首相が ころころころころ変わる とある国が
失政につぐ失政で 財政赤字の結果
ついに破綻してしまいました
失業者があふれ 働き口は少ない
子供手当ては出ない 保育所は少ない
人心も 荒廃しました
貧すれば鈍する わが子を虐待する親も数多く
子供の窮状を知りながら 行政も 近所の連中も
しょせん 他人事と 知らんぷりをしていました
ネグレクトや 虐待で 命を落とす子供が 増えました
「 毎度 おなじみ ネグレクトや虐待を受けている
児童 幼児の 回収車でございます
お気軽に お声を お掛け下さい 」
「 あっ ちょうどいいわ うちの子供 お願いします 」
「 まいどありぃ 」
「 もう大きくなってるのに おねしょしたり
ぐずったりするから もう いらないわ
うちで死なれても やっかいだからね 」
「 なるほど この子は だいぶ 虐待されていますね 」
「 ところで 出した 子供は どうなるのかしら? 」
「 はい 大きな声では 言えないんですけどねぇ
手数料をもらって 輸出してます
この国では 子供は金がかかるなんて言われて
邪魔モノ扱いされたりしますが
子供は 宝物という国もあるんですよ 」
「 んまぁ なんて 能天気な国なのかしら
親の生活が 優先されるのが 当たり前だと思うけどネ 」
「 えぇ 私たちの国では そうなんですがねぇ でも、、、」
「 いろんな国があるのねぇ 子供なんて
酒飲みに行くのも パチンコ行くのにも
足手まといで 役立たずで いなくてもいいのに 」
「 そうですかねぇ でも そのうちに
答えが 出ると思いますよ
どちらが 正解だったか
遠くない 未 来 に ね 、、、、」
あわせて お読みください
「 回収車 」
とある国が 失政につぐ失政で
財政赤字の結果 ついに破綻してしまいました
年金は出ない 働き口はない
男の権威は 失墜してしまい
人権も ないがしろにされるようになりました
かろうじて退職金を 確保した古女房は
飯だけを食う グータラ亭主の 処置に困ります
「 毎度 おなじみ 廃亭主の 回収車でございます、
お気軽に お声を お掛け下さい 」
「 あっ ちょうどいいわ うちの亭主 お願いします 」
「 まいどありぃ 」
「 もう古くなって 見苦しいから いらないわ 」
「 なるほど だいぶ くたびれていますね 」
「 ところで 出した 廃亭主は どうなるのかしら? 」
「 はい 大きな声では 言えないんですけどねぇ
オークションで 業者間取引されてますょ
まだまだ 色々 利用価値は ありますょ
そこそこ若ければ 軍事訓練してぇ
紛争地帯に 傭兵としてレンタル
ガレー船式人力発電所の 動力として
もしくは 臓器売買用として解体 輸出
それにも使い物にならない だめなメタボな奴は
大手ファストフードチェーンの 食材として
ここの すぐ近所にもありましたよねぇ、、
食べたことありますか?
はい じゃあ トイレットペーパー 3個、、、」