興味深いレーザーによる前立腺肥大治療法を知った。

その解説がここにある。

 

一部転載:

経尿道的レーザー前立腺切除術(HoLEP)

尿道から内視鏡を挿入し、ホルミウムレーザを照射します。肥大した前立腺の内腺と外腺との間を剥離し、内腺のみをくり抜きます。くり抜いた内腺は、膀胱の中で砕いて、吸引して体外へ取り出します。

レーザーで内腺をくり抜く ミカンに例えると、皮から実を剥がすように切除

  • 巨大な前立腺に対しても施行可能
  • 手術は全身麻酔もしくは腰椎麻酔で約90分程度
  • 手術後の痛みが少ない
  • 出血量が少ない
  • 入院期間は約4~7日間程度
  • 再発が極めて少ない
  • 前立腺組織の病理診断(がんの評価)が可能
  • 排尿障害が強く、前立腺肥大症を根治的に治療したい方へ推奨
  • 止血を十分にすれば抗凝固薬内服の方にも可能

経尿道的前立腺切除術(TUR-P)

尿道から内視鏡を挿入し、内視鏡の先端に装着した切除ループに電流を流し(電気メスと同じ)ます。肥大した前立腺を少しずつ削るように切除し、多数の組織片として回収します。

電気メスで内腺を削り取る、実の部分を直接切除する

  • 30年以上前から施行されている手術法
  • 巨大な前立腺肥大症には不向きで、大きい前立腺肥大症の場合、手術を2回に分けることがある
  • 手術は全身麻酔もしくは腰椎麻酔で約2時間程度
  • 前立腺の大きさにより手術時間が延長しやすい
  • 入院期間は約4~7日間程度
  • 多くの病院で対応可能

経尿道的レーザー前立腺蒸散術

尿道から挿入した内視鏡の先端からレーザーを前立腺組織に照射し、肥大した前立腺組織を蒸散する手術です。

レーザーを照射して蒸散する

  • 手術は全身麻酔もしくは腰椎麻酔で約90分程度
  • 出血が少ない
  • 手術後、組織が腫れるため尿道カテーテルを挿入することがある
  • 入院期間は約4〜7日間程度
  • 止血効果が強いため抗凝固薬内服の方にも可能
 
広く知られているようでたくさんの動画もある。