サンデーローストの、Carveryって? | イギリス・ケンブリッジ日記

イギリス・ケンブリッジ日記

2011年8月末より、約2年半ケンブリッジに住んでいました。
2014年3月に帰国しましたが、イギリスに旅行した際などにまだ更新中。

こないだの日曜日は、ひさしぶりの快晴でした。


とはいえ、簡単に日帰りできるところへは行き尽くしてしまった感あり。

買い物も最近しすぎてるし・・・汗



というわけで、ランチだけでも食べに出かけるかあ、と、ドライブがてら旦那さんの職場のある町、ロイストンまで行ってきました。


食事がおいしいと評判のパブがあり、そこを目指して行ったんだけど…

入ったらお店の人、


 「I'm sorry, fully booked today.」


えええー、昼なのに??予約が必要なの!?

パブなのにあなどれんな・・・



しかたなく、同じロイストンで一番古いパブ、宿泊設備もついてる、「The old bull inn」へ。


すっかりサンデーローストの気分になっていた我々、メニューにはなかったけどあるかどうか聞いてみました。


ちなみに、サンデーローストってのは、イギリスの伝統的な料理で、ローストした肉と野菜とヨークシャープディングなどを一皿に盛り、グレイビーソースをかけたものです。

サンデーといいつつ、毎日提供しているパブも少なくありません。

日曜日はこれを家で作るという家庭もけっこう多いみたい。



幸いにもあるということで、カウンターにて注文。


サイダー(シードル)を飲んで料理を待ってたら、しばらくして店のおじさんが


「When do you have dinner?」


と聞いてきた。え?ディナー?


・・・ああ、そうだった、イギリスの労働者階級(失礼)は、お昼ご飯をdinner、晩御飯をtea っていうのよね、本で読んだわ。


でも、え?ランチいつ食べるかって?


旦那さんが、ナウ!って答えたら、オーケーと下がっていくおじさん。


なんでそんなこと聞いてくるんだろう??

しかも、料理はこない。


・・・あれ??と思ってたら、別の女性がやってきて、

「カーベリーはこっちよ、ついてきて」みたいなことを言った。


ついていくと、そこには、レストランエリアの一角にビュッフェのようなカウンターがあり、

シェフがお肉を切り分けてくれて、野菜は自分で好きなだけ盛る、というスタイルだったのです。


ああ!これか!


旦那さんが注文した時、carveryにするか?みたいなことを聞かれたそうで、イエス、といったものの、carveryって何かわかってなかったんですよね。


お店の人は、こいつらcarveryにするっていったのに、何で取りに行かないんだろう…と不思議に思って声をかけてくれていたのでしょう。


辞書にもありました、


carvery=客の好みに応じて肉を切り分けて出すレストラン


もし、注文時にCarveryにしない、と言えば、お肉は何がいいか聞かれて、適当に皿に盛ってきてくれたんだと思います。



サンデーローストのお肉は、ビーフ、ターキー、ポーク、ハム(ガモン)から選べます。

野菜は、イギリス料理のマストアイテム、ゆでたカリフラワーとかニンジンとかジャガイモとかグリーンピース。

あと、スタッフィングボールは、なんかよくわからない、スパイスのきいた、小麦粉団子みたいなもの。お肉も入ってるのかな、あれ。



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ここのグレイビーソースは、まるであんかけのようにドロッとしてました。めずらしい。


グレイビーは、お肉を焼いた時の肉汁をもとにつくるソースらしいけど、

たいてい、なんだかちょっとソースにしては塩気も風味も物足りない気がするんですがどうでしょう。


あとここのヨークシャープディングはおいしかったなあ。

プディングといいつつ、言ってみたら分厚めに焼いたシュー生地の皮みたいな、あんまり味のしないパン?なんですけど、ここのはしっとりバターの風味がして美味だった。


お目当てのパブではなかったけど、なかなか美味しかったです。



イギリス・ケンブリッジ日記-image


こういう、パブとレストランが一緒になった大きいとこだと、サンデーローストのカーベリーやってるかもしれません。あったらぜひお試しを。


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なお、ここはパブでしたが、我々も何度か、シェフがお肉を取り分けてくれて、野菜やソースは自分で好きなだけ盛るというスタイルのレストランに行ったことあります。


ひとつは確かヨークで、あともう一つは、旦那さんの上司のご家族といったこちら↓(多分)。


Toby Carvery


チェーン店の、いわゆるファミレスです。

ベッドフォードという町で、ケンブリッジからはちょっと離れているんだけど・・・

でも、ランチとして食べるとすごく安くてびっくりしました。

家族連れにはかなりおすすめ。


5歳のミアちゃんは、巨大なヨークシャープディングのくぼみになみなみとグレービーを注いで、スープとして楽しんで、そのあと決壊してお皿の上が海のようになってたな・・・。




・・・・・・・・


おまけ、ロイストン(Royston)の町の写真いくつか。



街の由来になった、Royse stone


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主要な道路が交差する地点の宿場町として栄えたらしい(近くに立ってた看板より)。



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12世紀に造られたセント・ルチアの十字架が載っていたロイズ・ストーン、いまは、


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上がくぼんだ、ただの大きな石・・・



車を停めたそばにあった教会。


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このお墓、


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「ゾンビ映画とかに出てくる感じ!」と写真撮ってしまった、罰当たりドクロ



しかし、こんな寒い時期になっても、芝生が青々しているイギリス。不思議ですよねえ。


そして真っ昼間であっても、影が長ーくなる陽の低い冬…DASH!