ダーク・ファンタジー 偽作 ピーターパン 7 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい


  全身から 血を滴らせながら、

  フック船長は 痛みに耐え言いました。




「 ピーターよ、

  お前が 親元から連れ去って来た子供たちの

  将来を 考えたことがあるのか !! 」



「 えぇぇ ~ 

  なぜ 僕が 子供たちの将来なんかを

  考えなくちゃいけないのさ ? 」



「 大切な子供を 奪われた親たちの 悲しみを、

  お前は まだ分からないのか ! 」



「 そんな事は知らないね ~

  僕は、僕であるために 僕が存在するために

  たくさんの 子供たちが必要なのさ 」



「 やはりな ネバーランドは 魔界なのだ ! 」



「 違う 違う 違う ! 

  子どもたちの夢見る 永遠の幸せの国

  そのためにあるのが ネバーランドだ。

  僕を望む子供たち、彼らには僕が、

  僕には 彼らが必要なのさ、

  そして、僕は 今さえ楽しければ それでいいのさ 」




「 ピーター 、、、、、、

  いいや 、 兄貴よ ! !

  お前の精神は、哀れで、かわいそうな 子供のままだ 」




「 チッ! よけいな お世話だ !

  そんな 醜く老けた弟なんて、いらないよ~だ 」



「 人は 成長し 多くを学び

  何かを成し遂げて 歳を取り

  自然の摂理として 老いていくものなのだ 」



「 ふん ! そんな老いた お前と僕が 

  双子の兄弟だったなんて

  今じゃ とても 信じられないし ~! 」



「 兄貴よ お前は 時間の流れから 取り残された 亡霊だ ! 」



「 僕は、明日を思い悩むこともなく、

  自由に 生きるんだ !

  今さえ 良ければ それでいいんだ、

  歳なんて とりたかぁ ないねぇ あははは ♪ 」





「 ピーターパンとフック船長は 双子 ! 」


  ウエンディは驚きました、

  親子以上に 歳が離れているようにも見えました、



「 いったい それは どういう事なの ? 」








        続 く