裏ヘンゼルとグレーテル8 | 藤花のブログ 詩と

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この胸に 湧き上がる気持ちを 言葉にして あなたに贈りたい




    「 そうだ あの家を 良く探せば  

      もっと シロップも 

      あるんじゃないのか あぁぁ ? 」




      亭主は 言いました





    「 そうだ そうだよ また行こうぜ 」




    「 それがいい あたいたちで 

      持ちきれなかった食料も あるしさっ ♪ 」





      ヘンゼルは 思い出しました




    「 そうだ 忘れてた 山羊も 鶏も いるんだとよ 」




    「 野菜も 作っているんだってさ ♪ 」




    「 何だって ? 新鮮な肉 ~てか ? 

      よし 今 行くぞ すぐ 行くぞ 」




    「 思いついたが 吉日~ 」




    「 ぜんは いそげ あくは もっと いそげ ♪ 」



 
      亭主と兄妹は 欲望の虜になって 出掛けようとします




    「 今からでは 夜に なってしまいますよ 

      先様に ご迷惑が かかりますよ やめましょうよ 、、、、 」





      三人の 変な言い方に 戸惑いながら 女房は言います





    「 なんだとぅ 行くと言ったら 行くんだ

      お前にも 色々 運ばせるからな 付いてこい ! 」





      意見された 亭主は 逆上して 


      女房の手を掴むと 子供達を従え 


      また 森の奥に出掛けました






    「 帰る時 目印を付けてきたから 

      今度は 迷わないぞ 

      急げ 日が出ているうちに着くんだ 」





    「 片っ端から 持ち帰ろうぜ 」





    「 けけけっ たのしみ~ぃ ♪ 」









      明らかに おかしい


      女房の 漠然とした不安は 


      明確な 恐れになりました










 
       続 く