太陽エネルギーと水素

太陽エネルギーの欠点の一つは夜は使えないということでこれをバッテリーで補おうとするとその費用の高さからとても実用的ではないと思われていた。
このエネルギー貯蔵をバッテリー充電ではなく電気分解により水素で貯蔵するというシステムがEnergy Observerでなかなかうまくいっているような紹介がある。

一部転載：
電解槽で水を水素と酸素に分解する。酸素は大気中に放出し、水素（H2）は、アルミニウムと炭素繊維でできた8個のタンクに蓄える。このタンクには、最大で137ポンド（約62kg）の圧縮水素を保管できる。

エネルギーが必要になったときは、水素が燃料電池に送り込まれ、空気中の酸素と再結合して電気をつくる。この過程で副産物として水ができる。これは、「ホンダ「FCXクラリティ」［日本語版記事］」や「トヨタ自動車の「MIRAI（ミライ）」［日本語版記事］のような燃料電池車と同じ仕組みだ。
このような方法でエネルギーを蓄えるため、大量のバッテリーを搭載しなくて済むエナジー・オブザーヴァーの重量はかなり軽い。ほぼ同等の船体サイズで、12年に太陽光発電だけで初めて世界一周航海を達成した「MSトゥラノール・プラネットソーラー（MS Turanor PlanetSolar）の3分の1程度だ。