Prof.Lockdown=Prof.Furguson の世界を動かした論文がこれ。これはImperial collegenoCOVID-19 response team の共同研究。 Prof.Furguson は物理学のヒトで世界を(悪く)変える社会貢献をする大きな仕事をした。彼は疫学者ではなくゼロから方程式を始めたのではないかと思う。 私も同様の趣旨で KEK ILCの若者につくばにcovid-19 TASK Force team を呼びかけたが一人として同意を得られなかった。 流石にイギリスは早い。比べて、日本は遅いだけでなく未知に挑もうという気概がなくい。 これで ILCを主導できるのだろうか? Report 13: Estimating the number of infections and the impact of non-pharmaceutical interventions on COVID-19 in 11 European countries レポート13:欧州 11か国における新型コロナウイルス(COVID-19)の感染者数と非薬物介入の影響の推定 レポート13概要 新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の発生とその中国国外での感染拡大に続き、現在欧州では大流行が起こっています。これに対応して、欧州の多くの国では、前例のない非薬物的介入を実施しています。これには、感染者隔離、学校や大学の閉鎖、大規模な集会や公共イベントの禁止、また最近では地域や国全体の封鎖などの広範囲の社会的距離措置が含まれます。 このレポートでは、半機械的階層ベイズモデルを使用し、欧州11か国におけるこのような介入措置の影響を推測します。 この手法では、行動のより広範な段階的変化ではなく、再生産数(1人の感染者が周囲に感染させる数)の変化を、介入措置実施への即時の反応であると仮定します。このモデルは、経時的に観察された死亡から逆算して再生産数の変化を推定し、数週間前に起こった感染を推定するため、感染から死亡までのタイムラグが反映されます。 このモデルにおける主要な仮定の1つは、それぞれの介入措置が多くの国で時間の経過とともに再生産数に同じ影響を与えるということです。これにより、欧州におけるより多くのデータを使用して、介入措置の影響を推定することができます。これはまた、私たちの調査結果が、流行がさらに拡大している国や、イタリアやスペインなどの早期の介入措置を実施した国のデータによって強化されることを意味します。イタリアで毎日報告されている死亡率の低下は、数週間前に実施された介入措置による大きな影響と合致していることがわかっています。イタリアでは、不確実性は高いものの、封鎖日(3月11日)の前後に実効再生産数 (Rt) が1近くに低下したと推定されます。 全体的に、多くの国では再生産数を低減できていると推定されます。推定値の確信区間は広く、分析で考慮されるすべての介入措置を実施した国では1が含まれます。これは、再生産数がこの値を超えたり下回ったりする可能性があることを意味します。現行の介入措置は少なくとも3月末まで実施されるため、11か国すべてにおける介入措置により、3月31日までに59,000人の死亡が回避されると推定されます[95%確信区間21,000-120,000]。感染レベルが低下するまで、介入措置を継続的に実施することにより、さらに多くの死亡が回避されると考えられます。11か国全体で、3月28日までに700万〜4300万人がSARS-CoV-2に感染していると推定され、これは人口の1.88%〜11.43%に相当します。これまでに感染した人口の割合(発病率)は、スペインが最も高く、次がイタリアで、ドイツとノルウェーが最も低いと推定されます。これは流行の相対的段階を反映しています。 感染に変化が起こってから死亡率の傾向にその影響が見られるまでに2〜3週間の時間差があるため、ここで検討されている大半の国では、最近の介入措置が効果的であるかどうかを判断するにはまだ時期的に早いと言えます。 ドイツや英国などの流行の初期段階の国での介入措置が、流行が拡大している国での介入措置よりも効果が高いまたは低い場合(私たちの推定はこれに大きく基づきます)、または介入措置が時間の経過とともに改善または悪化した場合、再生産数と回避される死亡の推定値はそれに応じて変化すると考えられます。したがって、SARS-Cov-2の感染スピードが低下していることを再確認するためには、介入措置を引き続き実施し、今後数日間から数週間における感染者数と死亡者数の傾向を密接にモニタリングすることが重要です。 本文の詳細はここ