かっては法則と言われれば私は羊のように大人しく従っていた。

高齢になった今ではそんなことはない。

 

しかし今では教える方も教条的な無味乾燥な教え方をしていないようだ。

 

広島大学では熱力学の法則をこのように教えている

 

 熱力学第0法則 物体間の熱平衡は温度により表される。

 熱力学第1法則 内部エネルギー変化=加熱+仕事,としてエネルギー保存則が満たされる。

 熱力学第2法則 ある種の巨視的な変化は不可逆である。

 

第0-2法則により,平衡状態について熱力学温度目盛とエントロピーを定義することができ,

不可 逆過程に関する第2法則の一つの表現となるエントロピー増大の原理が導かれる。

 

熱力学の法則を説明するのに

不可逆過程の概念を持ってきたぞ。

しかも”ある種の巨視的な変化”と曖昧な言葉を持ち出してきた。

 

この熱力学の法則は一般的な法則であるはずだ。

それではビッグバン以降の宇宙の膨張を説明できているだろうか?

そうは思えない。

宇宙は誕生以降138億年経った今、熱平衡に達しているのか。

宇宙の内部エネルギーって何か? どこが内部なのか?

ある種の巨視的な変化とは膨張宇宙を指しているのか?

 

宇宙の膨張は不可逆と言い切っているが

説得力はない。

 

サイクリック宇宙モデルでは可逆的にもみえる。