認知症、「音」で防げる可能性 塩野義製薬など6社が「ガンマ波サウンド」活用で連携

これは40Hzの音波を照射すると認知症が軽減するという。

音波ばかりかヒカルでも効果があるともいう。

大元はMITの中国人でシオノギ製薬は音波を変調して改良をしたという。

アメリカで発明し日本人が改良したといういつものやり方だ。

 

 

塩野義製薬(大阪市中央区)とピクシーダストテクノロジーズ(東京都千代田区)は、薬に頼らず認知症の予防や認知機能の改善ができる社会の実現を、異業種連携でめざすと発表した。「ガンマ波サウンド」という音を使うことで、日常生活を送りながら認知機能を改善できる可能性があるという。NTTドコモや三井不動産など4社がパートナーとして参加し、この音を活用した認知機能ケアにそれぞれ取り組む方針だ。(副編集長・竹山栄太郎)

目次

「40Hzの音」がカギ握る?

テレビやラジオの音声を変調

スマホで、高齢者住宅で…社会実装へ業種超え協力

「40Hzの音」がカギ握る?

塩野義製薬は、新型コロナウイルス感染症の治療薬「ゾコーバ」の開発で知られ、製薬企業からヘルスケアサービスを提供するHaaS(Healthcare as a Service)企業への変革を掲げている。一方、ピクシーダストテクノロジーズはメディアアーティストの落合陽一氏がCEO(最高経営責任者)を務める筑波大発のベンチャーで、音や光、電波などの「波動制御技術」に強みを持つ。

国内の認知症高齢者は、団塊の世代が75歳以上になる2025年に700万人に達するとも言われる。両社は薬ではなく、五感の刺激を通じて、生活に溶け込んだかたちで認知機能のケアができるサービスの開発に取り組んできた。一般社団法人ウェルネス総合研究所が4月18日に開いたイベントで、共同研究の成果を発表した。

イベントでは両社の発表に先立ち、脳の研究者である杏林大学名誉教授の古賀良彦氏が講演。古賀氏によると、米マサチューセッツ工科大学の研究で、40Hz(ヘルツ)周期の断続音をマウスに聞かせると、認知プロセスで生じる脳波「ガンマ波」が発生し、アルツハイマー型認知症と関連の深い「アミロイドβたんぱく質」が減ったり、空間記憶が改善したりする結果がみられたという。

古賀氏はSDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」の観点からも高齢者の脳の健康維持が大切だと指摘したうえで、「認知症は人のウェルビーイングにとって最大の問題で、脳を積極的に活性化する一つの大きなカギが40Hzの波だ。取り組みはまだ緒についたばかりだが、安全性や効果を検証すれば認知症予防に有用な手段になるのではないか」と述べた。