機動歩兵機の 勇姿を見よ ~! 」



    <<<  どっし~ん ! >>>


    <<<  どっし~ん ! >>>



   「 あらよ~っと どっこいしょ~っと

     歩行操縦だけでも たいへんですなぁ 

     二足歩行は バランス悪いですよ ~ 」


   「 転んだら 承知しないよ 製造に お金かかってんだから 」


   「 誰が考えたんですか ? まったくぅ 

     体高18メートルの巨体ロボットで 見晴らしはいいけれど 

     揺れが もの凄いですよ

     遊園地の 巨大アトラクションみたいで 

     乗り物酔いしそうですよ うっぷ ! 」

    

   「 狭い コクピットで吐いたら 承知しないよ ~! 」


   「 足なんか飾りですよ エライ人は それがわからないんですよ

     移動手段は キャタピラーの方が 合理的なのにぃ 」


   「 合理性より 戦闘は 

     粋とか 伊達姿とか カッコよさなんだよ 

     なんたって ど派手で 盛り上がるだろうが ~! 」


   「 そうですかねぇ

     戦争は 非合理的では

     勝てないと思いますよ 、、 」


   「 合理性なんか かまうものか ~!

     大迫力の 大スペクタルシーン

     う~ん たまらないねぇ ♪

     ブンブンと 光学サーベル振り回して

     敵を 華麗に バッサバッサと

     ぶった切って 大暴れ ~ !

     それこそが 近未来的戦争の 醍醐味なんだよ ! 

     フォ~スの力を知れ ~! 」



   「 近未来 ? 

     前時代どころか 中世的な戦いですなぁ

     なんで 高機能な機械で 巨大人型機動歩兵機を作り

     チャンバラするのでしょう ?

     元経済学教授の わたくしめに言わせると  

     無駄が多くて 軍需産業だけが 

     儲かり 肥え太るシステムみたいですなぁ 」

  

   「 うるさい ! だいたい 合理性を持ち出したら 

     長年 これで食ってる 

     サンラ△ズや 富野◎悠季氏に 悪いだろが

     しっかり 操縦しなさい !

     変態従者の 汚名を晴らすのよ

     正確には 汚名をすすぐ だけどね 」


   「 でも まだ 特殊巨大機動重機免許

     取りたてなもので

     初心者マークも つけてますし 」


   「 踏み潰すだけでも 十分さ 

     家でも 人でも 犬でも 猫でも 

     ペッチャンコの ペラペラにしてやりなさい 

     この国を 歴史から 葬っちゃる

     お~ほっほほっ ♪ 」





    <<<  どっし~ん ! >>>


    <<<  どっし~ん ! >>>





   「 元王妃さま もうそろそろ 

     城下に はいりますよ 」


   「 白雪め 今日が お前の命日だ

     覚悟しなさい お~ほっほほっ ! 」


   「 あれれぇ? 何か お城から出てきましたよ? 」


   「 ふ~ん 」


   「 なんだか 白い 巨大な物体ですねぇ ? 」


   「 なんでしょう ? 」


   「 あぁぁあああ! 元王妃さま ~! 」


   「 うるさいねぇ 耳元で 叫ぶんじゃぁないよ 」


   「 あっ あれは 白雪姫と王子の 連邦軍の ~!! 」


   「 なんですか ? 」


   「 巨大人型機動歩兵機ですよ ! 」


   「 なんですってぇぇぇええ !

     うぬぬ いつの間に ? 」


   「 連邦軍も 完成させていたんですね

     敵ながら やりますなぁ 」


   「 猿真似しゃがって かまわない

     やっつけておやり お~ほっほほっ ♪ 」


   「 大丈夫でしょうかねぇ ? 」

 
   「 こっちは 赤い装甲 で 

    『 角 』 まで付いているんだから 

     当社比 三倍 早いのよ 」


   「 なぜです ? 」


   「 昔から そう決まっていいるの ! 

     そこは 突っ込まないの ! 」


   「 は ~ い 」


   「 連邦の ” 白い悪魔  ” め ! 

     ひねり潰してやるわ お~ほっほほっ ♪ 」


   「 おやぁ ? 元王妃さまぁ ~ 」


   「 ん 今度は なんですか ? 」


   「 少し小さい 人型機動歩兵機も 森から出てきましたよ 」


   「 敵の 援軍機ですか まとめて 潰しておしまい 」


   「 ひい ふう みい よぉ 、、 ありゃりゃ
 
     7体もいますよ 合計で 8体です ! 」


   「 また あの連中かぃ ? 忌々しい 奴らだこと 」


   「 それぞれに 巨大銃火器を持っていますよ

     人型機動歩兵機用 巨大質量弾ライフルでしょうか 

     何だか 連中のレーザー照準の赤い光が 

     この歩兵機のコクピットに集まってきてますよ

     このまま 進んでいいんでしょうか ? 」


   「 多勢に 無勢ね 、、、でっ この歩兵機の装備武器は ? 」


   「 まだ 免許とりたて 機動歩兵機の初心者マークなんで

     危険物の携帯は 禁じられてるんですよ 」


   「 なんだとぉおおお ~!  」


   「 初心者マークが取れないと ホントは 
 
     戦闘に参加なんかしちゃいけないんですよ 」


   「 光学サーベルくらい持ってないのか ? 」


   「 今週は 光学武器等危険物取り扱い免許取得のため

     教習中だったんですよぉ 

     王妃様が無理を言うから 来たんですよぉ 」


   「 免許 免許って バカか ? 」


   「 色々と 規制するルールがあるんですよ 

     限定解除すると レーザー銃も打てるんですよ ~ 」


   「 戦争の武器だろう ! 戦場で覚えりゃいいだろうが ! 」


   「 官僚の利権が 絡んでいるのかもしれませんなぁ

     免許申請書に 高い印紙 張らないといけないんですよぉ

     安月給なのに 王妃様は 経費も出してくれないし シクシク 」


   「 あぁ また 人聞きの悪い事を ! 」


   「 王妃様ぁ 敵の照準に 完全にロックオンされてますよ

     どうしましょうか ? 」

























   「 今日は 良い お散歩日和でしたねぇ 」


   「 はぁ ~ ? 」


   「 良い 季節に 良い空気を吸って

     なんて爽やかなのかしら お~ほほほっ ♪ 」


   「 はぁぁ ~ ? 」


   「 ランチは 何にしようかしら 」


   「 はぁぁぁ ~あ ? 」


   「 いつもの 行きつけの 定食屋にしようかしら

     それとも うどん屋 牛丼屋が いいかしら ? 」


   「 ええぇぇぇぇぇええ ~ ? 」


   「 では 優雅に 華麗に 転進なさいな 」


   「 もしかして 転進というと 

   ” 逃 げ 帰 る ” を 

     恥ずかしいので 言い換えた言葉ですね ? 」


   「 そこ 解説しなくてよろしい ! 」


   「 どこかの国が 負け戦を 誤魔化す時の

     言い換えですね ~? 」


   「 何のことやら さっぱり 分からないわぁ ~ 」


   「 しっぽ 丸めて 逃げ帰るんですね ~! 

     カッコ悪~い ! 」


   < ☆ ぼこ ! >


   「 ぐぇ ! 」


   「 よっしゃぁ ~

     今日は このへんで勘弁したるわ ~ 」


   「 あら あら あら 

     まるで なんとか新喜劇の 

     池乃◎だか みたいですなぁ 

     チャン チャン ♪ 」





     次回の 王妃の逆襲を お楽しみに