先進波と後退について調べてみた。

なんということはなかった。

 

要は電子が走っている場合、加速されている場合、

その周囲には電磁波を放出する。

 

この現象を考えるときに、電磁波=静電ポテンシャル+ベクトルポテンシャル

を電子のそばにある電磁波と動いて走っている電子の電磁波は

原因と結果の関係があるので時間差がある。

夜空の星を見た時に見える遠くの星、130億年離れたところにある

星と地上でこれを眺めている星の間には130億年の時間差があるのは

典型的な例である。

私たちが夜空で見ている星が後退波と呼ばれる

光だ。

当たり前のことだがそれ、星の光、を勿体ぶって後退波と呼ぶ。

 

なんでこんな呼び方をするかというと、

物理法則は法則自体は時間の向きを変えても変化しないという

事実があることを深く考える人たち(ファイマンやホイラー)がいて

この時間を逆向きに進む波を

先進波と呼ぶことにしたことが原因のようだ。

 

だからなんということはない、

動いている電子とそれが発している電磁波(実態は電磁ポテンシャルか)

の間に、時間差があり、これを明確に式にしたものが後退波で

私たちはこの後退波にだけ関心を持てば良い。

 

悩む必要はなかったので一安心。

 

考えてみればこの辺の式を使った詳細は大学院の入試の時に

使いこなせることが必要だった。

竹山説三の電磁気学現象理論という優れた教科書があった。

今では本はほとんど始末したので見つけられないが。

わけもわからず、やっていたのだが。