全身から 血を滴らせながら、
フック船長は 痛みに耐え言いました。
「 ピーターよ、
お前が 親元から連れ去って来た子供たちの
将来を 考えたことがあるのか !! 」
「 えぇぇ ~
なぜ 僕が 子供たちの将来なんかを
考えなくちゃいけないのさ ? 」
「 大切な子供を 奪われた親たちの 悲しみを、
お前は まだ分からないのか ! 」
「 そんな事は知らないね ~
僕は、僕であるために 僕が存在するために
たくさんの 子供たちが必要なのさ 」
「 やはりな ネバーランドは 魔界なのだ ! 」
「 違う 違う 違う !
子どもたちの夢見る 永遠の幸せの国
そのためにあるのが ネバーランドだ。
僕を望む子供たち、彼らには僕が、
僕には 彼らが必要なのさ、
そして、僕は 今さえ楽しければ それでいいのさ 」
「 ピーター 、、、、、、
いいや 、 兄貴よ ! !
お前の精神は、哀れで、かわいそうな 子供のままだ 」
「 チッ! よけいな お世話だ !
そんな 醜く老けた弟なんて、いらないよ~だ 」
「 人は 成長し 多くを学び
何かを成し遂げて 歳を取り
自然の摂理として 老いていくものなのだ 」
「 ふん ! そんな老いた お前と僕が
双子の兄弟だったなんて
今じゃ とても 信じられないし ~! 」
「 兄貴よ お前は 時間の流れから 取り残された 亡霊だ ! 」
「 僕は、明日を思い悩むこともなく、
自由に 生きるんだ !
今さえ 良ければ それでいいんだ、
歳なんて とりたかぁ ないねぇ あははは ♪ 」
「 ピーターパンとフック船長は 双子 ! 」
ウエンディは驚きました、
親子以上に 歳が離れているようにも見えました、
「 いったい それは どういう事なの ? 」
続 く