人生の断片 幸せ 人の 幸せの 量は 決まっているのかな それなら わたしは 十分 幸せだったから 誰かに 残りの 人生分を あ げ た い 病床で 彼女は つぶやいた もっと 貪欲に ならなくちゃ そう 言いたかったけれど 彼女は そういう 人 言葉を 飲み込んだ 病室に 射し込んだ 残照が 横顔を 彩っていた 光と影が 彼女を 白い闇に 浮かび上がらせた