一月のこんな寒い時でもおいしい筍が収穫できるなどというのは
ありえないと思った。
わたしがタケノコ掘りを経験したのは春になってからだった。
筍は早春の旬の味覚だった。
おなじ、この寒い時期にいちがりができるのはビニールハウスで
灯油を燃やして暖房をしているからだ。
竹林には暖房はない。
それがこの時期の筍は絶品だという。
フェースブックで麦わら村長というイベントリーダーがこの時期に毎日曜日に
かすみがうら市でタケノコ掘りのイベントをやっている。
わたしも朝早く6時半に起きてこのイベントに参加してみた。
奥さんに乗せてもらって集合場所のコンビニにいくと
ちかくの筍林のおばあさんがいうには
やはりいまどき筍はとれやしない。
そうはいいながら麦わら村長にたけのこをほる許可はあたえているようだ。
遅れるとおいていくとまえもっていわれていたので
一時間も早くついてしまった。
始まるのをまって麦わら村長にはなしをきくと
わたしの長靴NGだという。いっておいたというがきいてないぞ。
チカタビか底の薄い靴でないといけないという。
出だしから心がおれそうだった。
この時期のたけのこはまだ小さいので土に隠れていて
そのてっぺんを足の裏で感じてみつけるのだそうだ。
いっしょにいったご婦人Sさんらははじめてなのに
麦わら村長の教え通り竹やぶのなかを足の裏で上手に麦踏みの
要領でつぎつぎと筍のとんがりあたまを探していく。
よれよれの私はとても真似ができなくて
この元気なひとたちのみつけたおこぼれをご好意で
掘らせてもらうも周りの根っこが邪魔をして
この小さいミニ筍を掘るのが二つ目の難関だ。
掘る時間は二時間もないのにすでにふらふらになってしまって
小便がきいろく変化するほどだった。
もうひとり高齢のかたがいてころんでおられた。
竹林といえど油断はできない。
さてみんな(六人くらいか)掘り終わったら
麦わら村長の実家に車で移動してたけのこご飯をたいてもらった。
ごはんにいれるまえにえぐみをとるために
ぬかをたっぷりといれた鍋にほおりこみ
それを細かくきりながらつまみ食いをさせてもらうも
たしかに香りよくうまい。
たしょうえぐみがのこっていても
おいしくあじわったあと少し時間がおくれてえぐみが感じられる。
この時間さ攻撃のために多少のえぐみがあってもきにならないことがわかった。
麦わら村長の専門はかすみがうらのうなぎをおいしくあじわうことらしく
このたれをつくるのと同様の方法でみりんと醤油でつくった薄味のたれを
お米にまぜてきったたけのことまぜて薪の釜でふつふつとたく。
むぎわら村長の勧めで近所の佃煮やに買い物にいくあいだに
たけのこごはんは炊きあがっていた。
たしかにうまく絶品はおおげさではなくおかわりは自分でしてしまった。
自分でよそるので筍をたっぷりいれられた。
楽しい経験だった。
地面にかくれている筍のさがしかたは
わかったが知識に体力がおいつかないので
この真冬の絶品のたけのこはもう味わえないかもしれない。
イベントがおわってみんな龍ヶ崎やら利根川のほうからきたひとのほか
石岡からもきた初めての筍踏みの新名人のご婦人のSさんに
ご好意で送ってもらって無事、帰宅の途にいたった。
下の写真はこのときの様子をから参加した皆さんのfacebookから拝借。
記念写真をとるのをみんなわすれていました。
これはおおきいほうの筍です。
わたしがとったのは小指ほどの大きさ。