白雪姫は 7人の小さな男たちに守られ 話を続けます
「 私は棺に入り この国に入国しました
森で 棺を暴かれては 私の生存していることが
わかってしまいますからね 」
「 ちゃんと 配下の老婆に 最終的に
お前の生死の確認を させるべきだったねぇ
その年で 私を謀るとは 末恐ろしい小娘だこと 」
「 人を暗殺しようとしたくせに
恐ろしいのは どちらでしょうか ? 」
「 あぁ その言い方が 毒があって恐ろしいわぁ ~
ネチネチと すっごく嫌味だわぁ ~ 」
「 続けますよ !
元レスラーの 彼らは
この国の 宝石貴金属を扱う業者と 繋がりがあり
私は業者を通じて この国の王室と接触できたのです 」
「 ふ~ん あぁぁ ~ そうですかぁぁあ ~
それは それは 抜け目のないことでぇええ ~ 」
「 おそらく 私が死んだという情報に
小躍りしている事だろうと考え
王子様に お願いをして おびき出すための口実の
仮面舞踏会への招待状を 出したのです
同時に お父様へ 密書を出しました 」
「 ふふっ なるほどねぇ
舞踏会だけに お前の策略に
まんまと 踊らされたってぇわけかい
私は あまりにも過分な
美し過ぎる 踊り子だったわねぇ
お~ほほほほっ ♪ 」
「 、、、、、、、 」
「 。。。。。。。 」
「 、、、、、、、 」
「 なんだよ ~~! うまいこと言ったろうが !
観ている てめえらたち ! 拍手ぐらいしろよな !
おひねりくらい投げろよ ! 私がウケなくて
スベったみたいに なったじゃないかぁぁああ ~! 」
「 ごほん !
私は祖国を守るために
この国と同盟を結ぶことにしました
お義母様の出身国が
密かに侵略しようと計画している
この国とは 利害が一致しました 」
「 ほう~ 弱小国家同士で
傷を舐めあうように 仲良くするのかい
そ れ で ぇ ぇ え ~ ? 」
「 私の母の死も
お義母様が 関係しているのではないですか ? 」
「 さぁ それは どうだろうねぇ ?
お~ほっほほほほ ♪ 」
「 そして やがては
お父様も葬り去ろうと計画し
我が国を お義母様の母国に
併合させようとしていましたね
全ての目論見は この国の王子様の命令で
配下の密偵に 探られていたのです 」
「 ふん !
さすがに やり手の王子様だことぉぉお ~
よく調べたねぇ 褒めてやるよ !
さぞや あちこちにネズミを放ってるんだろうねぇ 」
「 こちらの 思惑通りに 疑いも持たず
のこのこと 間抜け面をして 仮面舞踏会に現れたので
事が 上手く運びました 」
「 のこのこ だとおぉお ~ !
このぉぉお ~ このこの ~! 」
「 証拠は そろっています 国家反逆罪で 逮捕します 」
「 国家反逆罪だとぉぉおお ~!
一国の王妃に向かって ほざきゃがったな !
このぉぉおおお ~! 性根の腐った
がっきゃぁぁあああ ~ !! 」
「 性根が腐っているのは お義母様ですよ
やれやれ どこまで 夜郎自大
救いようが無い人なのでしょうか 」
「 そうかい そうかい
じゃぁ もっと 救いがたいことをしてやろうかね
お~ほっほほほほほ ♪ 」
そう言うやいなや 王妃は ペチコートをゴソゴソまさぐり
「 よっこらしょっとぉお ! 」
極太な短銃を引きずり出し 両腕で構えました
「 そこに這いつくばってる従者に作らせた
一撃必殺 超大口径の スペシャルな 新式銃だよ
今日が 世界初お目見えさ ! お~ほっほほほほ ♪ 」
小ぶりな大砲のような 大口径の短銃でした
「 やった 王妃様ぁ 形勢逆転 ♪ うひょひょひょ ♪ 」
従者が 床に突っ伏したまま 言いました
「 動くんじゃないよ ! 白雪ぃぃい ~!
お前が この銃の最初の 生贄だ 覚悟するがいいわ ! 」
王妃は ヒステリックに叫びました
「 お前の 白い やわ肌に 真っ赤な
麗しく美しい 大輪の薔薇を
咲かせてあげましょう
綺麗に飾り付けられたら
また お前の好きな 棺に戻してあげるわ
もう棺から出られないように
地中 深く深く埋めてやるわ ~! 」
王妃は後ろに下がりながら がに股で重心を落とし
白雪姫の心臓を狙いながら 撃鉄を起こしました
< ガ チ ッ ! >
「 遠慮しないで 永久に おねんねしな ! 」
<< ズ ド ~ ン ! >>
続 く