俺は 神様に
愛されているのかい
暗く 据えた 臭いのする
風の 吹きだまりで
寒さに 震え 犬のように
寝転がっている
腹を 空かせ
財布には 小銭が 少し
酒瓶には スピリッツが あとわずか
俺は このまま 朽ちて 行くのかい
マ マ
天国って どんな所だい?
神様 教えてくれないか
俺は 天国に 行けるのかい
もっとも
期待は しちゃいないけどさ
教会には 子供の時に 行ったきり
遠くから 誰かの がなる
陰鬱な ブルーズが 聞こえる
せめて ゴスペルに しちゃくれないか
こんな 俺のために
咳き込みながら
夜空を 見上げる
ブルームーン が
俺を 見下し
眺めて やがる
今夜は ブルームーン