ノーベル物理学賞発表の時期が来ると思い出す。

それはライバルたちの競争のエネルギーだ。

私がフェルミ加速器研究所にいた頃エンジニアだったか友達になったテクニシャンだったかのアメリカ人のストーン(もう時効だろう)から聞いた話だ。

そのころは西のスタンフォード線形加速器研究所(SLAC)のバート・リヒター博士と

東のブルックヘブン研究所のサムエル・テインが猛烈な競争をしていた。

それでサムエル・テイン(中国人)がバート・リヒター博士の装置に立ち入った時に

なんと小便を引っ掛けていたのを

目撃したというのだ。

これくらいのエネルギーがないとアメリカでは勝ち残れない。

結局二人はノーベル賞を分け合いことになり

新粒子は二人の意向をとってJΨ粒子と名付けられた。

(Jはテインの中国名の頭文字、Ψはリヒターが反応の形からなずけた)