武満徹はまだ私が大学生だった頃、現代史手帳からだったかから知った。

私が青二才だった頃、七重だけを知り音楽は知らなかった。

だがその時のギター部の部長、君島さんは熟知していた。君島さんは大学の学生寮に

10年も住んでいる猛者だった。青白い小柄な人でギター部をまとめ上げていた。

その頃のギター部には先輩の石田さんや同級生の秋草や内田がいっぱしの演奏をしていた。特に秋草はアルハンブラ宮殿の思い出に

かけては抜群のテクニックを持ってた。

その武満徹は雲の上の人で

おでこが広く目が大きい火星人顔の小柄な作曲家だった。

その武満徹のノスタルジアを小澤征爾が指揮をとったのがこれ。

 

 

武満徹は日本の曲を作曲していたが

小澤征爾が日本を素材にした話は聞いたことがない。

日本人の感情がなかったという点では小澤征爾も火星人のようなものだ。

 

日本人の感性を持ちながら日本を代表している詩人は金子光晴だ。

金子は日本を代表するとはいえ、外国には知られなかった。

 

小澤征爾には日本人の感情が見られない。

それなのに外国人は理解されることはもちろん、日本人にも理解されている。

 

訳がわからない。