イギリス・ケンブリッジ日記 -36ページ目

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

その1(ローマ門~ヴァザーリの回廊)
その2(ヴェッキオ宮・前)
その3(ヴェッキオ宮・後)
その4(サンジョバンニ洗礼堂)からの続きです。ネタバレ注意です。

サン・ジョバンニ洗礼堂のあと、舞台は別のところに移るわけですが
(そちらは「第二の都市編・その6」に続く、カテゴリ全体はこちら
一応後半にフィレンツェがまたちょっと出てきます。

そこが観光地的に王道の、「サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂」、またの名を「ドゥオモ」。
フィレンツェのランドマーク的な教会です。

「ああ、ここは見た見た」と覚えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。


ファサードはこんな感じ↓
イタリアンカラー、白・赤・緑の装飾らしいけど、初めて見たときは派手だなあ~とちょっとびっくりしました。


でも意外なほど中はシンプル。天井も壁も白。

床のモザイクはけっこう凝っていて、



日没までの時間を表示する時計があったり、


ミケリーノ作の『詩人ダンテと「神曲」へのオマージュ』があったり。



それより、この大聖堂で特に目を引くものといえば、ドームの内側の天井画ですよね。

ヴァザーリとその弟子が描いたフレスコ画です。


「最後の審判」のシーンが描かれてます。


インフェルノを読んだせいで、ついつい地獄の描写に目がいってしまう^^;

・・・これで、フィレンツェのインフェルノ縛りの写真は終わりです。


ここからはおまけで、短い滞在の中、なぜか高いところに上りまくったので、
それぞれのタワーからどんな景色が見えるのかをご紹介。


1)ジョットの鐘楼


ガイドブックで頻出のこちらの景色が見えます。
(てっぺんに着いたら曇ってたという…)


この記事の最初のドゥオモの写真も、鐘楼の中腹あたりから撮りました。
ドームと街並みをセットで写真に収めることができるのでおススメです。


2)ドゥオモのクーポラ

写真に写っていたドームの方にも上がれます。
当たり前だけど、逆にジョットの鐘楼を撮ることができますね。


ドーム内側のフレスコ画、最後の審判を間近に見られる利点もありますが、混んでいると立ち止まらずに歩くことを求められ、あんまりゆっくり見られないかもしれません。


3)ヴェッキオ宮のタワー

ドゥオモやジョットの鐘楼をちょっと引いたところからセットで眺められます。
サンジョバンニ洗礼堂の屋根もギリギリ見えていますね。


ここは、アルノ川の景色も割と近くに見ることができて個人的にはお勧めです。


ヴェッキオ橋のあるあたり↓


4)ミケランジェロ広場

ここも、フィレンツェの旧市街全景を撮られる人気スポット。
バスで来ることになると思いますが、以前ふれたとおり、チケットにはお気をつけください。


残念ながら、工事のクレーンがいいところを邪魔するように入っちゃう…数か月したらなくなると思いますが。

こうしてみてみると、そうだな…省く必要があるとしたらドゥオモのクーポラは上らなくてもいいかな。けっこうしんどく感じたし。
ヴェッキオ宮のタワーもマストではないかも、アルノ川を入れた景色はミケランジェロ広場からでも一応撮れるので。

てか、アルノ川が茶色くてあんまり綺麗じゃないんだよね。この時たまたまなのかな。
ガイドブックの写真も茶色かったし。
ホテルやカフェを選ぶのに、リバービューにはこだわらなくて良さげですね。




以上、フィレンツェについてでした。

その6はこちら。
その1(ローマ門~ヴァザーリの回廊)
その2(ヴェッキオ宮・前)
その3(ヴェッキオ宮・後)からの続きです。ネタバレ注意です。

ヴェッキオ宮を脱出したラングドンとシエナ、今度は盗まれたダンテのデスマスクが隠されている場所を探しにいきます。
ごたごたあったうちにその隠し場所に関する暗号を入手していたので、、
解読に必要な情報を収集すべく向かったのが、「ダンテの家」と「ダンテゆかりの教会」(サンタ・マルゲリータ教会っていうのかな)。

…ここは、そんなに見どころありそうじゃなかったので、割愛しちゃいました。
各種ガイドツアーではこの教会もきちんと立ち寄って、ベアトリスへの恋の短冊書き(?)みたいなこともちゃんとやってるみたいですけど。
もう1日あったら行きたかった~。


・・・で、ラングドン、そこで得た情報からピキーンと暗号を解き、マスクを探しに行ったのが…

サン・ジョバンニ洗礼堂。


フィレンツェのランドマークともいうべき大聖堂=ドゥオモの傍らにあります。

上の写真だと独立した建物感がわからないので、鐘楼に上って撮った俯瞰図がこちら↓


8角形の、比較的小さな建物です。
ちなみに私のプライベートレッスンのマリア先生、若かりし頃一人でフィレンツェを旅行していた際イタリア男につきまとわれ、そいつを撒くためにこの洗礼堂に入り、1時間籠って男がいなくなるのを待ったんだとか…かわいそう、中に何もない建物なのに

ラングドン達が来た時間は、観光客向けの公開時間帯ではなく。
で、どうやって入るかというと…

この天国の門から入るんです。仲間の手引きで開いてる設定で。



小説では、この天国の門を囲う鉄の保護柵が門扉のようになっており、南京錠でロックする構造のように書かれてましたが、そんな扉の形してなかった…。
何人たりとも近寄れないよう、厳重に囲われておりました。


門自体はレプリカ、本物は美術館にあるらしい。
旧約聖書の場面が掘られたパネルが美しいと絶賛されているらしいけど、聖書のエピソードを知らない私には残念ながら価値がさっぱり…


この門のデザインコンテストで優勝した作者は当時23歳だったとのこと。
そしてその作者の顔がこの門にあるということで、ガイドブックを頼りに写真を撮り(おそらく下の写真の左側)、

「あれ…老けてるな…」と思っていたのですが、


小説を読み直したらこの制作に20年以上かけてるらしいし、実際に着手したのもコンテストからけっこう経ってたみたいで、完成したころには70代だったのね。それでか。

で、小説はこの門からこっそり中にはいるわけで。
我々は正規の入場口から入りました。


天井には、「最後の審判」をはじめとする、これまた聖書のエピソードをモチーフとしたモザイク画が。


イエスの左手側は地獄行き。食べられちゃってる…。


他の観光客は、「ほら、あの絵は○○の…」とか言いながらじっくり見てました。



床にある8角形のタイル模様。これが昔は洗礼用のでっかいプールのようになってたのね。



で、現代の洗礼のための水盤は、天国の門の裏側から向かって右側にあるこちら、


確かに蓋がされており、かつ壁には戸棚のようなものがありますね。



ここで無事にダンテのデスマスクを発見し、そこに隠されていた次なる暗号を見つけ、
二人はフィレンツェを離れ次の目的地に向かうわけですね。

その5に続きます。


その1(ローマ門~ヴァザーリの回廊)
その2(ヴェッキオ宮・前編)からの続きです。ネタバレ注意です。


「この泥棒!」と警察に突き出されそうになったラングドンとシエナ、警察が着く前になんとか逃げ出します。

出口は包囲されていたので、向かったのがこちらの『地図の部屋』。


部屋の真ん中に巨大な地球儀。壁は1550年代に描かれた地図で囲まれています。
何気に日本の地図もありますよ。




もともとはこちら収納部屋。壁はすべて戸棚になっているのです。
よく見るとほら、あちこちに蝶つがいが。


そう、目指すはアルメニアの地図です。ARMENIA。あるみーにあ。




よいしょ…っ


じゃーん!ほんとに隠し通路があった!


ツアーではこの扉を通って奥へ行けるんですよ。大興奮です。

この先は3つの通路に分かれていて。

ラングドンの追手たちは、そのうちの真ん中を進み、バルコニーに出て、さらに奥の小部屋に行き止まります。

その小部屋がここ。




天井はこんな変な絵で飾られてます。なんか四肢切断みたいな…
これ、そのものずばり「グロテスク様式」ってことで当時流行ったらしい。




この部屋には小窓があり、
誰か忘れたけど、あるメディチ家当主の奥さん(ビアンカさん)が五百人広間の旦那さんの様子を除くのに作られたものなんだとか。


確かに格子の隙間からホールが見下ろせます。あの痛い像が見える。



で、追手は「くそう~!どこ行った!」と地団駄踏むわけですが、

それより少し前、ラングドンは3つの通路のうち左側の上に上る階段を選択、
建物模型のある小部屋から、五百人広間の天井裏へと忍び込んでいました。


ここでフランチェスカさんより。

「この通路から天井裏に出られて、かつその天井裏を横断して反対側にある階段にたどり着ける、というのは完全なフィクションです。実際はここから天井裏には行けません。その天井裏に続く階段は一つだけ、こことは違う場所にあります。その他には何もないのです」

そうか~

というわけで、一つだけある本来の階段から上がった天井裏がこちら。


思ったよりせまく、見通し悪い・・・
私のカメラ広角じゃないので、あんまり全体を撮れない。

ここから奥に向かっていくら進んでも、他の部屋に続く扉とか隙間のようなものは一切ないんだって。「ナッシングよ」って。


なお、下を覗くと五百人広間の天井が見えますが、


小説に描かれていたカンバス(布?)は存在しないんですと。そうか~。



で、小説の世界では、この天井裏を苦労して移動中、結局追手に追いつかれてすったもんだのあげく、なんとかかわして反対側にたどり着き、秘密の階段を下り、そしてこの↓ドアから無事脱出します。


実は実際のツアーでは、このドアがスタート地点。
ここから建物の中に入って階段を上がるんですが、その階段は直接屋根裏には通じていないんだな。ここもフィクション。



この、メディチ家の人たちが人目を忍んでこっそり外に出るために作られた小さなドアを出て、二人は写真奥の方向に逃げていくのでした。

その4につづく!

前回、その1(ローマ門~ヴァザーリの回廊)からの続きです。ネタバレ注意です。

次の舞台はヴェッキオ宮。
かつてのメディチ家の居城であり、旧フィレンツェ共和国の庁舎としても使われ、
今も市庁舎として利用されているところ。美術館も併設されています。


ちょうどこちらの小説に出てくる場所を巡るツアーがあり、2日前に申し込んだにもかかわらず予約がとれ、参加することができました。

『The Places of Inferno』

結論、ほんとに参加してよかった!!

英語だけですが、ガイドのフランチェスカさんの説明、ネイティブスピーカーではないので却って私たち日本人にはわかりやすい。
イタリアなまりもあまりなく、ゆっくりはっきり、ユーモアを交えて説明してくれてとってもよかったです。

↑ダンテの肖像画で見られる服装について説明中。
ダンテは当時詩人だけでなく政治家でもあり、prior(旧フィレンツェ王国の執政官)を務めたので、このprior用の服を着ていた当時の姿が多く残ってるんだそう。

※ちなみに、
このほかにも、ウフィツィ美術館の「ヴァザーリの回廊を巡るツアー」とか(これも面白そう…!)
旅行会社主催の一日徒歩ツアー、
これとかこれとか
検索するといろいろ出てきます。またいずれ日本語版ツアーも出てきそうですね。


では、ヴェッキオ宮での舞台、写真が多いので分けて、前編です。

ヴァザーリの回廊からヴェッキオ宮に到着したラングドン。
回廊から続くドアを開け、この2階にある小部屋に出てきたものと思われます。


なお、ツアーの最初で、フランチェスカさんがこう言います。

「インフェルノの冒頭に、小説に出てくる場所はすべて実在する、と書いてありますが、インフェルノはフィクションです。実際にはあり得ないことが書かれています」と。

この回廊もその一つだそうで…。
まず、このドア、当然ながらしっかり南京錠のようなもので施錠されています。
「私の持っているこの鍵束の中にも、ここを開ける鍵は入ってません!」とのこと。

もちろんウフィツィ美術館側にもドアがあり、当然施錠されており、小説の中のように、難なくピッティ宮からこのヴェッキオ宮までするする到着することは不可能だそうで。
まあそうだよね~。


・・・で、その辺は置いておいて、

ラングドンとシエナは、この後『五百人広間』に移動します。

議事堂的に使われていた大広間で、1494年に建てられた後、コジモ1世がヴァザーリに命じてさらにゴージャスに改装させたんだそう。


このホールの一角には、ラングドンが思わず目をそむけちゃう、「見るからに痛い」ヘラクレスとDiomedesが戦ってる像が。


この写真じゃよくわからないけど、組み合って逆さに抱えられてる人、もう一人の大事なところをギュッとつかんでます…。


見上げると格子状の天井も絵画で飾られゴージャス。

天井の真ん中には、普通はキリストとかマリア様とかがいそうなものだけど、
ここではコジモ1世が自分の肖像画を飾らせたんだって。

ナルシスト・・・?



で、ラングドンたちのヴェッキオ宮訪問の目的はこの絵↓


ヴァザーリ作の、『Marcianoの戦い』(地名の呼び方わからず)。

小説でも書かれてましたが、この絵の下に、レオナルド・ダ・ヴィンチが1504年に書いた
「Anghiariの戦い」という絵が隠されているらしいのです。
当時ダヴィンチは実験的な技法をどんどん試みていて、この壁画をワックスを混ぜた絵具で描き、そのせいでほどなく劣化してしまって。
コジモ1世はいくらダヴィンチの作とはいえ我慢ならず、ヴァザーリに新しい絵を上描きするよう命じたそう。
しかし巨匠の絵を塗りつぶすのは忍びなかったヴァザーリ、苦肉の策で、ダヴィンチの絵の上に少し隙間を開けて板で多い、1563年、その上に自分の絵を描いたのだとか。

昨年の調査で、その3センチだか5センチだかの隙間にカメラを差し込みそこにある黒いインクを確認して、その成分がモナリザに使われているインクと同じだとわかったらしく
(フランチェスカさんは「うーん、それもどうなんだか^^;」みたいな表情してた)
調査団はさらに調べさせてくれとヴェッキオ宮に依頼しただけど、冷たく却下され、結局調査はそれ以上進まずはっきりしない状態なんだって。

まあそれも当然、この壁画が修復中みたいな状態になったら、観光に大打撃でしょう…インフェルノブームの今が絶好の稼ぎ時だろうし。

というわけで余談が長くなりましたが、ヴァザーリのこの絵。


そこに、「探し求めよ、さらば見つからん」的な意味の言葉、「CERCA TOROVA」が描かれてるのです。
シエナは肉眼でも「見えた!」って言ってたけど、いや・・・見えないわ。無理だわ。


ズームズーム…で、二つの小屋の右下、兵隊さんたちが持っている三角形の緑の旗に…


はっきりではないけど、一応文字が描いてあるのはとらえられた。
私のカメラではこれが限界でした…。


そして、小説ではこのあと、2階の美術館にあるダンテのデスマスクを探しに行きます。


2階のバルコニーから見る広間。




小さな部屋に、ありました、ダンテのデスマスク。



でもね、これもネタばらし聞いちゃったんだけど。

このデスマスクは、ちゃんとダンテの死顔からとった本物ではないんだって。

ちょっと詳細は忘れちゃったけど、ダンテの追悼のために作られたマスクのコピーだとかで、
「だって、よく見ると目が開いてるからね…」とフランチェスカさん。

確かに開いてる…。


小説では、このデスマスクが盗まれていて、その窃盗の容疑者となったラングドンが、
逃走しながらこのマスクを探すことになります。

その3につづく・・・

先日行ってきた、フィレンツェの振り返りです。

何度も言っててしつこいですが、『インフェルノ』の舞台をこの目で見たい!ということで、
ヒースロー空港からの直行便で2時間、大体1.4日間滞在の弾丸旅行をしてきまして。
旅の思い出に、そこで巡ったロケーションを記しておきたいと思います。

なお、こちらでは物語の肝心な謎にせまる部分は書かないようにはするものの、
話の流れや主人公がたどった道筋については思い切りネタバレしてしまうので、
これから小説を読もうと思ってる方は読まない方がいいと思います。
読み終わったらまた覗きにきてね。

『この作者のトンデモ小説は読むことないわ~』という方は、どんどん読んでいただければと思いますけど、大体意味が分からないエントリーになっているかと…写真でフィレンツェの雰囲気を楽しんでいただけたらいいのですが、ごめんなさい。


一応、公式っぽいあらすじはこちら↓

【物語】
ハーヴァード大学の宗教象徴学教授ロバート・ラングドンは早朝、病院のベッドで目を覚ました。窓の外に目をやると、ヴェッキオ宮殿が見える――フィレンツェだ。ラングドンには一昨日の夜からの記憶がなく、自分がイタリアにいるわけもさっぱりわからない。医者は、銃弾が頭をかすめたために脳震盪を起こして一時的に記憶障害が生じたのだと言う。ところが、そこへ銃を持った女が現れ、医師を撃ち殺す。ラングドンは居合わせたシエナという若い女医に助けられて銃撃を逃れた。なぜ自分が狙われたのか、ラングドンには思いあたる節がない。するとシエナが「あなたのツイードのジャケットから偶然見つけた」と言って、小さな円筒の容器を取り出した。振ってみると、先端が光り、ある有名な絵が映し出された。ボッティチェルリ作〈地獄の見取り図〉――『神曲』の地獄を描いた絵だったのだ……。

(以上、こちらのページより引用)

日本語版は11月28日発売だそうです。上下巻、3780円。
イギリスではハードカバーでも6ポンドで買えたんですがね…


というわけで、以下ロケーションネタバレ記録が始まります。ご注意を。
全体はこのカテゴリにまとめております。











小説に出てきた順番に沿っていきます。まずはその1、

フィレンツェ修道院、ローマ門⇒ボーボリ庭園⇒ヴァザーリの回廊 編。
観光地レベル的には、はっきり言って地味です…。インフェルノ読んでなければ普通は行かないかと。この後はもっとメジャーなとこへ向かうんですけどね。

■フィレンツェ修道院

プロローグにて。物語は自らを「シャドウ」と名乗る人物が、尖塔の上から身を投げるシーンから始まります。

写真の二つの塔のうち、左のとがってるやつ。
修道院に近づいたら建物の陰で尖塔が全然見えなかったので、ヴェッキオ宮のタワーから撮りました。

これも高いところからのアングルなので、あんまりスケール感わからないかもですが、
こんなところから飛び降りられる気が全然しない高さです。

大聖堂(ドゥオモ)との位置関係はこんな感じ。


このプロローグの後から場面が変わり、冒頭のあらすじの、ラングドンのストーリーが始まります。


■ローマ門(Porta Romane)

追手から逃げるラングドンとシエナが、この門のある通りから旧市街に入ろうと試みたけど、実際着いてみたら大掛かりな検問が。
敵側について自分たちを追っている憲兵隊によるものだと知り、突破を断念します。



フィレンツェは昔城壁に囲まれており、この門はその名残なんだそう。



■美術学校

ローマ門に近接する美術学校の敷地内から、塀を乗り越えてボーボリ庭園に忍び込みます。

確かに美術学校は工事中でした。簡易トイレはなかったけど。



■ボーボリ庭園

こちら、フィレンツェのメジャーな観光地、“ピッティ宮”の付属ガーデン。
入場料10ポンド払って、宮殿内や併設の美術館は目もくれず、庭園だけみてきました…。
ちなみにローマ門側は出口しかなく、入り口は宮殿と共通の一か所だけ。


ラングドンたちが美術学校から庭園に侵入したのがこのあたり、楕円の噴水池があるところで、確かに中央には柑橘系の果物の鉢植えがたくさん並んでました。


↑この噴水池の奥に、めちゃくちゃせりあがってる坂道があるの、おわかりでしょうか。

これが糸杉の道、「The Isolotto」。
ラングドンたちはここを通って宮殿側にアクセスするんだけど、こんな急勾配なの!?想像と違った。滞在時間を読み間違えた。


これは登り切って上から振り返った図ですが、これ駆け上がったら死にそうでしょ…
なんか、杉の木立のせいで、日本の神社に続く参道のようなイメージです。

で、このメイン通路を歩くと、二人を追ってきている“ラジコン偵察ヘリ”に見つかっちゃうからってことで選んだのがこちらの側道(?)、


確かに、トキワガシの垣根で覆われた小道が、メインの道の両脇に走ってました。



そこから丘を登り切ったところにある、ポセイドン像のある噴水を通り過ぎ、


ピッティ宮殿方面に向かって丘をまた下りていくと、円形競技場に囲まれた、オベリスクと「巨大なバスタブ」があります。


奥の大きな建物が、ピッティ宮です。

で、ラングドンは宮殿の出口から観光客に紛れて出られるかな~と期待してたんだけど、そこにも追手の憲兵たちがわらわらいたもんで、慌てて逃げる。

向かう先は、オベリスクから宮殿を見て向かって右手方面、職員駐車場のある方向です。
このヘンテコな「忠臣バッコの彫像」を目印に進んだら、


ありました、「The Buontalenti Grotto」。なんて読むのか不明。
グロットは、洞穴とかいう意味です。
洞窟のようなしつらえの三部屋らしいけど、読んでいて一番イメージがつかなかったところ。


えっ、思いっきりフェンスがあるじゃん。全然中に入れないじゃん!
そう…インフェルノはフィクションだからね…小説の世界には、このフェンスもネットも存在しないのよね。

フェンスの隙間から中をうかがうとこんな感じ。鍾乳石と彫刻の融合ってどういうことだろうと思ってたけど、なるほどーこれか。

そういえば「グロテスク」の語源ってこの建物だって。


で、庭園からの脱出口となる灰色のドアは…これ?


いやいや、全然取っ手ついてるね!
ここはこちらからは開かない、鉄壁のガードとなっているはずでしたが、実際はこの後職員の人が普通に出てきました…ただの通用口っぽい。

小説ではシエナの機転でガードを突破し、ピッティ宮に侵入します。



■ヴァザーリの回廊

ピッティ宮からのラングドンたちの逃走経路。

1564年、当時のメディチ家当主コジモ1世が、住居であるピッティ宮から、執務オフィスであるヴェッキオ宮まで移動できるよう、建築家ヴァザーリに命じて作らせた回廊です。
メディチ家の人たちだけが、下々のものに煩わされることなく、安全に行き来ができたんだそうで。

橋のように、高いところを通る歩道橋的なものが、ピッティ宮から伸びて…



有名なヴェッキオ橋の二階を通り…


逆方向から見たヴェッキオ橋。確かに二階に通路がありますね。


で、そこからさらにアルノ川沿いに続いて、途中で直角に折れ、↓下の写真の右側、かの有名な「ウフィツィ美術館」に入っていきます。


そして、美術館からさらに横断した先に続くのが、ヴェッキオ宮!


ラングドンとシエナはこの回廊を通って、目的地のヴェッキオ宮に難なく到着。
でもそれもフィクションだってこと、教えてもらっちゃったんだけどね…

その内容は、次回その2、ヴェッキオ宮編に続きます。

(くどくってごめんなさい。だって思い出があふれてさ・・・)