風力発電は最もクリーンなエネルギー源だ。

風車には次々と新しい方式ZZが発明されていて人間の知恵には驚かされる。

だが自然の仕組みにはかなわない。

いくら頑張っても勝てない法則がある。

1)

理科年表を見ると風力と高さの関係としてべき乗の法則の公式が書いてある。

VZ = VR (Z / ZR1/n

 

ここで、VZ、VR はそれぞれ地上からの高さ Z m、基準の高さ ZR m における風速を表わす。これまでの観測結果から、地表面の状態と n との関係は次のようになる。

地表面の状態

n

平野、草原

7

森林、高い建物のない市街地、住宅地

4

大都市の郊外周辺、市街地

3

大都市の中心付近

2

 

図 風のべき法則
(風工学研究所編 :『これだけは知っておきたいビル風の知識』より )

 

2) そして

取り出されるエネルギーは

風速の3乗に比例するのだ。

 

この二つの理由からいくら人間が知恵を絞っても

地表の低いところの風車は高い風車には勝てっこないのだ。