電池の開発競争が激しくなっているが
その性能を表す指標に電池のエネルギー密度と出力密度をグラフに表して比較することが多い。

素人にはその違いがわかりにくいが、
以下のような説明がある:
新エネルギー展望 二次電池から一部転載:

(2) エネルギー密度
充電を終えた二次電池からどのくらいの電気 エネルギーを取り出せるか,その電力量(容量 という)を電池の重量当たり(場合によっては 体積当たり)で表したものをエネルギー密度と 呼んでおり,単位として一般的にWh/kg(体積 当たりの場合はWh/L)が用いられる。
特に,電気自動車の場合には,1回の充電で 走ることのできる距離(一充電走行距離)はエ ネルギー密度によって左右されるため,エネル ギー密度に関する要求スペックが高い。


(3) 出力密度
電池からできるだけ大きな電流を取り出そう としても,電池の内部に抵抗があるためにそれ には限度がある。最大出力,つまり1秒間に取 り出せる最大電力量を,その電池の重量で割っ た値を出力密度といい,W/kgで表す。この出 力密度は電池の充電状態によっても変化する。
自動車は発進や追い越し,登坂時に大きな力 を必要とするので,電気自動車には出力密度の 高い電池が望まれる。
しかし,前項のエネルギー密度と出力密度と の間には,一般に相反する関係があって,一方 を大きくしようとすると他方が小さくなる傾向 がある。また,実際に電池を使用する場合,一 般に低い出力で用いるほど多くの電力量を取り 出すことができる。