偽作白雪姫15 | 藤花のブログ 詩と

藤花のブログ 詩と

この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




  白雪姫は 7人の小さな男たちに守られ 話を続けます


「 私は棺に入り この国に入国しました

  森で 棺を暴かれては 私の生存していることが 

  わかってしまいますからね 」


「 ちゃんと 配下の老婆に 最終的に

  お前の生死の確認を させるべきだったねぇ 

  その年で 私を謀るとは 末恐ろしい小娘だこと 」


「 人を暗殺しようとしたくせに 

  恐ろしいのは どちらでしょうか ? 」


「 あぁ その言い方が 毒があって恐ろしいわぁ ~ 

  ネチネチと すっごく嫌味だわぁ ~ 」


「 続けますよ ! 

  元レスラーの 彼らは 

  この国の 宝石貴金属を扱う業者と 繋がりがあり

  私は業者を通じて この国の王室と接触できたのです 」


「 ふ~ん あぁぁ ~ そうですかぁぁあ ~ 

  それは それは 抜け目のないことでぇええ ~ 」


「 おそらく 私が死んだという情報に

  小躍りしている事だろうと考え

  王子様に お願いをして おびき出すための口実の

  仮面舞踏会への招待状を 出したのです

  同時に お父様へ 密書を出しました 」


「 ふふっ なるほどねぇ

  舞踏会だけに お前の策略に 

  まんまと 踊らされたってぇわけかい

  私は あまりにも過分な

  美し過ぎる 踊り子だったわねぇ

  お~ほほほほっ ♪ 」


「 、、、、、、、 」


「 。。。。。。。 」


「 、、、、、、、 」




「 なんだよ ~~!  うまいこと言ったろうが !

  観ている てめえらたち ! 拍手ぐらいしろよな ! 

おひねりくらい投げろよ ! 私がウケなくて

スベったみたいに なったじゃないかぁぁああ ~! 」 


「 ごほん !

  私は祖国を守るために 

  この国と同盟を結ぶことにしました

  お義母様の出身国が

  密かに侵略しようと計画している 

  この国とは 利害が一致しました 」



「 ほう~ 弱小国家同士で 

  傷を舐めあうように 仲良くするのかい

  そ  れ  で  ぇ  ぇ  え  ~ ? 」



「 私の母の死も 

  お義母様が 関係しているのではないですか ? 」


「 さぁ それは どうだろうねぇ ?

  お~ほっほほほほ ♪ 」


「 そして やがては 

  お父様も葬り去ろうと計画し

  我が国を お義母様の母国に

  併合させようとしていましたね

  全ての目論見は この国の王子様の命令で

  配下の密偵に 探られていたのです 」


「 ふん ! 

  さすがに やり手の王子様だことぉぉお ~

  よく調べたねぇ 褒めてやるよ !

  さぞや あちこちにネズミを放ってるんだろうねぇ 」


「 こちらの 思惑通りに 疑いも持たず

  のこのこと 間抜け面をして 仮面舞踏会に現れたので

  事が 上手く運びました 」


「 のこのこ だとおぉお ~ !

  このぉぉお ~ このこの ~! 」
   

「 証拠は そろっています 国家反逆罪で 逮捕します  」


「 国家反逆罪だとぉぉおお ~!

  一国の王妃に向かって ほざきゃがったな !

  このぉぉおおお ~! 性根の腐った

  がっきゃぁぁあああ ~ !! 」


「 性根が腐っているのは お義母様ですよ 

  やれやれ どこまで 夜郎自大

  救いようが無い人なのでしょうか 」


「 そうかい そうかい 

  じゃぁ もっと 救いがたいことをしてやろうかね 

  お~ほっほほほほほ ♪ 」


  そう言うやいなや 王妃は ペチコートをゴソゴソまさぐり


「 よっこらしょっとぉお ! 」


  極太な短銃を引きずり出し 両腕で構えました


「 そこに這いつくばってる従者に作らせた

  一撃必殺 超大口径の スペシャルな 新式銃だよ

  今日が 世界初お目見えさ ! お~ほっほほほほ ♪ 」


  小ぶりな大砲のような 大口径の短銃でした 


「 やった 王妃様ぁ 形勢逆転 ♪ うひょひょひょ ♪ 」


  従者が 床に突っ伏したまま 言いました


「 動くんじゃないよ ! 白雪ぃぃい ~! 

  お前が この銃の最初の 生贄だ 覚悟するがいいわ ! 」


  王妃は ヒステリックに叫びました


「 お前の 白い やわ肌に 真っ赤な

  麗しく美しい 大輪の薔薇を

  咲かせてあげましょう 

  綺麗に飾り付けられたら 

  また お前の好きな 棺に戻してあげるわ

  もう棺から出られないように 

  地中 深く深く埋めてやるわ ~! 」


  王妃は後ろに下がりながら がに股で重心を落とし

  白雪姫の心臓を狙いながら 撃鉄を起こしました



<   ガ チ ッ  ! >



「 遠慮しないで 永久に おねんねしな ! 」



<<  ズ ド ~ ン ! >>






     続 く